2015年12月19日土曜日

DuCULoNはデジタルオーディオ革命か(2)

前回は、DuCULoNで聴き比べして、どれも凄い音になったため、DACによる音の違いがよくわからなかった。

しかし時間を少し置いた今日、もう一度、朝からじっくりと聴き比べをしてみて、最初は気が付かなかったDACの違いを感じることができた。むしろ、その違いがよりはっきりしたかもしれない。

TDA-1545Aだが、やはり音の自然さは群を抜いていて、まるで高原のそよ風のような心地よさを感じる。これだけを聴いていると特に問題は感じないのだが、FN1242Aと比べると、メッシュのように粗く音が足りない部分を感じる。しかしふんわりと優しいのでその粗さを感じさせないようだ。

FN1242Aの音は、不思議な音だ。独特の世界がある。まず、音が力強く稠密で濃厚だ。音がくっきりハッキリしている。ボーカルに色艶があり歌が新鮮だ。ピアノの音が力強くこれが本当のピアノの音なのだ!と思わせるほどの感動がある。聴いているとどの楽曲も素晴らしく次に進めなくなる。やはりFN1242Aが一番かも。

そして、AK4495Sだが、これも素晴らしい。力強さもあり高域から低域までレンジが広く美しい。ボーカル、ロック、ポップス、ジャズ・・、何でもOKだ。これで聴けばどんな音楽でも楽しませてくれるに違いない。非常に優秀なDACだと思う。

ES9018(BoffaloⅡ)は、引いた感じのスッキリとした音で、感度が高く繊細な音だ。レンジが広く高域から低域まで美しい。これもこれで聴きこんでいくと十分に満足できる音だ。しかし、FN1242Aと比べると明らかに力強さに欠ける。バンド幅の調整もなにもしていないのでやや粗い感じもする。どうもこのDACは追い込めばもっといい音がするのではないかと思わせるところがある。追い込んでいくうちに嵌ってしまうのだ。しかしそれでもほとんどの人が到達できないNo Bandwidth!極秘?要金?

前回、音が高音質化するとどのDACチップも同じ音になるのか?!と思ったのは完全に間違いだったようで、拙速な感想で申し訳ない。

DuCULoNによって、どのDACも凄い音に進化したが、その中でも、結局、一番気に入ったのはやはり FN1242A だった。次にAK4495S、TDA-1545A、ES9018って感じか。ES9018が最低になったのは、単に好みの問題で、追い込んだDACであればもっと凄い音がするのかもしれない。

しかしもはやFN1242Aは手に入らないのだから、選択肢はAK4495SとES9018だろう。機会があれば他のDACもいろいろ聴き比べてみたい。

2015年12月12日土曜日

DuCULoNはデジタルオーディオ革命か

DuCULoNを使うと、デジタルオーディオが最高の音に変わる。DuCULoNのクロックを入れているのは、DDC(UBSinterface)だ。DACには直接入れていない。

それでも音は激変する。どのDACでもだ。以下の5つのDACをそれぞれ接続してみたが、どれもこれもおなじDAC なのか?!と驚くほどに激変する。

① TDA1545A(自作)
② FN1242A(iinoさんシングル)
③ AK4995S(やなさん)
④ AK4990S(やなさん)
⑤ ES9018(BaffaloⅡ)

①~⑤までそれぞれ特徴のあるDACで、普段ならその特徴を明確に聴き分けられる。しかし、DuCULoNを入れた音は、どれもこれも最高の音になって、区別がつかないのだ。

電源、コンデンサや抵抗、ジッタークリーナー、その他、音質向上のための様々な試みが吹き飛んでしまうほどの激変。デジタルオーディオの歴史を塗り替えてしまうほどの衝撃だ。

① TDA1545Aは、フィリップスの古いNOSDACだ。オーバーサンプリング全盛時代に、ノン・オーバーサンプリングの音がより自然だと一部のマニアの中で人気がある。チップも非常に安価(1個数百円)で、部品点数も少ない自作DACであるが、バランスの取れた自然な音でかなりの高音質だ。
 DuCULoNを入れるとこの安価な手製DACも完璧な音になる。コストパフォーマンスは最高。


② FN1242Aは、新潟精密のフルーエンシー補完が特徴のDACだ。新潟精密が破綻し、現在は流通在庫すら枯渇してしまった伝説のDACだが、アナログ的な音質で、色艶のあるボーカルが良いと高い人気があった。
 この高音質DACも、DuCULoNで全く次元の違う完璧な音になる。


③④ AK4995SとAK4990Sは、旭化成エレクトロニクスの最先端の高音質DACだ。奇麗な音だが優等生で面白みを感じないDACといった印象があった。
 それが、なんとこれらもDuCULoNで、本当に最先端・最高の音となった。一番驚いた。


⑤ ES9018Sは、いまや業界の頂点に立つ超高音質DAC。解像度が高くやや引いた感じでどちらかというと寒色系という印象の音だ。価格も高価で1個3~4千円ほどする。DPLLのバンド幅をNo Bandwidthにすると時間軸のずれがゼロになり最高の音になるらしいが、通常ではロックしないので、マニアがNo Bandwidthでロックに血眼になっているという恐るべきDACだ。素晴らしいDACではあるが、手持ちはBaffaloⅡで音は今一。
 それが、(聴いたことはないのだが)No Bandwidthを遙かに凌駕したのではないかと思うほどの音に激変した。


以上、どのDACもそれぞれの持ち味と思われた特徴が後退し、いずれも甲乙付け難い高音質に激変した。要するに、高音質のというのは、最終的には同じような音になるということなのか。

DACチップは基本的にデータシートに従いそのインターフェースさえ接続すれば音がでる。ほとんど部品を必要としない。①と②などはほぼDACチップのみだ。

そして、TDA1545AやFN1242Aが、最先端の旭化成のDACや高価かつ人気NO1のES9018と全く遜色のない音で鳴ることが重要だ。

もはやDACチップ、コンデンサ、抵抗、電源、ジッタークリーナーなど、これまでの必死の高音質対策は、本当の音質向上にはあまり関係がないということを示唆しているように思われる。

この意味するところは大きい。もはや今までの方法では最高の音質に到達することはできないのかもしれない。デジタルオーディオの音質はその多くがクロックで決まる。もはや答えは出た。

これからは、こだわりとお金を掛けるのはDuCULoNクラスの水晶発信器になるであろう。

これは、間違いなくデジタルオーディオ革命なのだ。今後のDuCULoNクラスの水晶発信器の普及と低価格化こそが衰退するオーディオ業界を救う道と確信する。

2015年12月8日火曜日

最新のシステム構成

DuCULoNのシステムの構成は以下のとおり

 DuCULoNを使う為には、DDCに搭載されている水晶発振器が45.158MHz、49.152MHzでなければならない。(たいていのDDCは、22.579MHz、24.726MHz搭載で、分周の必要がある。)
 そんな中で、DIYINHKのDDCは、水晶発振器45.158MHz、49.152MHzを搭載しており、DuCULoN接続にはピッタリだ。PCMオンリーだが音質はかなり良い。

DATAを15bitシフトしたバージョン、ICが2個減ったうえ上に音もいい。
どちらもBCKでLRCKとDATAをリクロックしている。

DATA15bitシフト、リクロックなし、ICが1個減った
これまでの水晶発信器だとリクロックした方が音が良かったが
DuCULoNの場合、リクロックしない方が断然いいようだ

2015年12月5日土曜日

やはりDuCULoNは最強だった 

なんとかDuCULoNを取り付けた。5V電源がオシレーター用とオーブン用にそれぞれ2個づつ計4個必要になる。ファインメットトランスの2次も空きがあるが、13Vなのでちょっときついので、手元のトランスを総動員した。こうしたとき、やなさんの 「TPS7A4700デュアル電源基板」は役に立つ。


電源ON・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・問題はなさそう。
foobar2000で再生スタート!

うむ、無事に一発で音が出た! ますは、良かった。ほっ!

楽曲を聴く。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うーん、心から嬉しさがこみあげてくる。素晴らしい。

解像度が恐ろしく高い。音の安定感が半端じゃない。全ての音が美しい。

これこそあるがままの音なのではないかと思わせる音。

自然でどこまでも気持ちがいい。

高域等でシャリシャリする箇所、刺々しい箇所、鈍った感じ、音痩せする個所、等など、そういった箇所がまるでない。いずれも普通にしっかりと音がある。非常にバランスの良い安定した音だ。特に低域の力強さが半端じゃないのでロック好きには堪らないと思う。

これまで吉田拓郎のガラスの言葉のギターがどうやっても濁り気味に聴こえていたのだが、これがなんと全く濁りなくスッキリと鳴っている。どうやら弦楽器の弦の響きが凄いことになっているようだ。ピアノの響きも凄い。

あああ、心から嬉しい、思い切って飛び降りてよかった。

やはりデジタルはクロックが肝心だった。

2015年12月2日水曜日

DuCULoN

NDKのDuCULoN
こんな大きくて軽い箱で送られてきた。
 箱の中身、小さい! 
でも普通の水晶発振器に比べるとめちゃめちゃでかい!


専用ソケット基板到着




後は、DDCの水晶発信器を取り外し、DuCULoNを接続するだけ。いや、5V電源が必要だった。OVENは起動時に800mA必要なので、OVEN専用で2系統はいるかも。後は、明日以降で。