販売に先立ちゴア線LANケーブルの概要と詳細について少し説明をしたいと思います。
ゴア線USBケーブルの概要まとめ
●線材:ゴア線
●速度:100BASE-T(100Mbps full duplex)
●結線:T568 B結線 ストレート、クロス対応
●構造:ツイストペア、組網シールド、テレガートナーRJ45MFP8端子使用
予定価格
正式価格(予定より値段を下げました。)20_2_12
速度:100BASE-T (full-duplex)
イーサネットLANの伝送スピードは10BASE-T、100BASE-T、1000BASE-T(1G)と年々早くなっています。これはHDDの容量がテラバイトレベルに向上し、相当のスピードで伝送しないと、データのコピーに膨大な時間が掛かかり、コピー終了までに何時間または何日もかかるようでは実用性に重大な支障が出るためです。
しかしこれはデータのコピーに必要なスピードであって、音楽を再生するには1000BASEの1Gbpsのスピードは必須ではなく、100BASE-Tの100Mbpsでなんの問題もなく音楽の再生ができます。
100BASE-Tを選んだ最大の理由は、実際に聴き比べてみると1000BASE-Tは高域がキツク感じ100BASE-Tの方が全体のバランスが良いと感じたからです。テスト試聴に参加していただいた方の全員からも同様の感想をいただきました。
結線:T568 B
ゴア線は高価なので1000BASEの8本だと線材代が100BASEの4本の2倍になります。音も良く線数も半分で済むので100BASEはコストパフォーマンスに優れています。
ゴア線をTD2本、RD2本をそれぞれツイストペアにします。2組のツイストペアケーブルをそれぞれシールド網組に通し、更にこれを束ねて化粧用網組を通し、テレガートナーのRJ45 MFP8に接続します。ツイストペアはシールドしていますが、ノイズの入り込みを防ぐためシールドは端子に接続していません。よってSTPではなくUTPケーブルであり、カテゴリーは5です。
*カテゴリー7のケーブルは、シールドを端子に接続していますが、ノイズを逃がすために必ず大地アースに接続する必要があります。
音の傾向は、USBケーブルのレポートで報告させていただいているものと共通しています。フラットでナチュラル、付帯音の無いクリアーなサウンドであり、スケール感・空間の拡がり・透明感・静寂感等が顕著です。また、音の鮮明感と厚み・深みのバランスの良さや、生々しいリアリティーと品格のある音質も特筆されます。特に、クラシック音楽には、最良のようにおもわれます。
一方、1000(1G)BASE-Tですが、見た目は、さすがに線を8本使用し平行に配列しているだけあって、ワイヤーワールドのケーブル(いわゆる「きしめんケーブル」)の形状と良く似ています。
こちらは、より解像度が高くなり、切れ味が鋭く、透明感がましている音質だとおもいます。オーディオクエストやエイム電子などのLANケーブルに近いものを感じます。ただ、ききすすめていくと、音のきつさ(特に高音部)が気になるようになりました。音がキレキレであり、深みがあまりないものになっているようにおもわれます。この辺りについては、バーンインよって、多少かわってくるかもしれませんが、本質にかかわる問題であるようにもおもえます。
私の好みからすると、鮮明感と厚み・深みのバランスの良さにより、100BASE-Tの方が断然好ましいようにおもいます。
また、ストリーミング再生のシステムの一部にも使用してみましたが、TIDALおよびmora qualitasの音質改善には、大きなものがありました。改めて、LANケーブルを吟味する重要性をおもいしった次第です。
いつも参考にさせていただいております。
返信削除でも今回のLANケーブルですが、全2重ではなく半2重ではないでしょうか?
TransmitもReceiveもツイストペアでバランス接続なので送信と受信がそれぞれ1系統ずつとなり、双方向の送受信である全2重はできません。
ただ半2重ツイストペア2系統の方が音が良いというのは、私も自作で実験しましたが大いに賛同します。
私の理解では半二重とは、まだツイストペアケーブルが無い時代、ネットワーク機器を同軸ケーブルで接続していました。同軸ケーブルは伝送線が1本しかないので送信と受信を交互に行うしかなく、これを半二重と言いました。ツイストペアケーブルの時代になると1組で伝送線が2本ありますから、これを送信と受信に2組使えば同時に送受信ができます。これを全二重と言うのだと思っていました。
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