2013年9月29日日曜日

ファインメットで幸せ!

ファインメットはずいぶん前から話題にはなっていた。ただし、あまり製品が出回らず、価格もそれなりで、すっかり忘れていた。

しかし! たくぼんさんが友人の製作するファインメットを積極的に紹介し始めて、ついに私も禁断の道に足を踏み入れてしまった。

ファインメットは、そこらの高級オーディオ-アクセサリーとは全く異なる。
ほんとうに凄い音がでる。元の音を完璧に近く再現してくれる。

まずは、ファインメットビースを試してみることから始めるのがいいだろう。



電源の出力あたりに付けるだけで音が変わる。色がつくのではなく、素材の音がしっかりと出てくるのだ。

アンプやスピーカーに高額なお金を投資するなら、そのお金でファインメット・ライントランスを使ってみることをお勧めする。



これまでのオーディオの常識が吹っ飛ぶ。

これだけで、システム全体が一気に高級オーディオに早変わりする。

音楽を聴き始めらたほんとうに止められなくなる。いつまでも聴いていたくなる。

酷い録音の音源も、驚くほど気持ちよく聴かせてくれる。

そう考えれば決して高くはない。


量産できないので、価格はやや高めだが、ビーズとライントランスが、価格を遙かに上回る幸せを運んでくれる。ビーズは1個ラーメン一杯くらい。

新大陸への誘い
http://tackbon.ldblog.jp/



ファインメットとは (日立金属HPより)
http://www.hitachi-metals.co.jp/product/finemet/index.htm

■概要

1988年に日立金属(株)が世界に先駆けて開発した新軟磁性材料で、超微細な結晶粒組織と高飽和磁束密度と優れた軟磁気特性を有する合金です。

一般にはナノ結晶軟磁性材料と呼ばれており、このファインメットがナノ結晶軟磁性材料の先駆けとなりました。アモルファス合金を結晶化させることにより製造され、アモルファス合金を結晶化すると軟磁気特性が劣下するというこれまでの常識を覆した点、結晶粒径が小さくなると軟磁気特性が劣下すると考えられていたのを覆した点でも革新的な軟磁性材料です。その優れた磁気特性から、ノイズ関連、電源関連、通信関連等の用途に適する高性能磁性部品用軟磁性材料として今後の発展が期待されています。

ファインメット

ファインメットは、Fe(-Si)-Bを基本成分としこれに微量のCuとNb,Ta,Mo,Zr等の元素を添加した合金溶湯を単ロール法等の超急冷法により一旦厚さ約20μmのアモルファス金属薄帯とし、これを磁心形状に成形加工後結晶化温度以上で熱処理し結晶化させることにより製造します。これにより、結晶粒径が約10nmというナノ結晶組織と従来実現できなかった高飽和磁束密度と高透磁率・低磁心損失特性を実現しています。

ファインメットの製造工程

* 薄くて脆いらしい。20μmという極薄の帯状のものを、おばちゃんが手作業で巻いて成形した後、熱処理で固めるようで、量産はできないらしい。

特長

高飽和磁束密度
高透磁率
低磁心損失
低磁歪(磁歪零も可能)
温度特性良
経時変化小
高周波特性良(薄帯、薄膜、高抵抗)B-H曲線の形状制御可(幅広い応用に適用可)

ファインメットの磁気特性

応用
ファインメットの応用


2013年9月25日水曜日

ファインメット・ライントランス に乾杯!

ライントランスをルンダールから友人からお借りしたファインメットに変えてみて、今感動に浸っているところだ。これほどの音はかつて我が家では聴いたことがない。

解像度が恐ろしいほど高い。それでいて音が驚くほど力強い。そして音の実在感が凄すぎる。ほんとうにそこで歌っている、演奏しているように感じる。

なんだこれは?! ルンダールも素晴らしかった。いい音だったのだ。だが、まるで相手にならない。FN1242Aのアナログ的な力強い音をしっかりと引き出しているのだろう。全身が感動で震える。

あんまり凄いので、次々といろんな曲を手当たり次第に聴いている。五輪真弓のボーカルはあまりに実在感があり、越路吹雪は目の前で歌っている、村治佳織のギターは力強く生々しい、Blue CoastのArtLandのピアノは繊細かつ高音から低音までしっかりと太く、交響曲は音に刺々しさや騒がしさや雑見がなくどの曲を聴いても美しい、ハイフェッツのバイオリンが艶めかしく浮き出してくる、アルディメオラのエレガントジプシーには参った、学生のころOUTBACKで初めて聴いた時の感動が蘇ってくるほど、ややもすると丸みを帯びるEAGLES デスペラードのピアノが決して丸くないことがわかる、高級オーディオ装置でしか再現できないと思っていたHotel Californiaのギターの中高音とドラムの低音のバランスが素晴らしい、この曲はそのバランスが良くないと全然だめなのだ、そしてYesのFlagileが素晴らし過ぎる、これほど楽器の音が濁らず混じらず気持ちよく聴けるなんて、そしてMOOD FOR DAY これほど力強く心地よいスティーブハウは聴いたことがない、感動、感激、感謝、赤毛とそばかす以来かも、この曲を力強く聴きたい一心でPCオーディをやってきた、ロックが凄い! 定番ツェッペリン、ⅠのGoodTimesBadTimesの最初の出だしのダダ、ダダ、ダダがびっくりするほど鮮烈! ハイレゾでもリマスターでもないただのCDリッピングだが、こんな凄い音だったなんて信じられない、

ボーカルもクラシックもジャズもロックも全部OK! 完璧! LPF(RC)基板なくてもノイズなし!


これどこで手に入るの? という人は、こちらでどうぞ
http://tackbon.ldblog.jp/


2013年9月17日火曜日

FN1242A(15) 馬揃え!

いま家にあるFN1242A基板を全部並べてみた。なかなか壮快ではある。



2013年9月16日月曜日

FN1242A(14) ルンダールなし!

FN1242Aは電圧出力DACなので、本来はトランスなしで、アンプ直結が可能だ。これまでは基板の半田付けと音出し確認がメインだったが、全部の基板の確認ができたので、トランス無しに挑戦してみた。

まずは、FN1242A(デュアル×2)をアッテネーター+アンプと直結。うーん。音が歪んでいる。これはだめだ。そこで、抵抗を交換できるよう基板を作成した。


10KΩの抵抗を入れてみる。ブーン!例のハムノイズが凄い!音は出ているが小さい。これだめ。

飛んで750Ω。ブーン! 依然としてハムノイズが気になる。音量もやや小さい。だめ。

100Ω。ハムノイズがない。音量もまずまず。しかしボリュームを上げるとハムノイズがする。だめ。

33Ω。音量を上げてもハムノイズはない。音量もOk。しかし、音が歪む。こりゃだめ。

ということは、33Ω~100Ωの間で、音が歪まずハムノイズもない抵抗値がありそうだ。
今、手元にはこの間の抵抗がないので試せないので残念だが、60Ω前後だろうか。
少し音が歪み、少しハムノイズもあるそんな状況も考えられる。

まあダメならルンダールを使えばいいのだが。


先日からの試行錯誤で抵抗値とハムノイズと音量と音の歪みの関係が以下のとおり判明した。
* 抵抗値が大きいと、ハムノイズも大きく、音量は小さい、音の歪みもない。
* 抵抗値が小さいと、ハムノイズも小さく、音量は大きくなるが、音の歪みが出てくる

抵抗値    大<------------>小
ハムノイズ  大<------->無
音量     小<------------>大
音の歪み                 無<-->大
                       ↑
               このあたりが最適な値なのだが!
 
まあ、こんなのは私が知らないだけで、オーディオ理論の常識なのだろうと思う。


追記2013/9/16

昨日、0Ω~100Ωで10Ω間隔で抵抗を買ってきて試してみたが、いずれの場合でもハムノイズが残り、音が歪んだ。結局、トランスなしではハムノイズと音の歪みの両方を満足する抵抗値はなかった。

この結果を踏まえて、初めてトランスの存在意義を実感した。

トランスは偉い!



2013年9月15日日曜日

復活! FN1242A(13)

いろいろあって痛い思いもしたが、けがの功名もあって、調整用の抵抗値、LPFの位置、ノイズの原因などを、実地で勉強することができた。

おかげで、今は、当初より更に素晴らしい音で鳴っている。もちろんノーノイズ!。


2013年9月13日金曜日

何がおきたのか?

一体、何が起きたのだろう。

今週の月曜日、FN1242A基板を10枚ほど半田付けしたので、2枚づつ実際に接続して音だしのテストしていた時だ。 間違えて、楽曲を再生中に、基板のSCKとGNDの端子を抜いてしまった。

しまったと思った瞬間、バリバリバリと鋭い音がして、それ以降全く音が出なくなってしまった。PCや全ての機器の電源を落とし、再度ONにしても全くだめ。何度やってもダメ。

それで、電源基板を別の板に交換し、全ての機器の接続や内部を確認するも特段の問題なし。

そして、悲劇は重なるもの。泣きっ面に蜂!

別のDACで確認してみようと、FN1242AQuadを取り出してきて繋いだとたん、煙が!?あわて電源を落として中を見ると、入力近くのロジックICが焼けている。さらに確認すると、外部信号入力コネクタに、信号用ではなく電源用の端子が入っている。

あああ。やってしまった。電源用と信号用のコネクタが(結果的に)同ピン数・同サイズ・同メーカーになってしまったので危険だから変えなければと思っていたのを放置していたのだった。

それがすっかり慌てていたので、思わず電源と信号のコネクタを反対に差してしまったのだ。さすがに泣きたくなった。日頃のいい加減な対応がこうした惨事を招いたのだ。とほほほ。Quadは電源基板とロジックICを交換すれば復活できると思うのだが。


翌日、何とか気を取り直して、再度挑戦。

FirefaceUCを使い音だしをしてみると、ノイズの全くない綺麗な音がでる。ということは、アッテネーター以降のアナログ段は無事ということだ。

ということは、UDA基板かP2D基板かルンダールということになる。もしUDA基板とP2D基板がやられてたら致命的。うちの音楽環境は壊滅だ。

いやまて。電源は大丈夫か?と1枚の電源基板を見て思い出した。ああこの基板!調子が悪いので使わないよう引出にしまってあったものだと気が付いた。さっそくまともな電源基板に取り換えてみると、思ったとおりちゃんと音が出る。

要するに、あわてて交換した電源基板が問題のある基板だったのだ。これじゃ解決する問題も解決しない。情けなし。ミスの上塗り。ああ。これが第一の原因。

ただし、問題が解決したわけではなかった。美しい音は出るが盛大なブーンノイズ(ハムノイズ?)付だ。こんなノイズこれまで出てこなかったのに、なんだろう?これじゃ聴くに堪えない。一難去ってまた一難だ。 やはりUDA基板かP2D基板かルンダールか。


原因がわからず翌日。

ネットを見ると、トランスは、高すぎる音圧が入り続けると磁気飽和が起きて、大電流が流れ接続機器が壊れるとか、音が悪くなるとか、いろいろ書いてある。また、1次側と2次側の間にコンデンサ効果が表れて高周波を通してしまいうらしくそのために、コアに電極がついていて、アースに落とすようになっているとのこと。

もしやと思い、2次側のGNDをコールドに接続すると、おおおおおおおお!ノイズが消えた!美しい音が出てるではないか!

と、喜んだのもつかの間、反転基板やFN1242A基板のテストを再開すると、またまた、物凄いブーンというハムノイズが出てくる。あれ?さっきは全くノイズがなかったのに?なんでだ?何が問題?

原因がわからずまたも翌日

トランスの磁気飽和なのだろうか?UDAかP2Dのどこかが損傷してノイズが出てるんだろうか?

ハムノイズだからインピーダンスかGNDがらみかもしれないと思い、ルンダールの後に付けていた、LPFをFN1242Aとルンダールの間に移動してみた。

ビンゴ! なんとノイズが完全に消えた!再生をストップ状態にして、アッテネーターのボリュームを最大にしてもほとんどノイズがない。ようやく元に戻った。ああ助かった。UDAでもP2Dでもルンダールでもなかった。よかった。

ただし、以前と比べて音量が随分小さい。LPFに抵抗がシリーズで6.8K+3.3Kついているので、これを小さめにすると音量が増すだろうと、ブレッドボードを使って幾つかの値を試してみると、720Ωあたりが、一番いい音量となった。12時当たりでやや大きめのボリュームになる。

ついでの試しにと思って、LPFを外してみると、なんと以前の高い音量に戻り、しかもノイズも全くない。音圧は高いがSN比が高く美しい音が、全くノイズなしで聴こえてくる。

あれっ? それじゃ元に戻ったようなものだろう。ノイズを消すためにいろいろやってきたのに、結局元に戻ってみたらノイズが霧のように消えていたということになる。

んんん?奇々怪々?

もしかしたら(FN1242A基板やルンダールやLPF基板のどこかの)接続ケーブルのピンが接触不良でノイズが出てたのかもしれない。あちこち触っている間に接触不良が治ってノイズが消えたのだろうか。

でもあの時、全てのケーブルを抑えたり軽く引っ張ったり、とにかく点検して再接続したはずだから、そんなことはないはずだが。

これほどの騒動があったにも関わらず、FN1242A基板やルンダール達は、まるで何事もなかったような知らぬ顔をして、ノイズの全くない安定感抜群の美しい音を出している。

ということで、きつねにつままれたようで、何が何だかさっぱり訳のわからない3日間だった。

2013年9月7日土曜日

巨像がついに動いた!

HDDオーディオプレーヤーHAP-Z1ES
http://presscentre.sony.eu/content/detail.aspx?ReleaseID=8820&NewsAreaId=2

http://www.phileweb.com/news/audio/201309/05/13663.html

JKさんから情報をいただいた。

ソニーがついにオーディオに復活する。しかも嬉しくなるような最先端!
これは、我々が数年前からやってきたDSDの集大成のようなものだ。

① HDDを内蔵し、PCからHDDに楽曲を転送して再生する。

② 楽曲はすべてソニーお得意のDSD変換技術「DSD Re-Mastering Engine」でDSD(5.6MHz)に変換される。

③ さらにDACチップを使わずに、DSD原理基盤と同じFIRフィルターを使ってD/A変換おこなっている。

いやはや、驚きではないか! 宝の持ち腐れだったDSD技術を、ようやく重い腰を上げオーディオ製品として表に出したのだ。

巨像ソニーがついに動いた。

我々のやってきたことは、半田付けができない人達には手の出せない世界であったが、これで普通の人でもこの最先端の機器を入手できるようになる。

これは人気がでること間違いなしと思ったら、最上位の価格帯に位置するモデルということらしい。

まさか100万円以上?! 10万円~20万円くらいなら有難いのだが。

一体いくらで売り出すのだろうか。