2014年6月22日日曜日

タンデム基板(1)

NEW ALIXのバックアップやUSBメモリからの起動などが上手くいかず予想外の時間を取られ、今のところタンデム基板は全く手つかずだ。

そもそも、この基板はあまりに選択肢が多すぎるので、そこで目を回してしまい、この基板の目的が何だったのかわからなくなっている人も多いのではないかと思う。

この基板は、マスター基板のFN1242Aの通常の出力ではなく、テストモード(FN1242Aの端子のZEROL ZEROR)から出てくるDSD信号を、もう一度別のFN1242A(スレーブ基板)に入力して聴こうというものだ。

PCMを入れるとテストモードからDSDが出てくる訳で、これはまさにPCM to DSDであり、専用のFPGAや基板なしで、既にP2Dが実現できていたということだ。

ただし、FN1242AにDSDを入れる際に、DSD_L、DSD_Rの左右の信号の他にDSD_CLK、SCKが必要だ。

DDCからの信号はDSD_L、DSD_R、DSD_CLK、SCKが送られてくるのでそのままマスター基板のFN1242Aに入れればいいのだが、

マスター基板のFN1242Aのテストモード(ZEROL ZEROR)から出てくるのは、DSD_L、DSD_Rのみであり、DSD_CLK、SCKは出てこない。

そこで、このLR信号をもう一度スレーブ基板のFN1242Aに入力するには、DDCからのDSD_CLK、SCKをもってくル必要がある。

ただし、SCKはそれでいいのだが、DSD_CLKは、そのままではだめでサンプリング周波数が44.1kHz、96kHzの場合は逓倍してやらなければならない。

従って、SCKが22MHZか24MHzかの確認、DSD_CLKを変化させるためにサンプリング周波数の確認が必要になる。その為、DDCの信号を引っ張ってきてその周波数を確認をする回路が必要になてくる。UDAの場合はLEDで周波数を表示するための信号がでているので、それを引っ張ってくる。

以上、他にもあるが大体こうした基本的な理解がないとわけが分からなくなる。

半導体計測屋さんは、実際の基板や組み立て済みの写真などを公開してくれないので、ますます難解になっているのでは思われる。忙しくて到底そこまで手が回らないものだろうと想像する。

ただし、まったく意味不明という方も多いと思われるので、当方で少しでもお役に立てるよう私なりに支援をしていきたいと思う。

2 件のコメント:

  1. そのように言ってくださると大変心強いです。
    よろしくお願いいたします。

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    1. このところ忙しくて全く対応ができていません。来週あたりからなんとか頑張ります。

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