2016年12月31日土曜日

NASとバックアップ


QnapをNASとして運用したものの、6TB×2でRAID1(ミラーリング)にすると、12TBのうち5.2TB程しか使えず、あっと言う間にディスクが不足することが分かったので、泣く泣くRAID1を諦めてJBODに設定した。

RAID0(ストライピング)でも12TB(実際はもっと小さい)は使えるのだが、パリティのない方式で冗長性がなく、2つのディスクにランダムに書き込むので、トラブルがあった場合はほぼ修復は不可能だ。

そこで、RAID0も諦めて、JBODにした。JBODでも12TBを使えるし、2つのディスクにシーケンシャルで書き込むので、助かる確率は高い。また、楽曲の再生に際し、ランダムよりシーケンシャルの方が音が良さそうな気もする。

QnapをJBODで設定し、ボリュームを1つにし、3日ほど掛けて、メインPCの3つのHDDに分散していた楽曲を移動し1つにまとめた。

これでNASとして完成だが、何かあった時のためにバックアップが必要だ。同じ仕様のQnapをもう一台用意すればベストだが、あくまでもバックアップなので、Qnapのような高機能なものは不要だ。

Qnapに、外部ディスクをUSBポートに繋ぎバックアップする機能が付いているので、メインPCの余った2台の4TBHDDをUSB-HDDとして再利用することにした。

というわけで、USB-HDDのケースのみ販売していないか探すと、玄人志向の「2台内蔵3.5型SATA対応HDDケース」が見つかった。まさに欲しかったやつ。シングル、RAID0、RAID1、JBODに対応している。こちらはバックアップなので速度重視でRAID0で設定した。

Qnapからバックアップ開始すると、なんと15時間かかるとのこと。絶句。

15時間後、ようやくバックアップが終了し通常の運用に入ることができた。今後の、バックアップは、週1回月曜日の夜間に実施すするようスケジューリングした。


2016年12月30日金曜日

JPLAY最強の構成


これは先日掲載したJPLAYの接続図で、これが現時点でJPLAYの最強の構成となる。先日は、詳細の説明をしなかったので、ここで改めて詳細を説明する。

1 3つのPCの役割分担

① ControlPC2  ControlPointでMinimServerの楽曲を選択し、ControlPC1に再生を指示する
② ControlPC1 ControlPointからの指示をうけて、Jplaysettingsで再生の設定を指示しJplaystreamerがPlayerに送信する
③ AudioPC  Jplayで楽曲を再生する


2 必要なソフト

① ControlPC2  ControlPoint、MinimWatch
② ControlPC1 Jplaystreamer、Jplaysettings
③ AudioPC  Jplay、audio_DRIVER


3 ネットワーク

ControkPCとAudioPCは2つでプライベートネットワーク(192.168.2)を組む。それぞれ手動で、固定のIPアドレス 192.168.2.2 192.168.2.1 を設定する。


2016年12月29日木曜日

JPLAYの接続いろいろ

 JPLAYのデュアルモードは、最低2台のPC(ControlPC+AudioPC)とメディアサーバー1台が必要だ。VivoMiniにはLANポートが1つしかないので、HUBを使って3台を接続する。

この際、JPLAYのネットワークをホームネットワーク(インターネット接続)と同じ192.168.11にしておけば、WindowsUpdateや期限の認証などでインターネット接続が必要な時、上記図の赤いLANケーブルをつなげるだけで、簡単にインターネットに接続できるので、メンテナンス性は抜群だ。

ただし、この方式には、以下の3点の課題がある。

① HUBはノイズを発生しておりこのノイズがAudioPCからDACにまで達する。アライドテレシスあたりのHUBを使えば問題ないが、それでもやはりノイズの可能性を無視できないので何とかしたい。

② HDMI経由のディスプレイのノイズも盛大なので、できればControlPCのディスプレイ接続も止めたい。

③ 無線環境がないので、スマホやタブレットから操作できず何とかしたい。

この3つの課題をクリアする方法が以下の図だ。

この接続を実現するには、ControlPCにLANポートを1つ追加することが必要だ。しかしVivoMiniにはLANポートが1つしかなく、何か方法がないか悩んでいたら、Phile-Webのhimaさんが「USB-LAN変換アダプター」があると教えてくれた。

普段ノートPCを使わないので、こんな便利なものがあることを全く知らなかった。お恥ずかしい限り。各社から数千円で販売されている。

ということで、これを使ってLANポートを増設すれば、ControlPCがJPLAYネットワークとホームネットワークの両方にアクセスできるようになり、上記の課題①②③が解決される。

ただし、ControlPC内では、2つのLANポートは、同じネットワークにはできず、別のネットワークにする必要がある。そこで、増設したUSB-LANアダプターをホームネットワークと同じ192.168.11(192.168.11.20)にし、JPLAYのネットワークを192.168.2(192.168.2.2)のネットワークに分離した。

なお、ここで、両ポートのIPアドレスを手動設定すると、ネットワーク共有センターで、両アダプターが1つのネットワークにくっついて使えなくなることに注意が必要だ。

解決策としては、HUB側のIPアドレスの設定を手動ではなくDHCPからの自動取得にすると、両アダプターがプライベートネットワークとパブリックネットワークに綺麗に分かれてくれて、両アダプターとも問題なく使えるようになる。

これで、
① ControlPCとAudioPCはプライベートLANとなり、HUBのノイズがDACに達することはなくなる。

② ControlPCにはディスプレイを繋がないので、HDMI経由のノイズも侵入しない。

③ ControlPCとホームネットワークが繋がっているので、Kinsky等のControlPointを別のPCで操作したり無線を使ってやスマホ、タブレットから操作できるようになり、使い勝手が大いに向上する。

ただしAudioPCはホームネットワークからは分離されるので、メンテナンス性は落ちる。

使い方は、事前にControlPCのJPLAYSettingsを自分の好みに設定をしておく以外は、ControlPCもAudioPC共に、ディスプレイもマウスもキーボードも繋がず、単に電源ボタンをON、OFFするだけだ。

そして、メインPC上もしくはスマホやタブレットから、KinskyなどでJPLAYStreamerを選び、MinimServerから楽曲を選択し再生ボタンを押せば、JPLAYの極上の音が楽しめる。

Phile-Webのhimaさんによれば、この構成でVivoMiniUN42を使うと、44.1kHzの楽曲ならDAC Link700Hz,0.01sは安定するが、ハイレゾは350Hzあたりでないと安定しないとのこと。DAC Link700Hzを追及する人は、もう少し高スペックなPCを使うといいだろう。

尚、私の個人的な感想になるが、DAC Link700Hzの音は、華やかで明るくややハイ上がりで高域が強調された感じだが上質な高級オーディオの雰囲気がある。一方、私の好みのDAC Link1Hzは、重心が低く、どっしりと安定した音だ。音質は、その設定や構成や使用するハードウエアによっても変わるので、いろいろ試してみて自分の好みの音を探してほしい。

2016年12月25日日曜日

HUB ノイズ

昨日から気が付くとジーというノイズが聴こえる。

発生源を探すも、USB、電源等ケーブルの接続状況、DACとTVCの電位差、その他、DAC内部の接続状況、など確認いてみるがどこも問題なく、ノイズも消えない。

まさかと思いながらAudioPCのLANケーブルを抜いてみると、ぴたりとノイズが消えた。ケーブルを取り換えてもノイズは消えないのでHUB本体が怪しい。実は、昨日、小型のギガビットHUBに交換したばかりだった。

HUBもノイズを出すのだ。裏面にアースが出ているが、これをDACやプリのGNDとつなぐとノイズが消えるのだろうか。これまでのHUBがノイズを出さなかったので気が付かなかった。

既存のパナソニックのHUBに取り換えるとノイズが消え音質も格段に良くなった(正確には元に戻った)。パナソニックのHUBなんて聞いたことないと思うが、これがなかなかいい。




2016年12月23日金曜日

ついにQNAP導入


これまで、NASは使ってこなかった。PC内蔵HDDでも十分に音が良いと思っていたし、NASと言えどLinuxコンピューターであり、コンピューターとしての部分は案外低スペックで安っぽいものが使われていると感じていたからだ。また、NASの転送速度はUSB3.0より大きく劣る。

しかし、近年、ラズパイに象徴されるように、高性能のコンピューターがどんどん小さく安価になってきていて、NASに使われるCPUなども以前に比べれば驚くほど高性能になってきた。

しかも、最近のNASは、簡単に外部プログラムをインストールすることができるようになっており、MininmServerも簡単に入れられる。

NASの高性能化とこの便利さに釣られ、また楽曲の管理と整理の必要に迫られ、ついにQnapを導入することにした。


話は変わるが、昨今は、ハイレゾやDSDが一般化し、楽曲ファイルの容量が44.1KHzの何倍にもなり、それを保存するHDDが追い付かない状況となっている。これはPCオーディオの音楽愛好家にとっては由々しき問題で、非常に悩ましい。

市販のHDDは最大10TBあたりまで販売され、3TB4TBも1万円程度で入手でき、容量的には何とか収まる状況にはなっている。

しかし、問題はその転送速度だ。SATA3.0で6Gbps(実効速度600MB/s)などと言っているが、SATA直結でも実際には最高で150MB/s、平均で100MB/sあたりが現実だ。読み出しは早くても書き込みに時間がかかるのでこうなる。この速度だと、1TBをコピーするのに3時間かかる。2TBで6時間だ。

更に、LANの転送速度は低くこのQnapも平均50MB/sあたりしか出なかった。転送速度ならLANよりもUSB3.0の方が断然早く、SATAと同等の平均100MB/s以上は出る。

8TBのHDDを購入し、4TB×2台の計8TBの楽曲データを移行する場合、SATA直結で24時間、LAN経由ではなんと48時間もかかる。悪い冗談のようだがこれが現実だ。

その後は少しづつのコピーになるのでそれほど負担は掛からないが、分散した楽曲を一気に整理しようとすると思わぬ事態に陥ってしまう。

我が家でもこのQnapに従来の4TBと3TBのHDDの中の楽曲データを移行して一括管理しようとしているのだが、恐ろしく時間がかかることが分かり、前に進めなくなってしまった。

容量的には、Qnap用に6TBのHDDを2台用意しミラーリングでバックアップしながら使うつもりだったが、実際の楽曲データが2台合わせて5TB程もあり満杯に近い状態だ。これでは早晩容量が足りなくなることは明白だ。

そこで、泣く泣くミラーリングは諦めて、リスクの高いストライピングに変更し12TBのHDDとして使うことにした。これなら容量は十分で当面余裕をもって使えるだろう。

しかし問題2つはある。

第一の問題は、既存の2台のHDDからのデータ行にかかる時間だ。5TBだとSATA直結で15時間、LAN経由で30時間かかる。しかもQnapはHDDを装着すると、中のデータが全て消去されてしまうので、別のPCでHDD直結でデータ移行したHDDが使えない。Qnapに装着されたクリンなHDDにLAN経由でコピーするしかないのだ。

やる気が一気に萎える。

何かいい方法は無いかと、Qnapの説明書を見ると、筐体の前面についているUSB3.0の端子に外部HDDを取り付けるとQnap側のHDDにデータを取り込めると書いてある。

移行する4TB(中身3TB)と3TB(中身2TB)のHDDを、SATA-USB(3.0)変換アダプターもしくはベアのUSB-HDDに入れて、ここに繋げばいいのだ。USB3.0なので100MB/s以上の速度でいけるかもしれない。少し期待が膨らむ。

2日に分けて移行すれば、それぞれ9時間、6時間だ。

第二の問題が、バックアップだ。ミラーリングを諦めたので、別にバックアップ環境を用意する必要がある。

そこで考えたのが、先ほどのUSB-HDDだ。玄人志向などからUSB-HDDの筐体のみ販売されているので、これを2台用意しそれぞれ4TBと3TBのHDDを入れて、Qnapのバックアップとして後面のUSB端子に繋いでおけばうまくいきそうだ。

なんとかうまくいきますように。

VIVOminiUN42 デュアル


これまで、JPLAYで使用するPCは、ControlPCが自作メインPC、AudioPCがVIVOminiUN42だったが、ControlPCもVIVOminiUN42にしてみた。

自作メインPCと変わらぬ高音質で、これならControlPCとして充分に使える。
これで自作メインPCで、JPLAYと関係なく気軽になんでもできる。

尚、従来、JPLAYのネットワークとして192.168.2を使っていたが、ホームネットワークと同じ、102.168.11に変更した。

普段、ホームネットワークとの接続LANケーブルを抜いておけば、閉ざされたJPLAYのネットワークとして使えるし、接続すれば自作メインPCからNASにアクセスすることができるようになり、気軽に楽曲の追加や管理ができるようになり、使い勝手が断然よくなった。

オーディオファイルのhimaさんによればVIVOminiUN42は、音楽用に突き詰めた専用PCと比較しても音が良いそうだ。

また、メモリを2MBに減らし(増やすのではなく減らす)、m-SATAを32GBにすることで更に音質アップが目指せるとのこと。WS2012R2の最低スペックがメモリ512MB、ストレージ32GBであることから、ほぼ最低スペックの構成となる。

更に、JPLAYのDAC Link700Hz、PC Baffer 0.01s で継続的に動作させることもできるらしい。

ちなみに、私は、個人的にはDACL Link 1Hz、PC Baffer は1~2s あたりが好みの音だ。
なお、我が家ではAudioPCのメモリを8GBから2GBに減らすと、音が窮屈になり、広域がシャリシャリする感じがして、あまり具合がよくないようだ。恐らくDAC Link700Hzにマッチした音なのかもしれない。

誤解しないで欲しいのだが、これはあくまでも我が家と私の個人的な感覚であって、音質はその前後にある様々なケーブルや装置によって大きく変わるし、また音の好みも人それぞれ十人十色だ。

音楽やオーディオに絶対はなく、いろいろな人のいろんな話を参考に、自分の耳で好きな音を探していって欲しい。

2016年12月4日日曜日

AK4497EQ DM DAC

やなさんの AK4497EQ DM DACがようやく届いた。AK4497EQが市場への供給量が少ないらしく、1個8千円~1万円で売られており、なかなか適正価格で入手できず入荷が遅れていたのだ。

早速、はんだ付けし音出し。

一聴して感じたのは、随分と音圧が上がり、押し出しが強くなったということだ。よく聴いていくと、中域の解像度が増し、濁ることなくくっきりと押し出し強く出てくる。特に、音の濁りがちなロックが恐ろしく解像度が高く力強く再生される。ロック好き、ジャズ好きには堪らない音だ。ただし、やや煩い感じもする。4495の方がボーカルなどは気持ちがいい。

追記H28.12.12
LCDと赤外線リモコンを使い、マルチファンクションモードで、Heavy Load Mode を enable に、Out Gain Select を Hightにすると音が落ち着き更に極上の音になった。
これはやってみる価値ありだ。