2018年2月26日月曜日

MJオーディオフェスティバルに出展

3月4日、損保会館で開催される第3回MJオーディオフェスティバルに、NDK(日本電波工業)さんと共同で502号室に出展することになりました。お時間のある方は是非とも足をお運びください。

開場  10:30
場所  損保会館502号室
第1回目デモ 11:00~11:35
第2回目デモ 14:20~14:55


当日は、AsoyajiDACのデュカロン版と通常版で比較デモを行います。ファインメットコアライントランスによるアナログ出力の周波数特性の素晴らしさ、デュカロンの高精度クロックが如何に凄いか、バッテリー駆動の静けさと力強さを感じていただければと思います。

上流は、ミニPCをレンダラーに使ったネットワークオーディオでのデモとなります。メディアサーバーはQnapNAS(MnimServer)、iPad(ControlPoint)で操作します。

スイッチングHUB、無線ルーターはいずれも5Vバッテリー駆動です。NASはDC12Vなのでリニア電源経由です。PCは開発用PCで、メモリ2GB,eMMC32GB、OSはWiindows10で、こちらも5V2Aバッテリー駆動です。

そしてAsoyajiDACは、AKMの4497EQチップを使ったデュアルモノDACです。アナログ出力信号は差動信号ですが、これをファインメットコアライントランスTLT1010で差動合成します。このトランスは周波数特性が素晴らしくフラットで、音声信号を劣化させることなく、低域から高域まで極めて自然な音を出力します。

また、DACには位相雑音が極めて低い超精度のOCXO「DuCULon」で音声信号をリクロックし更にこれをそのままマスタークロックとしてDACチップに入力します。音楽専用の汎用クロック「NZ2520SD」もかなりのレベルの音になりますが、「DuCULon」の音を聴くと更に音が変わります。まだ上があったのかと驚きを隠せませんが、これこそが本当の音なのかとため息がでます。

下流は、プリアンプを使わず、ファインメットコアのオートトランスを使った、トランス巻き線比を変化させることによって音量を変えるボリューム(TVC)経由で、パワーアンプに直接つなぎます。

尚、スピーカーは、名古屋のLinfof工房さんが作ったチーク材の渾身の逸品「ALPAIR7 MAOP」で、ユニットは「MarkAudioのMAOP7_v1」です。これをフルレンジで鳴らし、下段のウーハーで低域を加えています。

現在、AsoyajiDACの試作ケースを業者に依頼していますが、全行程をやると3月3日には間に合わないので、塗装や表面処理やエンブレムなど無しでお願いしています。よって、当日は、残念ながら完成品のイメージとは異なるケースとなります。



2018年2月18日日曜日

上流の完全バッテリー化

上流の機器、レンダラーPC(上段左)、スイッチングハブ(上段奥)、ルーター(上段右)、DAC(下段)を、バッテリー駆動にした。これらの機器は全て5V入力であり、モバイルバッテリーがそのまま使えるので簡単にバッテリー化が可能だった。NASを除き上流はほぼバッテリー化に成功したことになる。しかし、残るNASは12V入力でありモバイルバッテリーが使えない。さてどうするか。

2018年2月11日日曜日

追っかけ充電

バッテリーを追っかけ充電ができるタイプに交換してみた。

先日から使っているAnkerの機種は、放電しながらの充電はできない設計で、バッテリーが減ってくると外して別途充電する必要があった。

しかし、今回のタイプは、放電しながら充電ができる。バッテリーをコンセントに刺しそのままDACに繋いでおけば、一々、充電の為に取り外す必要はない。

テストを始めて3日間、バッテリーは全く減らない。充電の為のバッテリー交換は不要ということになる。これは便利。バッテリーを長時間使い続けているが、触っても常温で熱は発していない。バッテリーにとっても、空になってから充電するより、常時充電し常に満杯状態を保つ方が長持ちするらしい。

一番心配したのは、商用電源と繋がっているので、音質に悪い影響がでるのではないかという点であったが、全く影響を感じない。詳細は分からないが、恐らく、バッテリーが空になると商用電源から直に給電されるのだろうが、実際には常に充電しているのでバッテリーが空になることはなく、容量に余裕がある間は、バッテリーから放電されるので、商用電源の影響を受けないのであろう。

ほっとした。これは使える。


2018年2月5日月曜日

驚異のバッテリー駆動


オーディオラックの上段にあるのは、ASUSのスティックPCだ。横にあるAnkerのモバイルバッテリー5V3Aで駆動している。Windws10がさくさく動くPCがまさかモバイルバッテリーで動くとは!

その下の段は、AsoyajiDAC(デュカロン版)だ。取り合えずの処理で、基板等への入力電源を商用電源から全て切り離し同じAnkerの5V3Aバッテリー3台に繋いでいる。

DDC800mA+DAC700mA+デュカロン2台120mA+デュカロンヒーター2台1480mA=合計3100mAなので容量的には2台で十分だが、持続時間のことも考慮し3台に分散した。

これまた衝撃的な音だ。とにかくSNが高く静かだ。その静かさの中からデュカロンが音の粒を一つ一つ浮かび上がらせてくる。空間が前後に広がる。音の迫力が増す。特に低域の沈み込みなどは息をのむ。そして音の響きが心地よい。どの楽曲にも音楽性が蘇り聴くのが楽しい。安価で手軽なモバイルバッテリーを繋ぐだけでこれほどの効果があるとは思いもしなかった。

モバイルバッテリーの容量も今や10000mAや20000mAが当たり前で、うちのDACでは3つ使って2日は楽に持つ。

安いので充電済みの予備を3つほど用意しておけば、バッテリが-切れたときに交換するだけでOKだ。充電時間も4時間ほどと短い。

これほどお手軽だとフロー充電も不要かもしれない。とにかく音が素晴らしいのに安くてお手軽だ。

お手軽なようでお手軽ではなかったバッテリー駆動だが、今回の実験で、モバイルバッテリーが十分に実用に耐えることを確信した。

デュカロン版AsoyajiDAC- ウッドケース

昨日、発送したデュカロン版AsoyajiDACです。

ウッドケースは先方様の要望で送られてきたものを使いました。なかなか重厚感があって良いと思います。底板は銅板5mです。銅は比重がアルミの3倍もあるので本当に重いので腰に注意です。

電源はファインメットコアの電源トランスで7に落とし、独インフィニオン・テクノロジーのSICで両波整流し、1基板でPLMCAPを14個も使ったTPS7A4700電源基板で必要な電圧に変換しています。

デュカロンは、NDK製の専用プレミアムケースに入れてあります。素材はアルミではなく、パーマロイという特殊金属で、透磁性が非常に高く周辺に電磁波があれば取り込んでしない外に出さないので、デュカロンを完全に防御できるという優れもののケースです。

デュカロンには、恒温槽が付いており、最低1時間の通電で安定化しますが、NDKは「本格的な使用には24時間の通電をお奨めします。」といています。そこで電源を別途用意し、常時通電できるようにしてあります。実際に電源を入ればかりの音と常時通電した音は別物となります。








法人設立しました

平成30年1月22日付で、株式会社ASOYAJIオーディオを設立しました。

いよいよ、最高の音質を誇る「AsoyajiDAC」を本格的に製品化し販売していこうと思います。現在、DACのデザインの最終調整中です。皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

製品のイメージ(確定版ではありません)


1.AsoyajiDACの特徴

(1)ファインメット・ライン・トランス(さみず音響寺本氏製)

DACチップが出力する差動アナログ信号は、IV変換、差動合成、ローパス、インピーダンス変換などの幾つかの処理を施した上でアンプに渡してやる必要があります。

通常、これらの処理はオペアンプが行います。オペアンプは安価ですし、回路も非常に簡単なので、オーディオ業界では欠かすことのできない優等生デバイスです。

特に、オペアンプの出力インピダンスが非常に低いので、メーカーにとっては、オペアンプさえ入れておけば、受け側の機器のインピーダンスを考慮しなくて済むという大きなメリットもあります。

オペアンプが普及するまでは、トランスがこれらの作業を担っていましたが、当時のトランスは、低音が出なかったりある周波数帯域に凸凹があったりと周波数特性がフラットでなく、オペアンプの出現により一気に淘汰されてしまいました。

しかし、我々のDACは、トランスで行います。 何故か?

その理由は、ファインメット(日立金属開発の特殊金属)をコアに使ったトランスは、①周波数特性がフラットで、低音も十分に出ますし、途中の帯域に凸凹のな非常に素晴らしい特性を持っていること。②オペアンプは電源が必要なアクティブデバイスなので電源ノイズの影響を受けますが、トランスは電源が不要のパッシブデバイスですから電源ノイズから完全にアイソレートされること。③トランス自身がLPフィルターとなること。④巻き線比を変えればインピーダンスの調整も可能。

そし最大の特徴は、⑤このトランスから出てくる音が、オペアンプから出てくるものとは一線を画す素晴らしい音であることです。実際に聴いてみれば誰でもわかります。

ただし、トランスには問題もあります。トランスがオペアンプに席巻された結果、トランス業界は勢いを失い世代交代ができず衰退の途にあるということです。有能な職人は高齢化し退職すれば後任無しで、貴重な経験や技術が継承されず失われつつあるのです。

なんとか、ファインメットコアのライントランスは製造されていますが、大量生産は困難で=安くならない=高価ということになります。

しかし、トランスはほかデバイスと違って経年劣化が少なく長く使えるものですから、まさに一生物と思えば決して高いものではありません。

(2)デュカロン(日本電波工業製)

デュカロンは、世界に誇る日本の水晶発振器メーカー日本電波工業(NDK)が製造する世界一正確な水晶発振器(OCXO)です。しかも、DACに必要な45MHzと49MHzのマスタークロックをそのまま出力する正に音楽に特化した特別な発振器です。

水晶発振器の性能を表す指標に位相ノイズがありますが、デュカロンは-170dBc/Hzを下回る世界最高の特性を誇ります。位相ノイズはそのままジッターになるので、位相ノイズが小さいということはジッター(位相の時間的遅れ)が小さく、正確なクロックであることの証明です。

我がAsoyajiDACでは、デュカロンの正確なクロックでDDCおよびDACチップを動かしています。この音を一度聴いてしまうと元には戻れないほど素晴らしい音が出てきます。

ただし、このデュカロンも非常に高価です。その理由は、1つ1つ技術者が手作りをしていることと、1つの中に入っている2つの水晶の精度を合わせることが非常に難しくNDKにしかできない技術だからです。

(3)DDC,DAC

DDCは、最新のXMOSチップを使ったDIYINHK製を使用します。今やDDCのチップはXMOSが世界中を席巻してしまいました。

DACはAK4497EQをデュアルモノで使ったやなさんのAK4497DM基板を使用します。AK4497は唯一日本メーカで孤軍奮闘する旭化成エレクトロニクス製でデルタシグマDACです。特許で内容が良く分からない9038にも負けない素晴らしいDACチップです。