2016年10月23日日曜日

Nutube 6P1真空管プリアンプ完成!



ようやく完成した。ノイズ全くなし。音質も相当いい!12AU7の真空管プリもいいけど、これをメインにしてもいいかと思う。 *エージングが進み益々よくなっている。

非常に細かい調整をした。グリッドバイアス抵抗を使用ガイド通りの10KΩに戻し、出力のアッテネーター抵抗は外した。B電源、バイアス電源を0.1V単位で変更してみて、最もいい感じの電圧に設定した。

驚いたことに、0.1V単位で音がコロコロ変わる。通常の真空管は数百Vの世界なので数V違っても全く気にしないが、これは12Vの世界なので、0.1V単位の調整が必要になる。結構シビアかも。

供給電圧
・B電圧 12.1V  *12Vから0.1V上げただけで音が激変した。
・バイアス電圧 2.4V   *2Vから0.1V単位で上下させると2.4Vが最もいい感じだった。
・フィラメント電圧 0.695V

実測電圧 
・アノードA1 6.33V
・グリッドG1 2.36V
・フィラメント 0.695V

入力インピーダンスはグリッド抵抗の10KΩと低めだが、問題なくDAC-TVCを受けている。

出力インピーダンスは、真空管の内部抵抗300KΩと負荷抵抗330KΩの合成値157KΩで、高すぎるのでライントランス「TLT-0615」で1/25=6.3KΩに落としている。

(追記)トランスを使わない場合は、オペアンプのバッファ(ボルテージフォロア)を繋げば劇的にインピーダンスは落ちる。音質は??だが回路も簡単で安上がりだ。


330KΩー12Vのロードラインは以下の通りだが、計算と実測の動作点が合わない。
バイアス電圧は、グリッド電圧-カソード電圧なので、2.36V-0.7V=1.66Vとなる。しかしバイス1.6Vとロードラインの交点のアノード電圧は8.9Vとなるが、実測値は6.33Vだ。実測値に対応するバイアス電圧は2.0Vの少し下あたりとなる。

この当たり随分と違いがある。


(追記)
Nutubeのエージングも進んできたので、このあたりでもう一度音質につ触れておこうと思う。長時間電源を入れ様々な楽曲を聴いてみたが、ほぼノイズがなくクリアでしっかりとした音で、なかなか良いと思う。 ただし、音質は、インピーダンスの調整や各電圧の僅かな違いでコロコロ変わるので、あくまでも本件に限る感想だ。

なお、我が家の12AU7真空管プリアンプは、背景に多少のノイズがあるが(スピーカーに耳を近づけないとわからない程度)、音が広がり臨場感がありより自然な感じがする。どちらかと言えば、Nutubeはデジタル的で、12AU7はアナログ的なのかもしれない。

2 件のコメント:

  1. 古い記事へのコメントすいません。
    トランス前の0.47μのコンデンサーはいらないと思います。直流成分はトランスが取り除いてくれると思います。良いトランスをお使いの様なので、コンデンサーをつけるのは勿体無いですよ

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    1. なるほど確かにそうですね。今はプリアンプを使ってませんが今度試してみます。

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