2015年4月29日水曜日

ポールマッカートニー 東京公演(ブドーカン)

25日の東京ドーム公演で大満足だったのだが、ひょんなことからチケットが手に入り、武道館公演に行くことができた。思わぬことで大感激。Yさんありがとう。


Yさんと5時40分に東京駅で待ち合わせ。武道館公演もドームと同じ4時30分開場、6時30開演予定だ。東京ドーム初日は30分、2日目は1時間、3日目も30分遅れだったので、今日も多少遅れるかもしれないと思いつつ東西線で九段下へ急ぐ。田安門から入ると結構人があふれている。まだ開場していないようだ。時間は、6時少し過ぎたところ。


それにしても入口がさっぱりわからない。人が溢れているせいもあるが、周りに何の案内も表示も見えない。ようやく見つけた黒スーツの会場スタッフに聞くと、時計台の向こうに並んでくれとのこと。時計台の辺りから北の丸公園を科学技術館の方へ延々と順番を待つ列が続き、科学技術館の前で折り返して武道館入口に続いている。この感じだと6時半開演は無理だ。

延々と並んでようやく席に着いたのは、7時頃。まだ、会場は人が入りきらずに空席が目立つ。7時30分開演か!今日も用意したおにぎりを2個口に放り込み待機する。7時30になるも始まらない。8時を覚悟する。待ちわびた観客たちが両手を上げ立ち上がるウエーブを始め開場をぐるりと回る。




7時55分、ついに始まった。今夜のオープニングは「キャント・バイ・ミー・ラブ」だ。「こんばんわ、トーキョー、ブドーカンヘようこそ」 ポールの日本語の語りはほぼ東京ドームと同じ。ただし、ドームではポールの英語がスクリーンに日本語でリアルタイムに字幕表示されたが、今回は、それはなく映像だけ。聞きとりにくくて分からないところも多かったが、ポールの片言日本語は随分上手くなった感じだ。

会場がドームよりかなり小さいので臨場感は抜群。2階席だったが十分に肉眼でもポールを捉えることができた。炎と轟音もドームより遙かに迫力があり、煙の臭いまで席に届く。

ビートルズの曲になるとほぼ全員が総立ちとなり歓声が上がりほんとうに盛り上がる。しかし、ソロの曲になるとみんな座って静かに聴いている。しかたないよね。みんな年よりなんだから。

オブラディオブラダとヘイジュードは同じくみんなで合唱。ポールは、ドームより乗っている感じだった。何度も何度も「ブドーカン」を連呼していたので、やはり思いれがあるのだろう。

LET IT BEでリストバンド・ライトが光りだす。会場全体で主催者側のプログラムどおり青や赤に光る。非常に美しい。これはドームにはなかった。ヘイジュードが終わった時だったろうか、会場全体のライトが、なんと、ユニオンジャックと日の丸を描き出しているではないか。これには驚いた。ドームではポールがアンコールの合間に、両国の国旗を持ってステージを走っていた。

おそらく武道館の使用時間の関係だろう、アンコールは、ドーム1回目のアンコール曲が端折られて、2回目の「イエスタデイ」「ゴールデンスランバー~ジエンド」と一気に進み、ポールが「またあいましょう」と挨拶。

アンコールの拍手を送るも、あっというまに紙吹雪が舞ってしまった。追い討ちをかけるように「本日の公演は終了しました。」とつれない場内放送で万事休す。7時55分に始まり10時ちょっと前終了。約2時間の公演だった。

セットリストを25日のドームと比べてみた。ドームの青い色が今回やらなかった曲、武道館の赤い色が今回新たにやった曲。

「Jet」「The Long And Winding Road」「Lovery Rita」「Eleanor Rigby」Something」「Band On The Run」「Day Tripper」「 Helter Skelter」が削られ、

「One After 909」「Dance Tonight 」「Another girl (ポールが世界初!と叫ぶ)」「Got To Get You Into My Life 」「Birthday」が新たに演奏された。

全体で、25日は全39曲だったが、今回は30曲で9曲も少なかった。それでも、ビートルズファンは、ポールを通して十分にビートルズを堪能できたと思う。そもそも東京ドームの39曲2時間40~50分が異常なのだ。本来はこの武道館公演が普通なのだろうと思う。

ただ武道館チケット代が異常に高かったので、せめて東京ドームくらいはという思いは残ったかもしれないが、ポールの頑張りに敬意を表したい。

ポールは72歳の老体にも係わらず驚異的な体力で日本公演を乗り切った。ほんとうに御苦労さま。ありがとう。感謝。










ユニオンジャックと日の丸が美しい

祭りの後の寂しさ

翌朝のペニンシュラホテル



2015年4月25日土曜日

ポールマッカトニー東京公演

今夜の席は、真中最上段。東京ドームのチケットはS席1種類のみ抽選で発売。一番最初の抽選で何とか当たったのだが、一番遠い席だった。同じ抽選で、ステージまん前のアリーナ席が当たった人もいるのだから、運が良いのか悪いのか(当たっただけましと言う人もいる。)
ステージは外野バックスクリーン前だと思うので、ポールは、ほとんど豆粒だろう。
そこにいたという臨場感だけを味わってこよう。


16:30頃トーキョードームに到着。すでに多くの人で溢れている。場外のグッズ売り場は長蛇の列で全く動かない(ここでグッズは諦める)。



開場予定の4時半過ぎているが開場していない。警備員が開場が遅れていることを拡声器で叫び続けている。やむなく開場を待つ人で場外が溢れ出す。

ちょうど1時間遅れの5時30分にようやく開場した。中に入ると、グッズ売りが場あってTシャツやタオルやキーホルダーなどを売っていたので、諦めていたタオルを楽勝で買った。

座席につく。最悪の席だと思っていたが、それでも2階上段一番前の席で、後ろにはまだまだ何十段も階段状の座席が競りあがっている。しかもステージの真正面で、東京ドーム内をすべてを見渡せる好位置だ(でもね。やっぱりポールは豆粒)。一応、双眼鏡を持参してきた。

用意してきたおにぎりを2個食べる。場内アナウンスが、さかんに、フラッシュを炊いての撮影、録音、録画は禁止と叫ぶ。近くのスタッフのお姉さんに聴くと「フラッシュを炊かなければ静止画の撮影はOKです。」とのこと。ちゃんとしたカメラを持ってくるんだったと後悔。

気が付くともう6時半を過ぎているが始まらない。空しく7時も過ぎる。会場全体が時間を持て余す雰囲気。



そして7時20分、ついに「Eight days a week」でコンサートが始まった。ポールがまったく見えない。双眼鏡でかろうじてポールの生姿を見る。そこで、スクリーンにポールの拡大映像を双眼鏡で見ることにする。顔のしわまで見えるほど大きく見える。まあいいか。

1曲目が終わるとポールが「コンバンワ」「カエッテキタヨ、トーキョー」と日本語で話し、さらに
「有言実行!」といったのには驚いた。片言の日本が上手い。ポールの話す英語は、リアルタイムで大型スクリーンの下に日本語に翻訳される。

なつかしいビートルズやWingsの曲の合間に、ソロの新曲などが入る。やはり盛り上がるのはビートルズ時代の曲だ。72歳の割には張りのある声でポールが歌う。



途中、オブラディオブラダをみんなで合唱。
ヘイジュードでは、「なーなーなー、なななーなー」の繰り返しのところで、ポールがみんなで歌おうと「ダンシ」「ジョシ」「ミンナ」と振る。それに合わせて会場で合唱。

お客さんは並んだ時から平均年齢が高そうだったが、会場内でも歓声も拍手もあるのだが、いわゆるロックコンサートの激しい熱気とは違う静かな盛り上がりといった感じ。手振りやスタンディングも皆無だ。さすが年寄り達!(って自分もそうだ)。



ヘイジュードでポールが一旦下がった。アンコールが2回あることは予想していたからアンコールの拍手をする。ところが、なぜか会場の拍手はバラバラ(苦笑)。こんなに会場が一体とならないアンコールは初めて。

それでもポールが出てきてデイトリーッパー以下を演奏。ポールは「トーキョー、サイコー」と言いながら再度下がる。バラバラだけど思いのこもった拍手が続く。

日本と英国の旗を振り回してポールが再登場。アコースティックで「Yesterday」を熱唱、そして度迫力の「Helter Skelter」、続いてポールが「オジサンハ、モウカエルジカン」とか言いながら、アビーロードの定番「Golden Slumbers~Carry That Weight~The End」を演奏。

最後にポールが「マタ、アイマショウ」と挨拶し退場。ステージに紙吹雪が舞いコンサートは終了した。

ポールは、全く休憩も水も飲まずにぶっ通しで演奏し歌った。ギターを次々と変え、ピアノや電子オルガン(?)も演奏。とても72歳とは思えないバイタリティだ。素晴らしかった。



ポールマッカートニー アウトゼアジャパンツアー
東京ドーム 2015.4.25
17:30開場、19:20開演~22:00終了
入場者数53,000人

1 Eight days a week (ビートルズ)
2 Save us
3 All my Loving (ビートルズ)
4 Jet (Wings)
5 Let Me Roll It (Wings)
6 Paperback Writer (ビートルズ)
7 My Valentine
8 Nineteen Hundred And Eighty Five (Wings)
9 The Long And Winding Road (ビートルズ)
10 Maybe I'm Amazed
11 I've Just Seen a Face (ビートルズ)
12 We Can Work It Out (ビートルズ)
13 Another Day
14 Hope For The Future
15 And I Love Her (ビートルズ)
16 Black Bird (ビートルズ)
17 Here Today
18 New
19 Queenie Eye
20 Lady Madonna (ビートルズ)
21 All Together Now
22 Lovery Rita (ビートルズ)
23 Eleanor Rigby (ビートルズ)
24 Being For The Benafit Of Mr.Kite! (ビートルズ)
25 Something (ビートルズ)
26 Ob-La-Di,Ob-La-Da (会場も合唱)(ビートルズ)
27 Band On The Run (Wings)
28 Back In The U.S.S.R. (ビートルズ)
29 Let It Be (ビートルズ)
30 Live And Let Die (Wings)
31 Hey Jude (会場も合唱)(ビートルズ)

ENCOLE 1
32 Day Tripper (ビートルズ)
33 Hi,Hi,Hi (ビートルズ)
34 Can't Buy Me Love (ビートルズ)

ENCOLE2
35 Yesterday (ビートルズ)
36 Helter Skelter (ビートルズ)
37 Golden Slumbers (ビートルズ)
38 Carry That Weight (ビートルズ)
39 The End (ビートルズ)







2015年4月23日木曜日

NEWスピーカー

新しいスピーカーが我が家にやってきた。S氏が自作したもので、昨日、届けていただいた。
これまでの後面解放ではなく久々の箱形スピーカーだ。


ウーハーにある仕掛けがあって面白い。驚くほど低域が力強いにも関わらず、床鳴りが全くないのだ。こりゃ凄い。更に低域の空間感までも感じるが、こんなのいままで経験がない。中域は非常にくっきりで解像度が非常に高い。全体に音が後方上の空間に広がり、後面解放かと見まごうばかりだ。

2015年4月20日月曜日

RasPiとタンデム基板の接続(with NB3N2302)

 RasPi B

RasPi B+/2B

volumio

半導体計測屋さんのブログにアップされたものを使用する。
https://drive.google.com/folderview?id=0B0XnUQ0nJhJWN2Myb0xTX1h2aGM&usp=sharing#list

たまに壊れて起動しないことがあるので、そんな場合は再度SDカードに焼き直して使用する。

Library
ADD NEWMOUNTをクリック

NASのマウント情報を書き込む
Playback
デフォルトは「alsa」、 Systemで「I2S driver」を選択すると「sndpifihiberry」 になる

DSD再生時は disabledに
PCM再生時はどれかを選ぶ 32bit/192kHzなど
Network

System

I2S driver に「Hifiberry」を選ぶ



2015年4月7日火曜日

驚きのファインメットトランスの特性

たくぼんさんがファインメットトランスの特性を測っておられたので、当方も測り方を教えてもらい測ってみた。出力するDACはタンデム基板デュアルモノ。トランスはTLT-1595CC (15k:95k)とTLT-0615SS(600Ω:15kΩ)だ。1次側にも2次側にも抵抗は付けていない。


1595はインピーダンス比が1:6.3、巻線比が1:2.5だ。全体にフラットで低域もよく出て、特に高域の伸びがよく気持ちがいいトランスだ。
やや出力が大きいという場合は、2次側を中点で出すのがお勧め。インピーダンス比は1:1.56、巻線比は1:1.25とちょうどいい感じとなる。

さて、1595の1次側と2次側を変えて、逆接続にしてみる。インピーダンス比が6.3:1となりアンプの受けがよりロー出しハイ受けとなる。出力は落ちるが、特性は見事にフラットとなる。特に低域がしっかりと出るのは魅力だ。

 0615はインピーダンス比が1:25、巻線比は1:5だ。全体に1595より増幅率は大きく、艶のあるボーカルが魅力だ。ただしインピーダンス比が高いのでそのままでは使いづらい。

そこで、0615は中点を使った逆接続がお勧め。そのまま両端をつかうとインピーダンス比25:1となるが、中点を使うと、6.25:1となるるのでどんなアンプでも問題ないだろう。巻線比も2.5:1なので音量は落ちるがそれほど問題にはならないはずだ。そして、その特性は驚くほどフラットで、オシロで見た波形も非常に奇麗だ。

入力信号
出力

前も書いたがライントランスをパッシブプリとして使う場合、トランスの特性が悪いと使いようがないが、これほどフラットであれば全く問題はない。流石ファインメットトランスだ。

IV変換、差動合成、GNDアイソレート、増幅、インピーダンス調整と、電源無しでこれほど逞しく働いてくれる部品(やつ)はいない。しかもお手軽で、特性がフラットで、素晴らしい音、なのだから使わない手はない。

*この測定結果はあくまでも私の環境下でのものです。

頒布先