2016年7月14日木曜日

USB-DAC 1、2、3号機完成

1号機

2号機

3号機

1号機に続き、2号機、3号機がようやく完成した。

OLED VUmeter も取付(1号機はこれから)。やっぱり有機エレクトロルミネッセンスはグラフィックはいい感じ!

音出しも両方一発で成功。まずはよかった。ほっ。

どちらも本当に静かで素晴らしい音だ。苦労した甲斐があった。
それにしても予想以上にいい音に感じる。この音の良さは何だろう。

① DXIOのマスタークロックが NZ2520SD 45.158Mhz and 49.152Mhz だから?
デュカロンクラスの最高のオシレーターを入れると更に静けさが増し音がきめ細かくなるが、あまりに高価すぎる。同じNDKの安価で小さなこのオシレーターは、デュカロンでなくとも十分な能力を持っていると思う。

② XMOSが最新のxCORE-200で2000mipsだから?
XMOSはCPUのようなものなので、最新の高速チップの方がいいのかも。それにしても768KHzの音源などどこもないので、余裕と考えるしか・・。

③ テシコンのビットパーフェクトドライバーを使っているから?
テシコンは当初からXMOSの標準ドライバーで、ビットパーフェクトだった。

④ 5電源を全て独立供給しているから?
今回は電源にかなり力を入れた。その成果が出たかな。それにしてもケースの半分が電源。

⑤ TPS7A4700を使ったから?
TPS7A4700も今やメジャーな存在だが、このLODの音が嫌だという声もある。でもこれが音質に悪影響を与えていると感じたことは一度もないなあ。

⑥ 電源のコンデンサにPMLCAPを使ったから?
これは気持ちの問題か。

⑦ 電源にエミフルを入れたから?
これは効果ありだと思う。

⑧ 整流ダイオードに、ロームSiC を使ったから?
ダイオードで音の感じが変わることは確か。なかなかいいと思う。

⑨ AK4495が SEQ だから?
AK4495はライントランスと組み合わせると化ける!しかもSEQは厳選された高音質チップ。

⑩ AK4495がデュアルモノ だから?
デュアルモノ且つ電源も独立供給なので、左右の分離、安定感が素晴らしく良い。

⓫ ファインメット・ライン・トランス1010を使っているから?
このUSB-DACは、見た目はシンプルだが最先端のチップ、基板を使い、電源にも資源を投入した。そしてなによりその肝がファインメット・ライン・トランス1010だ。

市販のUSB-DACで出力にライントランスを使っているものはほとんど見かけない。トランスそのものが時代とともに使われなくなり製造されなくなり、ビンテージを除き音質のいいものが少ない。今はどうか知らないが、以前は LINNのネットワークプレーヤーにルンダールが使われていたくらいだ。

トランスは、周波数特性があって周波数によっては音が歪む。癖があって使いにくい。今は、オ
ペアンプが当たり前の時代なのでインピーダンス調整など考える必要もなくなった。

それでも、このファインメット・ライン・トランスは、低域が減衰したり広域がキンキンするということがなく、ほとんどの帯域でほんとうに美しい音を伝えてくれる。非常に優れた周波数特性を持っている。

やはりこのUSB-DACの肝はファインメット・ライン・トランスだ。

13 件のコメント:

  1. 素晴らしい音みたいですね。
    USBが前面パネルから入るのは構造上仕方ないですね。
    4、5号機を楽しみにしています。

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  2. ファインメットトランスを好意で試聴させて頂いております。とても、アナログ的な音で、目隠しして、このソースは、レコードまたはPCといわれたら、間違いなくレコードと答えると思います。
    asoyajiさんのブログのおかげで、また自分の好きな音見つけられました。

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    1. 1010を試聴されているのですね。オペアンプとの違いは歴然でしょう!
      それどころかアナログにも迫る音ですね。
      なかなか高価なので簡単には手が出ませんが、生涯最高の1品と考えれば安いのではないでしょうか。

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  3. 素晴らしいケーシングと電源の気合の入り方に感動しました!
    ところで一号機の時から気になっていたのですがPCM/DSDの切り替えおよびDSD64/DSD128の切り替えはどうされているのでしょうか?
    768khz版のDXIOにはLED用コネクタがなかったように思うのでDSDの切り替えが気になっています。
    i2cの通信を解析すれば可能であることは判明しているのですが・・・・

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    1. Hyper-βさん
      恐れ入ります。
      ところで、切り替えとはどういう意味でしょう。切り替えの度に何かの設定を変更しているか?ということですか? それとも切り替え時のポップ・ノイズのことでしょうか?

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    2. PCからの入力がPCM→DSDやDSD64→DSD128と切り替わった際どのようにDAC側の設定を変更しているのでしょうか?
      やなさんの基盤にDXIOのDSDON信号を入力するにしてもDSD64とDSD128の切り替えを自動で行う方法があるのでしょうか?
      768khzのXMOSを購入予定なのですがDACのモード切替部分で悩んでいて止まってます。

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    3. Hyper-βさん
      PCMとDSDは、DXIOにDSD時Hの信号が出ているのでこれで自動判別しています。
      AK4495は、DSD64とDSD128に対応しています(ので切り替えは不要です)。

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  4. ありがとうございます。
    AK449xにおいてDSD64とDSD128のソースを切り替える時は内部レジスタの変更が必要だとの認識だったのですが調べてみた結果やなさんの基盤側で検出して設定変更しているようでした。

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    1. Hyper-βさん
      データシートによれば、DSDmodeの時、DSDSELbitの変更が必要なんですね。
      「AK4495S/95はDSDデータストリームの2.8224MHz(64fs)と5.6448MHz(128fs)に対応します。設定はDSDSEL bitで行い、DSDSEL bit = “0”のとき2.8224MHz (64fs)に対応し、 DSDSEL bit = “1”のとき5.6448MHz (128fs)に対応します。」

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  5. asoyajiさま

    ついに私もファインメットライントランス納品されて、至福の時間を過ごしております。
    試聴でお借りしたトランスにはんだ付けするの躊躇して、ワニクリップでつなげていたので、良さの半分もわかっていなかったようです。asoyajiさんの記事に感謝です。

    ところで、やなさんDAC AK4495のR9〜R16までの抵抗は、やはりショートにされていますでしょうか。音が小さいのでここを修正した方がよいか迷っております。
    よかったら教えてください。

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    1. ブァインメットライントランスは素晴らしいですね!一度聴くと止められなくなります。

      抵抗は付けずにショートです。

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  6. asoyajiさん、ご教示ありがとうございます。もしかしてゴア線でショートされていますか?茶色ぽい線がかすかにみえたので。。同じ基板集めても、そういう細かい技の集積で、きっとまったく違う音なんでしょうね。

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    1. ラデマルさん
      ショートに使ったのはゴア線ではなく、以前に人からもらった単線です。

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