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2019年5月29日水曜日

HQplayerのネットワーク

HQplayerがRoonと組んで存在感を増しているようなので、久し振りに様子を伺ってみました。

Signalyst https://www.signalyst.com/consumer.html

以前、音はずば抜けて良かったものの、あまりに貧弱なユーザーインターフェースに使用を諦めた経緯がありました。
http://asoyaji.blogspot.com/2010/10/hqplayer.html
https://asoyaji.blogspot.com/2012/02/hqplayer-dsd.html
https://asoyaji.blogspot.com/2012/07/pc_28.html

最もシンプルな構成
まずは、PCにHQplayerをインストールしDACに繋ぐだけの最もシンプルな構成でやってみます。試用版をインストールすると、懐かしいあの貧弱なインターフェースが出てきました。ほとんど変わっていないですね。

Roonと組んだのは、インターフェースをRoonが、音質をHQplayerが提供することでお互い不足するものを補う為なのでしょう。

直接、HQplayerを操作し音を出してみました。透明感があり滑らかで、昔と変わらず音質は良いです。JPLAYと比較しても遜色はありませんが、やや音が硬い感じがします。JPLAY[の方が柔らかで自然な感じです。高機能PCではなくラテパンダでもやってみましたが問題なく動作しており十分に使えるようです。


コントロールポイントの「HQPDcontrol」も用意されているので、ラテパンダにHQplayerをインストールし、スマホでHQPDcontrol」からコントロールする方法もありでしょう。

ただし、HQPDcontrol」はAndroidのみでiPadは対応無しです。とりあえずはAndroidのスマホでやってみましたが、音楽を聴くには十分ですが、やはりタブレットの大きな画面に慣れてしまっているので、スマホの小さな画面はどうにも不満です。

Hqplayerは、残念ながら通常のDLNAやOPENHOMEには対応しておらず、Kinsky、KAZOO,fidataなどのコントロールからは全く認識されません。

それで、結局、Roonを使おうということになるのでしょうね。


シンプルな見た目とは裏腹にHQplayerはかなりの高機能で、アップサンプリングやフォーマット変換等その他マニアックな機能を備えています。これらの機能を使おうとするとかなりの高負荷になるので高機能PCが必要となるようです。それにしてもHQplayerは、要らない機能が満載の相当マニアックなソフトで、アンプサンプリングしながら音楽を聴く人ってどのくらいいるんでしょう。

まあ、その負荷を分散させる方法として、超高機能PCを用意する方法ではなく、PCを2台用意し、負荷のかかる作業はメインPCで、再生はミニPCでという使い方が用意されています。それが、Network Audio Adapter(NAA)です。



HQplayerとNAAを組み合わせた構成

ミニPC(うちではラテパンダ)とメインPC(うちでは自作アスロックH270M-ITX/acマシン)を用意します。

ミニPC側。USBケーブルでDACと繋ぐ。NetworkAudio Daemon:3.5.6をダウンロードし、「networkaudio.exe」を実行しておく。インストールエラーが出たらビジュアルスタジオのランタイムをインストールすると上手くいきます。


ミニPC側。「networkaudio.exe」を実行すると、DOSプロンプトの画面が現れ、NetworkAudio Daemon が常駐します。

メインPC側。HQplayerをインストールし起動します。
*Liburaryで、直接NASを選択することができないので、windows10のネットワークドライブの割り当てでNASをZドライブなどに割り当てておき、これを楽曲フォルダーとして指定します。

「settings」を開くと、Backendに「NetworkAudioAdapter」が表示されているので、これを選択し、デバイスでドライバーを選択します。

HQplayerを直接操作し楽曲を再生ボタンを押すと、ミニPC経由で楽曲が再生されます。拍子抜けするほど簡単です。音は、単体で再生したときと変わらぬ良い音です。問題は、やはり貧弱なユーザーインターフェースですね。

RoonとHQplayerの構成
メインPCにRoonをインストールし、HQplayerをZONEに指定すればOKです。インストールと設定が非常に簡単で、NASとの接続も難しい知識がなくても簡単できます。

特筆すべきは、Roonの安定性です。DLNAやOPENHOMEなど既存のネットワークオーディオは、レンダラーが見つからなくなったり、楽曲の再生がコントロールポイントから制御が効かなくなったり、PCの再起動を余儀なくされるなど、かなりの頻度で不安定さに悩まされますが、Roonではそんなことはほとんど起きないので安心です。

簡単で安定しているなら誰もがRoonを使いたくなるのは当然でしょう。

惜しむらくはくれぐれもフォルダービューが無いことです。これさえあれば今すぐにRoonに乗り換えてもいいのですが。


AlchemyとHQplayer
Roon以外に何か良いインターフェースがないものかとAlchemyを試してみました。

HQplayerと同じメインPCにインストールします。Alchemyを起動すると自動的にHQplayerが起動し、操作は全てAlchemyから行います。インターフェースとしては、一般的にはまあまあのレベルですが、それでもHQplayerを直接操作するより随分ましです。

Alchemyの画面

HQplayerとの接続は、Alchemyを起動すると自動的にHQplayerが起動します。
Liburaryは、Windowsで設定したリモートディスクを選択します。


音質は、Hqplayer直接操作と全く変わらず高音質です。操作も直接より断然いいのですが、iPadでの操作に慣れた身にしてみると、PCにディスプレイを表示し、マウスやキーボードを使って操作するのが煩わしく感じます。

更にもう一つ。Alchemyを別のPC1にインストールしPC2のHQplayerをコントロールする方法があります。
PCを3台用意し、PC1がAlchemy、PC2がHqplayer、PC3がNAAという構成です。

PC1にAlchemyをインストールし、settingsの「ZONES」でConnect to Remote HQplayerをチェックし、手動でHQplayerが起動するのPC2のIPアドレスを入力し、verifyを押すとPC2のHQplayerと接続されます。


音質的にはPC2台のケースに比べると(うちでは)やや落ちる感じがします。しかも安定性が悪く、設定もなかなか上手くいかない上、しょっちゅうHQplayerとの接続が切れる(PC2のHqplayerが落ちている)ので、そのたびにHQplayerを再起動しなければなりませんし、起動時にライブラリーが中々表示されず、時間がかかります、やっと現れたかと思て再生すると、応答なしでハングアップしたり、HQplayerが落ちたりで、とてもやってられません。この方法はお勧めしません。


以上、HQplayerのネットワークをいろいろ検証してきましたが、音質は文句なしに良いのですが、問題は最悪なインターフェースです。HQPDcontrolもAlchemyも今一つ使いが手が悪く、やはり組み合わせはRoonになるのでしょう。

ただし、音質的にはJPLAYを上回ることもなく同等といった感じなので、大枚はたいてHqplayer、Roonに乗り換えるほどの魅力は感じませんでした。Roonにフォルダービューができれば別ですが。

当面は、JPLAYで十分という結論です。JPLAYもNASの接続がもっと簡単になれば更に魅力が増すのですが。


2019年3月27日水曜日

ネットワークオーディオ1 roon


今、ネットワークオーディオで最も話題になっているのがルーン。なにせ楽曲に関する情報がインターネット経由でどんどん表示されるところが画期的で便利だと評判です。

1.ルーンのネットワーク構成

ケース1
・スマホ:ルーン・リモート(コントロール)
・PC1:ルーン(コア)楽曲を管理したりインターネットに繋がったりとルーンの中心
・PC2:ルーン・ブリッジ(アウトプット)出力だけなので非力なPCやラズパイでOK

ケース2
・スマホ:ルーン・リモート(コントロール)
・PC:ルーン(コア、アウトプット)コアと出力、PCは1台でOK

ケース3
スマホ:ルーン・リモート(コントロール)
NAS:ルーン・サーバー(コア、アウトプット)コアと出力、PCは不要

超簡単なルーンネットワークの構築
ルーンは、他のネットワークオーディオと比べて、専門的な知識がなくても、複雑な設定をしなくても、インストールするだけで本格的なネットワークオーディオが簡単に構築できてしまう超簡単ネットワークオーディオです。

ルーンサーバー対応NASを使えば超簡単
ケース2が最も基本的な構成で、ケース3は、PCをルーン・サーバー対応のNASに代えたものです。こうするとPC無しでネットワークオーディオが構築できます。これは驚きで、ネットワークやPCの知識が十分でない人には画期的なアプローチになります。

ただし、ルーンサーバー対応のNASはcoreiCPUを使うなどPC並みの高スペックが必要で、私のQNAPTS-231PのようなARMではインストールすらできません。

fidataをお持ちなら是非ともこの方法をお勧めします。


2.実際の構築(ケース2の場合)

(1)ルーンのインストール

まずは、PCに、ルーンをインストールします。試用版で試すのにもクレジットカードの登録をしないと先に進まないので注意が必要です。PCのスペックは最低でもcorei3はほどは必要かもしれません。図のように機器を接続します。

「既存のコアPCを探して使う」か、「このPCをコアPCにする」かを聞いてくるので、「このPC」を選びます。



(2)NASを登録する

左メニューの下の方にある「設定」をクリックします。

「保存場所」で「フォルダーを追加」をクリックします。

NASを使うので「ネットワーク共有を追加」をクリックします。

ここでNASのIPアドレスと共有フォルダー名を入力します。QnapであればQfinderで簡単に調べられます。

「ネットワーク共有を追加する」で以下のように入力します。ユーザー名、パスワードは、必要なら入力します。ゲストのアクセス権を拒否にしていなければユーザ名、パスワードは不要と思います。


左にNASが表示されるので、右の共有フォルダーを選択します。


「保存場所」のフォルダーに以下のように表示されればOKです。

(2)OUTPUTの選択

USBケーブルでDACに接続すると、OUTPUTが自動的に表示されるので、使いたいものを「有効」にしてゾーン名を付けておきます。

(3)ゾーンの選択

実際に再生する際に、ゾーンの中から再生に使うOUTPUTを選択します。これで楽曲を選択しPLAYボタンを押せば再生が始まります。


(4)ルーン・リモート

通常、上記ルーンPCは一切操作せず起動させておくだけです。後は、全てiPadやスマホのルーン・リモートで操作が可能です。

インストールするだけで、ルーンPCで設定した内容が全て表示されるので、楽曲を選択して再生するだけです。



以上で終了です。あっけないほど簡単です。この辺りはネットワークやPCに詳しくない方々にとって救いの神ともいえるでしょう。


3.フォルダーツリーがないのは致命的

ほんとうに簡単に構築できるルーンですが、私にとって致命的な問題があります。それは楽曲を選曲する際にフォルダーツリーを使えないことです。

ルーンでは、楽曲を選択するには「アルバム」「トラック」「アーティスト」から選ぶしかありません。ところが、NASに保存されている7500程の全てのアルバムが、(クラシックもロックもJAZZも)、ABC順にごちゃまぜに一覧表示されます。

しかし、そもそもアルバム名やファイル名を規則正しく付けて保存してきたわけではないので、その名前や規則性はほぼ信用できません。

実際に、気軽に聴きたい楽曲を1つ探すのに大変な時間とストレスを要します。これではとても気軽に音楽を聴こうという気になれません。

なぜ、フォルダーツリーがないのか理解に苦しみます。

本格的な楽曲ライブラリーを持っている人には致命的な問題で、どんなに簡単に構築できたとしても、ルーンは選択肢から外さざるを得ないでしょう。




4.日本語にルーン情報のメリットなし

また、ルーンの最大の特徴である情報の表示についても、確かに外国の楽曲には情報が表示されているのですが、日本の楽曲には全く情報が表示されていません。しかも情報は全て英語です。このあたりも話題性はありますが、日本語にとっては厳しい現実かと思います。

 外国の楽曲だと情報が英語で表示される

  日本の楽曲には情報すら表示されない