2011年2月28日月曜日

やっぱり最高! FireFaceUC


2chオーディオ、4ch(←5.1)オーディオ・映画、PC-TVを全てパソコンでやっている。アナログ、デジタル、2ch、マルチch入り乱れているので、アンプ、スピーカーのとの組み合わせが難しい。

LM3886を入れて、初めて、スピーカーセレクターやアンプセレクターで音質が劣化することを自分の耳で確認できたので「何も入れない何も足さない」じゃがないが、両方とも外してしまった。

メインのアンプ・スピーカーは、LM3886とNSスピーカーに確定し、CROWN-D45、SonyAVアンプ TA-DB790、ELECTROVOICE Force-i、自作バックロードホーン、JBL-4312Mを片付けた。

そして、複雑な組み合わせをいとも簡単にこなしてくれる機器が、FireFaceUCだ。接続状況は以下のとおり。

2chオーディオ
【PC】-USB-【FireFaceUC】-RCA-【LM3886】-【NSスピーカー】

4ch(←5.1)オーディオ・映画 
【PC】-USB-【FireFaceUC】
(フロント)-RCA-【LM3886】-【NSスピーカー】
(サラウンド)-RCA-【RD-520】-【自作バスレフ】

*マルチchは、全てFirefaceUCで4chにミックスダウンして使うことにした。低音はメインスピーカーで十分だし、センターも部屋が狭いので不要だ。サブウーハーとセンターは、フロントとサラウンドに半分づつミックスしてある。
*これで、AVアンプも不要となった。

PC-TV
【PC】-RCA-【FireFaceUC】-RCA-【LM3886】-【NSスピーカー】

なんだか混乱しそうだが、FireFaceUCが見事に捌いてくれる。

FireFaceUCは、ほんとに良く出たオーディオインターフェースで、あらゆるアナログ、デジタル機器を自由自在に繋いでくれる。USBも24bit/192kHzまでOKだし、DACも申し分がないほど高音質だ。ほんとうに重宝する。これほどコストパフォーマンスが良くて高機能・高音質の機器は他にないだろう。

最高だ!FireFaceUC!

2011年2月26日土曜日

UDIF7が届いた!(2)

マルツでこれだけそろえました。

タカチのアルミケースにペティットを貼り付けて基盤を固定。
後面のプラスティックのパネルに穴を開け、DCプラグ(メス)を取り付け。
DCプラグと電源線を接続。DCプラグは真ん中が+です。

完成です。
電池ボックスをDCプラグに接続。

正面から

ACアダプター(5V/850mA)です。
電池が充電できるまで、とりあえずACアダプターで稼動させることにします。

まったく認識されません。
おかしい?なぜだ?
ACアダプターを良く見てみると、
真ん中がー、外側が+と書いてあります。
えっ!!!
ACアダプターってどれも真ん中が+じゃないの???
極性が逆だ!!!
慌てて、ACアダプターを外しましたが、
その後も、UDIF7は全く認識されません。
極性が逆のACアダプターがあるとは・・・とほほ。
こんなことも知らずに、安易にACアダプターを使った自分が情けない。
どうにもならないので修理をお願いしました。

自作 サランネット(2)

今日は、サランネットの枠組みをした。木工の工作をする時は、作業台があると捗るのだろうと思うが、木材のやすりがけだけは外でやり、後はすべて部屋の中でやった。

最初の1個は、ボンドと木ねじで接着したが、次の1個は、左右が多少歪んでいるのでボンドの接着面が真っ直ぐにならずしっかりと接着しない。しかたなく、ボンドと釘で打ち付けた。


後は、サランネットを貼り付けるだけ。今日はここまでにした。

2011年2月25日金曜日

アップル「江戸の敵を長崎で討つ」

新型 Macbook Proが発売されたが、「サンダーボルト」という新しい外部インターフェースが採用された。

Macbook Pro
http://www.apple.com/jp/macbookpro/


サンダーボルト
http://www.apple.com/jp/thunderbolt/


サンダーボルトのデータ転送速度は5Gbps。これは、USB3.0の2倍、USB2.0の20倍の驚くべき超高速だ。また、サンダーボルトは、PCI ExpressとDisplayPortの2つに技術を基礎にしているので、ストレージとディスプレイを繋ぎ、超高速転送することで、負荷がかかる映像処理などをノートで楽々できるイメージだ。

アップルが開発した「FireWire」が「USB」に主導権を奪われ消滅の危機にあるので「サンダーボルト」で奪い返そうとの動きらしい。サンダーボルトはUSB3.0のスペックを遥かに上回るので、アップルはMacにUSB3.0を搭載しないだろう。

サンダーボルトは、アダプターを使ってUSB、Firewire、DVI、VGA、HDMを接続できるので、アップルは、サンダーボルトの端子のみ用意するだけで十分だ。

WindowsはUSB3.0でいくのだろうが、サンダーボルトの方が間違いなくUSB3.0の上を行っており、Macの優位性は飛躍的に増加するように思う。

久しぶりに欲しいと思うパソコンに出会った。

Windows危うしだ。

自作 サランネット

いつまでもサランネットなしという訳には行かないので、ホームセンターで、枠木とマグネット、ネットでサランネットを購入。
枠木は、ホワイトパイン。12×30×790を4本、12×30×356を6本。
今度の土日で作業をしよう。
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エッジ修復

NSスピーカーのエッジ(の接着剤)が干乾びてボロボロになっているので、師匠の助言でボンドで修復することにした。北海道のファンテックから「デービーボンド」というのを購入。


エッジにボンドを塗っていくだけ。ただし、透明かと思ったら黒だったので、上手に塗らないと飛び出したりして目立つ。

ちょっとはみだしでこぼこしている


できあがり!
まあ、こんなもんでしょう。

2011年2月24日木曜日

フェーズテック UDIF7 が届いた!

クロネコで届いた。

可愛い箱に入っていました。それにしても小さい(5cm×8cm)

手のひらサイズです。

ACアダプターを用意していたのですが、DCジャックが必要です。
あすマルツ行ってきます。
それまでは、お預けです(残念)。

マルツで明日、ケース、DCジャック、スイッチを買ってこよう。




2011年2月23日水曜日

USBと音質

パソコン内部において、楽曲のバイナリデータは、たとえどんなに酷いノイズがあろうとも、電源波形が歪んでいようとも、完全なエラー訂正が行われ、始まりと終わりでデータは一致する。

(ということになっている。しかしハードやソフトが変わると音が変わるので、ほんとうにエラー訂正がしっかりとなされているのか疑わしくなる。)

まあ、原則、パソコン内部では始まりと終わりでバイナリは一致するとしよう。問題は、パソコン内部から外部に向けて出力されたバイナリデータがどうなるのか?だ。考察を簡単にするために、USB出力のみについて考える。

パソコンのデータ転送は、
(OSやアプリケーションソフトやメモリやCPUの速度や負荷状態など様々な要因で)日常的に遅くなったり、早くなったり、途切れたりしている。しかし最終的には、時間が遅れようが途中で途切れようが何度も再転送されてエラーが訂正され、データは元データと完全に一致する。

つまり、データ転送では、エラーが発生するが、時間をかけてエラーを訂正するので、時間さえ気にしなければ、データは完全に元データと一致する。

音楽ファイルの再生は、
しかし、音楽は、遅れや早まりや途切れたは許されない。音楽を聴くには、録音した時と同じ速さで音声信号を流しつ続けることが必要なのだ。立ち止まって再転送をお願いしエラー訂正している暇などどこにもない。

レコードなら、常に一定量の音楽信号が流れるように、ターンテーブルを正確な回転数で回転させることが重要となる。

デジタルデータならば、クロックのタイミングに従って、一定間隔で一定量のバイナリデータを送り続けなければならない。一旦動き出したら、立ち止まることができないので、読込速度、転送速度、受取速度、すべてが同じ速度で動く必要がある。

しかし、パソコンのデータ転送は、転送中の様々な原因で、遅れたり途切れたり早まったりする。この時間軸での速度の揺らぎを「ジッター」という。

一旦FIFOメモリなどに貯めて時間を置いてから、転送をすれば、エラーやジッターは解消される。しかし、パソコンを出た音楽データには休むことは許されない。

パソコンは、HDDから楽曲データをDRAMに転送し、さらに、USBポートのスタックに転送する。この間はエラー訂正が行われる。(ただし、Windowsのカーネルを通ると何がどうなるのか知らないが、データのバイナリが一致しない。ASIOやWASAPIでカーネルを迂回すればバイナリは一致する)。

しかし、USBポートから先、つまりパソコンの外部に出ると、状況は一変する。エラー訂正するかしないかは、USBの転送方式によって異なるのだ。

一般的に音楽データの転送に使われるUSB転送方式は、アイソクロナス転送で、この方式は、エラー訂正を行わない。

立ち止まることなく、次々とデータを次に転送する。途中ジッターが発生し、データが遅れようが早まろうがお構いなしに。

音楽データが、パソコンの最終ゲートであるUSBポートを過ぎると、データはノイズや様々な要因で揺らぐ。USBケーブルを通過する際にも、USBのバスパワー電源のノイズや外部ノイズの影響をうけジッターが発生する。USBデバイスに辿り着いても、水晶発信器やその周辺回路でジッターが発生する。

そして、このジッターまみれのデータが、休むことなく、そのまま、DACに送られるのだ。これでは、まともな音になるはずがない。

そこで、USBデバイス・メーカーは、様々な技術を駆使してこうしたジッターを減少させようと努力している。

アイソクロナス転送の新しい転送方式に、非同期モードというのがある。これは、データを受信するUSBデバイス側が、パソコンに対して、データが不足すれば早く送れと命令し、データが早すぎるともう少しゆっくり送れと命令することで、常に一定のデータ量を一定の速度で転送することを可能にすることで、ジッターの発生を最小限に抑えようとする方式である。

元バーブラウンの技術者であるWavelength社社長のJ.Gordon Rankin氏がこの方式に注目しプログラムの開発に成功した。AyreはGordon氏とライセンス契約を交わしGordon氏のプログラムを使っている。ラトックやフェーズテックは独自開発のようだ。

また、アイソクロナス転送ではなくて、(USB_HDDとの転送に使われる)バルク転送方式や(USBマウスやUSBキーボードに使われる)割込み方式などを独自技術と組み合わせてジッターを減少させようという製品もある。

また、USBにかかるジッターは、USBデバイス内の水晶発振器とその周辺回路自らが発生させるため、回路設計が重要になる。最近は、音質劣化の原因となるPLL回路を使わず、FPGAを使って独自に回路を設計し、ジッター軽減を図るケースが増えている。

こうした努力のおかげで、最近では、USBのジッターは激減し、音質も非常に高音質になってきており、SPDIFより高音質といわれる機器も多い。

PCオーディオの世界は、まだまだ課題が多いが、少しずつそして確実に進化している。

幸福感に浸れるNSスピーカーの音

ついに自作アンプ切替器もはずし、スピーカーケーブルをベルデンからWEに変えた。一段と音が澄んできたように思う。

ところで、NSスピーカーJA-3504Bの再生周波数帯域は60Hz~20000Hzで、最低共振周波数(fo)は60Hzだ。低音は十分に再生可能な仕様だ。

ただし、音の出方は、コーン型スピーカーとNSスピーカーとでははっきりと違う。コーン型スピーカーの低音は、ユニットが前後に振動しその振動が音圧となって「どんどん」と伝わってくる。ただ、音の鳴る範囲はユニットの大きさに限定されうるさくも感じる。一方のNSスピーカーの低音は、ユニットが「どんどん」振動したりユニットの音圧は全く感じないのだが、部屋の空間の中で、まさに生のウッドベースが鳴っているように感じるのだ。

余計なものを取り払う度に音が綺麗になっていく。そして敏感さも増していくように感じる。ケーブルを交換しても音の違いが分かるような敏感さだ。

それにしてもNSスピーカーは、ほんとうに楽曲が蘇り、目の前で演奏しているように感じる。あらゆる音が太く明確で美しくライブ感覚に溢れている。聴いていると飽きることがなくほんとうに幸福感に浸ることができる。


2011年2月22日火曜日

パソコンと音質についての考察 (追加)

もう少し考えてみたのだが、OSや再生ソフトが稼働するのもハードウエアあってこそであり、上記でソフトウエア上の問題と結論付けたものの、ソフトウエアがハードウエアの影響を受けてバイナリを狂わせている可能性は否定できない。

確かに、パソコンは、時々動きが極端に遅くなったり、酷い時は数分間も停止したり、ハングアップしたり、表だけでなく裏では様々な現象が起きている。

これがハードウエアが原因かはわからない。ソフトウエアのバグかもしれない。メモリが不足していれば、日常的にこうした事態は発生するし、CPUの能力が低いのに重い仕事をいくつもやらせると途端にもたもたする。電源が不足すれば周辺機器が動かなかくなったり動作が不安定になる。酷い時はOSが止まってしまう。

こんな状態では、まともなデータ転送が行われバイナリが一致することなど期待しようもないだろう。

だけれども、これらは一時的な現象で、余計なソフトを終了してメモリを空け、CPUに負荷をかけず、消費電力の高い周辺機器は使わないようにすれば解決する問題だ。

確かにハードウエアに起因する問題はあるが、これはハードウエアの限界を超えた使い方をしている場合であり、限界を超えない使い方をするか、ハードの機能を強化すれば解決できる問題だ。

ハードウエアの強化は、一見、高音質化を図る手法に見えるが、単に、普通に使えないハードを普通に使えるものにするといった程度の問題で、本来の高音質化とは異なる話のように思う。

とにかくパソコンにかかる負荷を極力排除し、音楽再生だけに特化したものが、voyageMPDだ。

voyageMPDは、パソコンのハードウエアをできる限り絞り込み、ソフトウエアも小さなOSと再生ソフトのみ稼働させるもので、ハードウエアやソフトウエアに起因するバイナリ不一致問題を極限まで解消しようとする試みだ。

voyageMPDは、音質が良くなるというよりも、音楽ファイルのデータが全て赤裸々に白日の元に晒された感じの音で、驚くほどの解像度で再生されるといった感じだ。

これはバイナリデータが完全に再生されている、つまり、バイナリのエラーが一切ない音なのではないか。

デジタルデータ化された音楽ファイルの音を余すところなく再生するのが、voyageMPDなのだろう。

ということは、常日頃聴いているPCオーディオの音は、やはりエラーだらけということなのだろうか。

*この考察にあたっては、あくまでもパソコン内部のバイナリを問題にしており、USB転送など外部転送方式によるジッターやバイナリ不一致問題は別の問題としています。

パソコンと音質についての考察

パソコンの音質については、様々なことが言われている。良いことは一つも無く悪いことばかりだ。

パソコンはノイズの塊だから音が悪い。特に電源はスイッチングだから最悪。ケースやCPUクーラーの形状によってすら音が違う。SSDは音が悪い。いや良い。コピーすると音が変わる。再生ソフトによって音が変わる。メモリプレイは音が良い。などなど。

パソコン内部は全てデジタルである。プログラムもデータも全てデジタルだ。なぜならCPUは0と1の計算しかできないからだ。

リッピングされた音楽ファイルも0と1のバイナリデータだ。プログラムもデータも膨大な数の0と1の数値でできている。デジタルである以上どこかで割り切りが必要なので、小数点以下の計算結果については必ず誤差が生じる。

しかし、データのコピーや転送については必ずエラー訂正が行われて100%のバイナリ一致が保証される。コピーしたり転送したりする度にデータの内容が変わってしまうようでは、パソコンは実用に耐えないだろう。

パソコン内部にどんなにノイズがあろうが、電源がしょぼかろうが、パソコン内部や周辺機器間でコピーや転送されたデータは、必ず元のデータと一致する。これは音楽ファイルも同じだ。

音声信号はアナログの電気信号で、波形そのものが音楽であるからノイズに乱れ歪む。しかしデジタルは、電圧が高いか低いかのどちらか、すなわち0と1の状態しかなく、そこには音声信号の波形は存在せず、ノイズに乱れ歪み0が1になろうが1が0になろうが、きちんとエラー訂正されて必ず元のデータに一致する。それがデジタルだ。

ノイズがあろうがなかろうが綺麗な電源を使おうが使うまいが、バイナリは一致する。電源で美しく力強い0や1のデジタル信号になったとしても、0と1であることに変わりは無く、0と1は単なるバイナリデータであり、音声信号の波形ではないので、音質には全く関係がないのだ。

だから、パソコンが扱うバイナリデータは、ノイズや電源の影響は全く受けないはずなのだ。

しかし、現実にはパソコン内部で音が変わる。なぜだろう?

ほんとうに音が変わのであれば、バイナリデータである以上、単純明快だ。元のデータとコピーや転送後のデータが一致していないとしか言いようがない。

考えられる可能性は二つ。

第一は、パソコンが常にエラー訂正に失敗している可能性だ。もしそうなら、物理的なノイズ対策や電源強化は理に適っている。しかし、これは考えにくい。パソコンのエラー訂正がいい加減ならパソコンはエラーだらけになり実用に耐えないからだ。

第二は、ソフトウエア上の処理で、バイナリを狂わせている可能性だ。Windowsでもカーネルを通すとバイナリが一致せず、それを回避するASIOやWASAPIではバイナリは一致する。また、再生ソフトによる音質の違いがあることもこれで説明できる。再生ソフトとWindowsの連携や相性に問題があるのかもしれない。いずれにしてもソフトウエア上の処理の問題であれば、物理的なノイズ対策や電源対策は意味がなくなる。

整理をすると。

本来ならパソコンはエラー訂正をするのでバイナリは完全に一致する。従って物理的なノイズや電源の影響は一切関係がない。

しかし、現実には、明確に音が変わる。

これはバイナリが一致していないとしか考えられない。

エラー訂正に失敗しているなら、ノイズ対策や電源対策は有効である。しかし、これは考えにくい。

再生ソフトやWindowsのソフトウエア的な処理に問題があってバイナリが狂う可能性のほうが高いと思われる。となればこれはソフトウエア的な問題であり、物理的なノイズ対策や電源対策は意味がない。

さて、それでも電源やケースやCPUクーラーのファンの形状やSDDとHDDやその他諸々の物理的な要因で、音は変わるのだろうか。

私の個人的な感覚では、ソフトウエア的に音が変わるのは確かに感じることができる。WindowsのダイレクトサウンドとASIOやWASAPIでは音が変わるし、再生ソフトの違いで音は明確に変わる。

しかし、物理的なハードウエアの違いで音質の違いをはっきりと感じたことはない。もしあるとすれば、エラー出まくりエラー訂正も効かないような酷いハードウエアを使っている場合かと思う。それで、まともなハードウエアにしたら音質が良くなったと言われても問題外の話ということになるのだが。

*なおサウンドカードの音が良い悪いは今回の考察の対象外である。サウンドカードは、パソコンの内部でバイナリデータをアナログに変換しており、アナログ変換された音声信号は確実にパソコン内部のノイズや電源に影響されるからである。今回の考察は、バイナリデータなのに音が変わるのはなぜか?ということである。

2011年2月20日日曜日

スピーカー切り替え器を外したら音が激変!

LUXMAN AS-5Ⅲ

スピーカーは、NSスピーカーを使った自作後面開放スピーカーしか使わないことに決め、スピーカーを全て片付けた。スピーカー切り替え器だけが、残滓のように残っていたがそのままにしていた。

今日、師匠が遊びに来て、いろいろセッティングしながら「これいらないんじゃないの、そうとう音悪くなってるよ」というので外してみると、これが変わったのだ。音が明らかに滑らかになっている。

これまで全く気にならなかったのに、はっきりと音質が変わっているのが分かる。スピーカー切り替え器で、音が損なわれ雑味があったのに今まで気が付かなかったのだ。

先日の安物のアッチネーターといい、スピーカー切り替え器といい、質の悪いものを入れるとほんとうに音が劣化する。何も入れないのが一番だということが分かる。どうしても入れるなら、音が劣化しないものということになるが、ちゃんとしたアッチネーターやプリアンプやスピーカー切り替え器は非常に高価だ。

ただ(何も入れない)か高価(高級アッチネーター・高級プリ・高級切り替え気を使う)か!のどちからかなんて、オーディオは不思議なものだ。できればただでいきたいが・・・

ここまで微妙だった音質の変化が分かるようになったのは、LM3886アンプのおかげだと思う。他のアンプでは気が付かなかったことばかりだ。

LM3886スピーカーといい、NSウーハースピーカーといい、師匠は只者ではない。よくぞこんな凄いものを見つけたものだ。無限大の選択肢がある中で、生きているうちにこの恩恵を受けることができたことはほんとうに幸運なことだと思う。

YMAHA NSウーハーを使った自作後面開放型スピーカー

友人でオーディオの師匠であるS氏のメインスピーカーは、YAMAHAのNSスピーカーを使った自作後面開放型スピーカーだ。この音、一度聴いたらもう二度とコーン型に戻れないほど次元の違う音が鳴る。



ユニットではなく空間で音楽が鳴っている自然さに惹かれた。これぞ究極のスピーカーではないか。どうしても欲しくなり自作することにした。

まずは、NSスピーカーの確保だが、何せ40年近く前のスピーカーだから、簡単には入手できない。と思っていたところ、待ってましたと言わんばかりに「YMAHA NS-570」が絶妙なタイミングでヤフオクに出ている。競争相手もなく簡単に落札できた。ただし、落札額より送料のほうが高かったが(とほほ)。

NS-570
元々は白、下手な塗装で黒い

NSシリーズは、後面開放型が主流だが、NS-570とNS-550は密閉型で、しかも当時はめずらしいトールボーイだ。

外装をやり直してこのまま使ってもいいかもと思ったが、やはり箱の制約を受けない後面開放型の音が忘れられないし、外装も汚いのでこの箱は諦めることにした。中を開けると、外側とは違って、40年近い歳月がたっているとは思われないほど良い状態でほっとした。

中はとてもきれいだった
38cm×29cm(エッジ含む45cm×35cm)
密閉型に使われる為か、
エッジが幅広のスポンジになっている
状態も非常に良い
JA-3504B
マグネットは超異方性高性能磁石
最大エネルギー積は他のマグネットより25~50%は大きい

下の写真は、我が師匠の自作後面開放型スピーカーのサランネットを外した素顔だ。同じJA-3504Bを使用。下の部分は箱になっており13cmウーハーを仕込んである。JA-3504Bは枠に固定してあるだけで後面はない。これを作成する前の試作用のバッフルが残っているというので、それを使わせていただくことになった。

師匠の自作JA-3504B後面開放型スピーカー

下の写真は、師匠の試作用バッフルに、NS-570から取り出したJA-3504Bを取り付けた私のスピーカー。師匠のものとそっくりだが、下部にウーハーはない。そもそもNSスピーカーは、ウーハーだから低音もしっかりと出るので、小さな部屋では追加のウーハーは必要ない。

私の自作JA-3504B後面開放型スピーカー

もう少し離したいが部屋が狭くこれで精一杯
流石にサランネットがあったほうがよさそう
聴いたことがないほど素晴らしい音だ。ユニットから音が出ていることを全く感じない。音がスピーカーの周りの空間から出てくる感じで、非常に生々しい。低音も驚くほど出ている。朗々と太く鮮明でまさにそこで歌い演奏しているようなライブ感に溢れた音だ。

全ての音が生きており、ナチュラルそのもので、痩せたところ、破綻したところ、きついところ、嫌味なところが一切なく何時までも飽きることなく聴いていたいと感じ、体中が幸福感に包まれる。

丸いコーン型スピーカーの美しいが箱に制約された音とはまるで違うのだ。あらゆる制約から解放され、空間に自由に伸び伸びと広がる自然な音。あらゆる音がエネルギーを失なわずに空間を満たす。そしてその空間の中で、人が歌いドラムが鳴りベースが弾ける。あらゆる楽曲が力強く美しく生々しく蘇る。

この音を聴いてしまうと、コーン型スピーカーが如何に雑みや歪んだ音であるかを思い知らされる。常に何かが足りずどこかが破綻し満足できない音だ。あれこれ策を凝らしても、もぐら叩きのようなもので、捏ね繰り回しているだけで、結局は不満が残る。

これほどの音はかつて聴いたことがない。なぜこれほどのスピーカーが僅か3年で廃れてしまったのだろうか。スピーカーに求められる全てを兼ね備えた完璧なスピーカー。これこそがほんとうのスピーカー。

発売から38年後に初めて出会った幸運に感謝。師匠、こんなスピーカーを教えてくれてありがとうございます。

2011年2月19日土曜日

フェーズテックUDIF7残りあと16個


50個の限定発売のようだが、フェーズテックが売り出した割にはあまりに数が少なすぎる。恐らく注文が殺到して社内の発送手続きなどが間に合わなくなるトラブルを避けるため、様子を見ながら少しづつ出しているのではないだろうか。きっと追加があるのだと思う。

カウントダウンで着実に残りが減っています。
この調子なら3時頃には完売しそうですね。
欲しい人は早めに買いましょう。

これで、やっとVoyageMPD用をFireFaceUC経由で聴けるようになる!

*21時に追加があった。が、既に売り切れてしまっている。

2011年2月18日金曜日

発砲スチロールのスピーカー YAMAHA NSシリーズ

発砲スチロールのスピーカーユニットがある。そんな馬鹿なと思うが、ほんとうにある。あのYAMAHAが1967年~1973年のわずかな6年間だけ発売していた幻のNSスピーカーだ。




発砲スチロールだよね?
「ぽんせんべい」っていわれてたんだって?
まともな音が出るとは思えないな。

とか言いながら、実際に聴いてみると「ええっ!」と腰を抜かす!

なんで???
どうして???
発砲スチロールからこんな音が出るははずがない!
ほんとにこの発砲スチロールが鳴っているのか????!!!!

どんなに否定しようが「ぽんせんべい」はもの凄い音で鳴っている。
その事実を突き付けられ、しばし呆然とした後、じわじわと驚きと称賛の気持ちに包まれる。

ユニットの存在を感じさせないまさにナチュラルな音(NSはナチュラルサウンドの略)。ユニットではなく空間の中で音が鳴っている。人間の声、弦の響きが非常に生々しいく、まるでそこで演奏しているかのような自然でライブな音だ。

さすがに低音は無理だろうとの思いもあっと言う間に裏切られる。
しっかりと締まった太い低音が空間をどんどん鳴らしている。
音に十分な厚みもある。重過ぎず軽薄でもない。

このユニットは、1956年の「エレクトーン(D-1完成)」や1966年の「エレキギター(SGシリーズ発売)」のアンプに搭載されていたものをオーディ用に転用したもので、独特の形はグランドピアノの形を真似たものらしい。

1967年11月、YAMAHAはNS(ナチュラルサウンド)スピーカ「NS-20・30」を発売し、翌年の1968年に「NSステレオシステム」を発表した。

YAMAHAは日本一の楽器メーカーであったが、エレクトーンやエレキギターで電子楽器の実績を磨き、そこで培った音響技術で、オーディオ業界へ進出したのであろう。

NS-20
ユニットの後ろが前を向く

NSシリーズの基本は後面開放型だ。箱はユニットを保護する為のもので、箱がなくてもしっかりと鳴る。箱を必要としないユニットなのだ。

箱がないので音が部屋の中に伸びやかに広がる。ユニットのエッジが前後に動かないので、ユニットから音がでている感じがしない。ユニットの歪みのようなもの制約感みたいなもの圧迫感のようなものを全く感じない。ほんとうにナチュラルなサウンドだ。スピーカーというよりも楽器といったほうがしっくりくるようなサウンドだ。

しかし、世の常として良いものが売れ生き残るとは限らない。YAMAHAはわずか6年でNSスピーカーの発売を止め、コーン型スピーカーに大転換を図る。

NSスピーカーは、音質的には、その後に発売するコーンユニットに決して負けることはないし、むしろ、YAMAHAの歴史の中でも最高のスピーカーだったのではないかと思うくらいだ。

しかし、何故こんな凄いスピーカーが売れなかったのだろうか。確かに、発砲スチロールだし、見た目も不格好でコーン型に比べるととても美しいとは言えない。そしてなんといってもサイズが大きいのだ。最低でも35cm、最大70~80cmはある。わが国のウサギ小屋に置けるサイズでなかったことが最大の要因かもしれない。世界のスピーカーの主流派コーン型だ。オーディオマニアや評論家も、駆け出しのYAMAHA製品に対する評価は厳しかったのかもしれない。

今や発売から44年が過ぎ、この発砲スチロールユニットは、残り少ないことだろう。ただ材質が発砲スチロールなので経年劣化には強いと思われる。箱もそもそも必要がないので、新しく作り直せばOKだから、比較的再生可能性の高いスピーカーだと思われる。

調べているうちに、このユニットのファンが結構いることを知った。人に知られず秘かにこの高音質を堪能している隠れファン達。だから、ブログに紹介したりすると、ヤフオクの競争相手が増え値段も上がる!黙って静かにしておれ!とお叱りを受けるかもしれない。

できれば、全国的に発砲スチロールファンが増加し、YAMAHAさんも驚いて、ついうっかり発砲スチロールユニットの再生産決定!なんてことにならないものかと淡い夢を抱いているのだが。

でかい。後面開放です。

コーン型に比べると見た目の美しさでは負けます。

状態のいいものです。ハイファイ堂さんで売っています。
http://www.hifido.co.jp/KW%C2%E7%BF%DC%CB%DC%C5%B9/G0202/P0/A10/J/0-20/S0/C10-56062-88065-00/

2011年2月16日水曜日

voyageMPDの究極マシーン「Alix3D2」

今は、ノートパソコン(lenovo ThinkPad X60)に、voyageMPDをインストールして聴いているが、以前から考えていた、Alix3D2を注文した。


Alixは産業用のミニPC基盤。3D2は、メモリ256MB、CPU500 MHz(AMD Geode LX800)、ストレージCompactFlash、1 LAN,2USBポートといった構成。サイズは 10cm x 16cm。ハガキを一回り大きくした程度の大きさだ。値段は、$99(8,145円)ケースは$6.25(531円)。


無駄を極力省き、音楽再生に必要な最低限の機能だけを動かす。VGAさえ付いていないので、完全にブラックボックス化した「voyageMPDマシーン」に最適の基盤だ。届くのが楽しみだ。

PC.ENGINES.AliX
http://www.pcengines.ch/alix3d2.htm US($99)

ヤマモト・ツールワークス・オンラインストア
http://www.ytw.co.jp/catalog/ (14,175円)

フェーズテック ヘッドホンアンプEPA-007


それにしてもフェーズテックは、昨年64万円もするルビを出したと思ったら、今度は、一気に2万円のDDC基盤。さらに、13万円のヘッドホンアンプと矢継ぎ早だ。3月下旬発売とのことだが、ラトックやラステームの勢いに押されつつあるから、巻き返しを図りつつ、高級路線からのイメージチェンジを図るつもりだろうか。いい音のしそうなヘッドホンアンプだ。



フェーズテック


voyageMPDの音


voyageMPDの音は、なんと言っても楽曲のバイナリデータを余すところなく全て曝け出すような音だ。つまり、凄い解像度ということだ。VineMPDはこれが暴れ馬のようで制御不能といった感じだったが、voyageMPDは、vineMPDとはまるで違って、落ち着いた美しい音である。解像度が高く美しい音。最高ではないか。

いや。まだ最高じゃないのだ。残念ながらLinuxはUSBデバイスを選ぶので、いいUSBデバイスを使うことができれば、更にいい音になる。そう感じさせるポテンシャルがある。

幸い、フェーズテックがHD-7AのDDC部分を分離したDDC基盤を発売するというので、今、それを待っている状態だ。これがくれば、voyageMPD ⇒ フェーズテックDDC ⇒ FireFaceUC ⇒ アンプ で更に上の音になると密かに期待している。


2月中旬発売とのことだったが、まだ発表されていない。もうそろそろだと思うのだが。