2011年2月22日火曜日

パソコンと音質についての考察 (追加)

もう少し考えてみたのだが、OSや再生ソフトが稼働するのもハードウエアあってこそであり、上記でソフトウエア上の問題と結論付けたものの、ソフトウエアがハードウエアの影響を受けてバイナリを狂わせている可能性は否定できない。

確かに、パソコンは、時々動きが極端に遅くなったり、酷い時は数分間も停止したり、ハングアップしたり、表だけでなく裏では様々な現象が起きている。

これがハードウエアが原因かはわからない。ソフトウエアのバグかもしれない。メモリが不足していれば、日常的にこうした事態は発生するし、CPUの能力が低いのに重い仕事をいくつもやらせると途端にもたもたする。電源が不足すれば周辺機器が動かなかくなったり動作が不安定になる。酷い時はOSが止まってしまう。

こんな状態では、まともなデータ転送が行われバイナリが一致することなど期待しようもないだろう。

だけれども、これらは一時的な現象で、余計なソフトを終了してメモリを空け、CPUに負荷をかけず、消費電力の高い周辺機器は使わないようにすれば解決する問題だ。

確かにハードウエアに起因する問題はあるが、これはハードウエアの限界を超えた使い方をしている場合であり、限界を超えない使い方をするか、ハードの機能を強化すれば解決できる問題だ。

ハードウエアの強化は、一見、高音質化を図る手法に見えるが、単に、普通に使えないハードを普通に使えるものにするといった程度の問題で、本来の高音質化とは異なる話のように思う。

とにかくパソコンにかかる負荷を極力排除し、音楽再生だけに特化したものが、voyageMPDだ。

voyageMPDは、パソコンのハードウエアをできる限り絞り込み、ソフトウエアも小さなOSと再生ソフトのみ稼働させるもので、ハードウエアやソフトウエアに起因するバイナリ不一致問題を極限まで解消しようとする試みだ。

voyageMPDは、音質が良くなるというよりも、音楽ファイルのデータが全て赤裸々に白日の元に晒された感じの音で、驚くほどの解像度で再生されるといった感じだ。

これはバイナリデータが完全に再生されている、つまり、バイナリのエラーが一切ない音なのではないか。

デジタルデータ化された音楽ファイルの音を余すところなく再生するのが、voyageMPDなのだろう。

ということは、常日頃聴いているPCオーディオの音は、やはりエラーだらけということなのだろうか。

*この考察にあたっては、あくまでもパソコン内部のバイナリを問題にしており、USB転送など外部転送方式によるジッターやバイナリ不一致問題は別の問題としています。

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