2017年5月23日火曜日

プリアンプは必要か?

近頃、我が家の左スピーカーからジー・ノイズが出ているのが気になり始めた。以前はなかったように思うのだが、時間がなく放置していた。ようやく時間ができたので原因を探ってみることにした。DACか?真空管プリアンプか?パワーアンプか?

最初に、プリを疑い、真空管プリを外しDAC-パワーアンプ直結にすると、あれれ、ノイズが完全に消え、すんなりと真空管プリが原因であること判明した。

しかも、驚いたことに、真空管プリを外しても音質は全く変わらない。あれ?

大きく変わらないのは以前から分かっていたことだが、それでも真空管プリを使って来たのは、真空管の出力には偶数次の高調波が含まれており、これがデジタル音を艶のある自然な音にしてくれるという真空管効果を期待してのことだった。しかし、その効果が感じられないのならプリアンプも真空管も使う必要はないのである。

もしかしたら、電圧増幅管では真空管効果は余り発揮されず、電力管こそが大きく真空管効果を発揮しているのかもしれない。

いずれにしても瓢箪から駒で、DAC➡パワーアンプ直結の音が、素晴らしく良い。真空管プリを外しても、以前と遜色のない音が出ている。しかも、DAC➡パワーアンプ間の信号線には、一本の抵抗やコンデンサも存在しない。正にシンプルだ。左ノイズが無くなっただけでなく、全体のノイズレベルがぐんと下がり驚くほど静かになった。

プリアンプって、何も疑わずに必要なものだと思い込んでいたが、セレクターやボリューム機能は別にして、改めて電圧増幅機能は本当に必要なのだろうかと思う。

そもそも、プリアンプで音が変わるのが当然のように思われていて、これで家の音を決める方々も多いように思う。しかし、オーディオの世界は、電線一本変えても音は変わり、当然にプリアンプを変えても音は変わる。

これが真空管効果で良い結果をもたらしているならいいが、以外にも、外してみらた何も変わらなかった、もっといい音になった、ということもあるかもしれない。必要のない装置は不要である。

というわけで、しばらく真空管プリを外して様子を見てみることにする。


9 件のコメント:

  1. asoyajiさん、

    私は全く正反対です。プリアンプありきです。
    そんなこともあるのかと思われますがそのままコメントしますね。

    現状ザンデンのModel 3100ラインプリアンプからバランスケーブルで特注WE-300B SETメインアンプへと繋いでいます。

    当初はプリアンプなんて要らないさってasoyajiさんと同じ考えでした。
    入力の切り替えなど不便を感じましたのでプリアンプを導入したところ驚くような変化です!

    どう表現すればいいのか言葉を知りませんが、無しでは居られないぐらいの変化です。
    パワー的なものだけではなく、出力の送り出しトランスのフィルター効果もあるのでしょうね。今では元へは戻れない状態になっています。

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    1. グランパさん

      昔のプリアンプにはトーンコントロールがついていて、音質を変えるのが当たり前でしたね。それで、プリアンプで自分の好みの音に変えるというのが定着したのかもしれません。

      ただ、今のプリアンプにはトーンコントロールはついておらず、好みの音にするには好みの音のプリアンプを探しかありません。たまたま、買ったものが自分のベストであればいいのですが、そうでなければ大変そうです。

      なので、私は、プリアンプで音を変えようとは思いませんが、真空管の偶数次の高調波の響きは欲しかったのです。

      意図せずに音質が変わる重要な要因の一つに、装置間のインピーダンス整合があります。これが合っていないとその音は、歪み、音質もコロコロ変わります。 

      プリアンプを変えると音が変わるのは、装置によって入力や出力のインピーダンスが違うので、インピーダンス調整も変わるからだと思います。

      本来は、装置1つ1つのインピーダンスを調べてしっかりとインピーダンス調整をすれば、音は見違える程安定し良い音になるのですが、メーカー製の組み合わせでは調整はなかなか難しく、結果オーライしかないのだろうと思います。

      逆に言えば、DAC-パワーアンプ間のインピーダンス調整が取れているなら、プリは無くても良いと言うことも有り得えます。

      プリが絶対ということではなく、思い込みを捨てて、一度、外してみると思わぬ発見があるかもしれないよ、ということを言いたかったのでした。

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  2. プリとパワーの相性次第でしょうね。TVCがあるとなしでもまた全然違いますし。私のアンプでは、プリがったほうが、TVCの良さが引き立ちます。

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  3. 今の所、世の中に使えるプリは存在してないと感じております。
    TVCはその一環(音量調整部分)なんです。残りはほんの少しのゲインと出力インピーダンスを下げ、パワーアンプに最適な環境で信号を渡すための、アンプが必要で、設計中なんです。
    生かすか殺すかに関わってきます、あくまでも自分用としての計画なので悪しからず。

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  4. 相性とは、プリとパワーの最適なゲイン、インピーダンスなんでしょうね。これを上手く調整できれば所謂プリは不要かもしれません。真空管の高調波が必要ならTVCに真空管をバッファとして嚙ますのもいいですね。

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  5. こんにちは、
    私はオーディオインタフェース(RME Fireface)にパワーアンプを直結して利用しています。
    このほうが、以下の理由から音質的にも利用勝手的にも私には最適でした。

    ・ PCオーディオしか必要ない
    ・ FireFaceでボリューム操作ができる
    ・ FireFaceのEQの方が、プリアンプのEQより使い勝手が良く、痒いところに手が届く
      ※ プリアンプのEQの特性は決められていますが、FireFaceでは自由度が高い。
       また、いくつかのパターンをプリセットできますから、音源によって切り替えることも可能

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  6. こんにちは、
    私はオーディオインタフェース(RME Fireface)にパワーアンプを直結して利用しています。
    このほうが、以下の理由から音質的にも利用勝手的にも私には最適でした。

    ・ PCオーディオしか必要ない
    ・ FireFaceでボリューム操作ができる
    ・ FireFaceのEQの方が、プリアンプのEQより使い勝手が良く、痒いところに手が届く
      ※ プリアンプのEQの特性は決められていますが、FireFaceでは自由度が高い。
       また、いくつかのパターンをプリセットできますから、音源によって切り替えることも可能

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  7. こんにちは、
    私はオーディオインタフェース(RME Fireface)にパワーアンプを直結して利用しています。
    このほうが、以下の理由から音質的にも利用勝手的にも私には最適でした。

    ・ PCオーディオしか必要ない
    ・ FireFaceでボリューム操作ができる
    ・ FireFaceのEQの方が、プリアンプのEQより使い勝手が良く、痒いところに手が届く
      ※ プリアンプのEQの特性は決められていますが、FireFaceでは自由度が高い。
       また、いくつかのパターンをプリセットできますから、音源によって切り替えることも可能

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  8. いろいろなご意見ありますが、純粋に音が、どう変化するかですが、プリアンプを入れるほうが、音が、自然になります 例えば、オケのクラリネットの音ですが、管の中で 響いている様子が、手に取るようにわかります プリアンプを入れないと この感じが、伝わりません なぜかは、説明できませんが、不思議ですよね

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