2018年4月29日日曜日

AsoyajiDAC試聴会のお知らせ(2)

AsoyajiDACの試聴会を、5月3日~6日の4日間開催します。

5日(土)6日(日)は、まだ、空きがありますので、お時間のある方はお気軽に聴きに来てください。

http://asoyaji.blogspot.jp/2018/04/asoyajidac.html


当日のシステムを紹介します。

オーディオシステム
DAC    AsoyajiDAC スタンダード版、デュカロン版、(バッテリー駆動)

ボリューム TVC(ファインメットコア・ライントランス+ファインメットコア・オート
      トランス+セイデンセレクター)

アンプ   LM3886 4パラ・モノ・パワーアンプ左右1台

スピーカー EgglestonWorks Andra loudspeaker
      FOCAL-JMlab  Micro Utopia Be

上流
レンダラー      MINIPC、Foobar2000 (バッテリー駆動)
メディアサーバー   QNAP+MinimServer
コントロールポイント タブレット

HUB         ELECOM EHC-G05MN-HUB(バッテリー仕様に改造)
ルーター       ELECOM WRH-583YL2-S(バッテリー駆動)


香港オーディオ事情

26日~28日の3日間香港に行ってきた。現地でNDKのA氏とK氏、MJオーディオフェスティバルに来てくれた香港在住のC氏の4人と合流し、香港のハイエンドショーを主催する音楽雑誌社とハイエンドオーディオショップを回ってきた。

まず訪問したのは「 AUDIO TECHNIQUE 社 」。日本の STEREOSOUNDのような、超高級オーディオ機器を中心に掲載しているオーディオ誌の出版社だ。
ここで、香港のハイエンド事情を聴くと、香港のハイエンドマニアが聴くのは、①レコード、②CD、③SACDだという。デジタル音楽は聴かないのか聴くと、PCは音が悪くてダメだとのこと。

香港ではPCオーディオはほどんど相手にされていないようだ。PCオーディオがダメということは、DACも不要と言うことになる。なんとか、PCオーディオの良さを説明したが、あまり理解してもらえなかったようだ。

試聴室は、半端でないハイエンド製品ばかり。CDプレーヤー、10Mクロック、プリアンプ、パワーアンプとピカピカのばかでかい超高級品が所狭しと並び、太い高級ケーブルで繋がれている。それで、CDで1曲クラシックを聴かせていただいた。

次にセントラルにあるハイエンドオーディオショップを2店舗回った。セントラルは金融街で下町的な九龍地区とは全く違う高級感漂うハイソな街だ。

まずは「Jasdis」
何気ないビルの25階にある高級オーディオショップ。客は一人もおらず若い店員のお兄さんが接客してくれた。ここでも、やはり香港はレコードとCDがメインだという。PCオーディオは論外と言う感じであった。ここも世界中の超弩級オーディオが所狭しと並んでいる。

下写真はHPのものだが、EMM LABの大きなアンプが2台左右に配置され、写真には写っていないが左サイドにCH PrecisionのCDプレーヤー+クロック+電源等が並んでいる。

実際にこの部屋でCDで数曲聴かせてもらった。定位や空間感は素晴らしく音も余裕の音だが、何せ目に見えるだけでも数千万円はしそうな装置なのだから当然だ。しかし、このCDプレーヤーをPCオーディオ+AsoyajiDACに変えると、これまでに聴いたことのない音に変わることは容易に想像できる。問題は、どうしたらそれをわかってもらえるかだ。

次に訪れたのは「avantgarde HONG KONG」
ここもセントラルの何気ないビルの2階だったように思う。年配の叔父さんが数人試聴している。店員さんは気さくな叔父さんで、大きめの試聴室に案内してくれた。聞くとやはり香港ではレコードがメインだという。CDは仕方なく置いているといった感じ。ここでもPCオーディオは全く音が悪いと言っている。香港ではPCオーディオは未だに音が悪いままなのだ。

試聴室の左の壁1面にレコードが収納され、超弩級のレコードプレーヤーが部屋の中央奥に鎮座している。ここでも数曲を試聴させていただいた。下の写真もHPのものだが、とにかく超弩級ばかりで何がなんだかわからない。

ORPHEUSのCDプレーヤーで何かジャズを聴いた後で、何と中村雅俊のレコードを持ってきて、どの曲が良いかと聞かれたので「俺たちの旅」をリクエストした。何と懐かしい曲を、この香港で、しかもレコードで聴くとは!

次に「NILS Lofgren」のレコードから「Keith Don't Go」が掛かった。この曲は、当方も良くデモでやる曲だ。もちろんリッピングしたデジタルデータで。耳にこびりついている。ナイス選曲。

どの曲も、先のお店同様、素晴らしい定位と空間感があり余裕の高級な音だ。これで満足する人がほとんどだろう。しかし私には、PCオーディオ+AsoyajiDACの音が間違いなくこれを超えると確信することができた。PCオーディオとAsoyajiDACをこの装置で鳴らしてみたらこの店員さんはどんな反応をするのだろう、そんなことを考えながら「Keith Don't Go」を聴いた。



さてさて、香港はいまだにアナログがメインだと知った。CDは止む無くといった感じ。なので、オーディオショップは、レコードプレーヤーに関する商品がメイン。

AsoyajiDACを持ち込めば、皆ため息をついてくれるだろうが、PCの環境を誰が広めるのか、メンテナンスするのか、そこが解決しない限り、DACは売れないんだろうなあ。

また、香港のハイエンドは本当に超弩級で、全ての商品が最低数百万円~数千万円だ。ここではデュカロンも安いとの認識。PCなんてCDプレーヤーと比べたら安物で商売にならないという認識もあるようだ。

更に、日本と同様オーディオマニアは高齢化しているとのことで、今更、PCだ、ネットワークだ、なんて面倒なことやりたくないんだろうね。

そのギャップをついて、欧米の高級ブランドメーカーが超弩級アナログ製品を持ち込んでいる。

香港は古い街だからそれでいいのかもしれない。恐らく、香港より、若くて伸び盛りの中国本土の方が、デジタルに関心のあるハイエンドマニアが多くいるのかもしれない。

AUDIO TECHNIQUE 社 のジェネラルマネージャーのレベッカさんが、香港がアジアのハイエンドオーディオの中心だと言っていたが、香港は伝統的な高級アナログオーディオの中で時間が止まっているように感じた。

そして、最新のデジタルオーディオの分野では、近いうちに中国本土に席巻されてしまうのではないかと危惧した。そして、それは日本も同様かもしれないと思いながら霧の香港空港を後にした。



2018年4月9日月曜日

モバイルバッテリー比較

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今回比較するのは、「①AnkerFusion5000」「②サンワサプライ700-BTL028W」「③Panasonic QE-AL-201」の3つで、DACの電源として使用し音の違いを比較する。

① Anker Fusion5000

② サンワサプライ700-BTL028W

③ Panasonic QE-AL-201


この3種を選定した理由は、以下の通り。
・バッテリーでありながら、コンセント付で充電器なしで充電ができるもの。
・充電しながら放電ができるもの。
・消費電流が2A以上のもの。
・薄型なら2セル、電池タイプなら2個以上使っているもの(外形で判断)。
・安全保護装置のついたもの。

最初に3機種共に、ノイズのない素晴らしい音が再生されることを断りしておく。基本的には、ノイズレベルが大きく下がり、静けさがと音の見通しがよくなり、奥行き感が出て空間感が増すと共に、埋もれていた音の粒が鮮やかに見えてくる。

3つともノイズの無い素晴らしい音なのだが、大きく以下の違いが感じられた。

・Panasonicは、空間感が大きく音が太い。
・サンワは、空間感は小さいが、滑らかで艶のある音。
・Ankerは、その中間で、空間感もあり滑らかで艶もある。

 ●広がりと音の太さ  Panasonic > Anker > サンワサプライ
 ●滑らかさと艶  サンワサプライ > Anker > Panaspnic

大きい部屋で聴くなら、Panasonicが素晴らしい空間感を出してくれるだろう。
小さい部屋で聴くなら、サンワかAnkerだ。ちょうどいい空間感と滑らかで艶のある音で、バランスよく楽しむことができる。

どれも基本的にはノイズのない素晴らしい音であることに驚かされる。どれを選ぶかは好みの問題で、自分の部屋の大きさや好みに応じて選択すればいいだろう。それにしても、バッテリーの違いでこんな違いがでるとは思いもしなかった。

追記
利便性としてはコンセントに刺したまま音楽を聴いても良いが、音楽を聴くときはコンセントから外し(タップの電源を落としても良い)、終わったら刺しておく(タップの電源を入れる)使い方の方がよりノイズレベルが落ちる感じがする。


2018年4月5日木曜日

AsoyajiDACの完成イメージできる

AsoyajiDACの最終図面が確定したので、イメージ図を作ってもらった。上がデュカロン版、下がスタンダード版だ。これから工場で試作機の製作に掛かる。

デザインしたのは、ウープス㈲の高橋さん。
http://oops.jpn.com/index.html

広告デザインが中心の実績のある凄腕デザイナーさんだが、オーディオ好きなことから、AsoyajiDACのデザインをやってもらえることになった。本業のデザインだけでなく本業外の設計図面(平面、CAD、3D)までやっていただいた。

デザイナーさんが作るデザインって違うね。




AsoyajiDAC 試聴会のお知らせ

ゴールデンウイークに「AsoyajiDAC 試聴会」を開催します。ご興味のある方は是非ともお越しください。

日 時  5月3日(木)~6日(日)の4日間連日

時 間  午前の部 10時~12時(9時30分開場)
     午後の部 14時~16時(13時30分開場)

会 場  東京都港区南青山 6-12-3
     南青山ユニハイツ103号室 ウープス㈲事務所

内 容  AsoyajiDAC デュカロン版、スタンダード版
     (いずれもバッテリー駆動)のデモ再生

お申込み
お名前、携帯番号、メールアドレス、希望日時を書いて、下記メルアド宛にお申込みください。
asoyaji@asoyajiaudio.jp

*参加費は無料です。
*部屋の関係で1度の最大収容人数は10人です
*この会場がASOYAJIオーディオの試聴室になります。
*今後も、随時、試聴会を行っていく予定です。

  

2018年4月4日水曜日

簡単なレンダラーとメディアサーバーの作り方

ミニPCを2台用意して、両PCにFoobar2000とUPNPコンポーネントをインストールし、1台をレンダラーに、1台をメディアサーバーにすれば、非常に簡単にレンダラーとメディアサーバーを構築することができる。1台目をJPLAYに、2台目をFoobar2000のメディアサーバーにすることも可能だ。

1.先日の最新PCオーディオの構成の通りに接続する。
2.両PCにFoobar2000をインストールし、UPNPコンポーネントをインストールする。
   http://www.foobar2000.org/components/view/foo_upnp

3.1台目のミニPCをレンダラーにする
①Foobar2000のUPNPの設定で、
 Media Renderer を Start する。
 Media Server を Stop する。
*JPLAYならインストールしsetthingsで設定するだけ。
②ControlPointに「Foobar2000 Renderer」が現れる。

4.2台目のミニPCをメディアサーバーにする
①ミニPCに楽曲の入ったUSB-HDDを繋ぐ。
②Foobar2000のMediaLibraryのMusic foldersで、接続したUSB-HDDの楽曲のあるフォルダーを指定する。
③Foobar2000のUPNPの設定で、
 Media Server を Start する。
 Media Renderer を Stop する。
④ControlPointに「Foobar2000 MediaServer」が現れる。

ControlPoint