2013年2月5日火曜日

TPS7A4700基板 自力半田付け成功!

まったくこんなことで喜ぶなんて情けない話だが、正直嬉しい。何がというと、TPS7A4700を半田付けできたことが嬉しいのだ。

TPS7A4700というICは、QFNというパッケージタイプだ。これはチップ本体からピンが出ておらず、しかも裏のパッドに基板裏面から半田を流し込むという超難易度の高いタイプだ。

           基板とTPS7A4700の表       基板とTPS7A4700の裏面

0.3mの半田とHAKKOT18-C1       うちの半田こて先 勢ぞろい
                  左から2番目がD型
                   一番右がC型の小型

           C型こて先で半田付けをした後  基板裏に0.3mの半田を詰め込む
           D型で修正すると綺麗にできる

            C型大こて先で溶かし込む    半田がぷくぷくと穴から吹き上がればOK

チップコンデンサなどを半田付けする
電解はOSコン!初めて使った!
高いのでこれまで使ったことがなかったのだった
                
うまくいったか確認用ルーペ   半田付け時に使用するルーペ
                        拡大率の大きい小さい方を使う
         
  10枚中9枚成功、失敗の1枚はTPS7A4700を90°間違えて半田付けしてしまった

ということで、今回は周到な準備をしてほぼうまくいった。1枚のミスは凡ミス(とほほ)。すべてトランスをつなぎ3Vジャンパで確認。きっちり安定した3Vが出力された。今回の基板は、ジャンパを自由に切り替えて使えるので非常に自由度が高い。端子もつけたので接続も簡単。

なんといっても活躍したのは、0.3mの半田とD型のこて先。小さなチップには0.3mだとちょうといい量の半田が供給され盛りすぎがなくなる。また、D型のこて先はチップのリードにフラックスをたっぷり塗りさっと当てるだけできれいに半田が溶け直して固まってくれる。またチップコンデンサなどにも横から当てるとピッタリフィットして簡単に半田付けができる。この二つは微細基板の半田付けに非常に役に立つ。

さて次は、ADP151用の基板Dual Regulatorだ!



5 件のコメント:


  1. 始めまして藤田と申します。
    ダイオードが入っているのがニクいですね!
    評価基板並の小ささと、評価基板にはない組み付け用の穴がさらにニクいです。

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  2. 評価基板と違う点は1608サイズの貫通コンデンサで入出力をバイパスしています。
    TPS7A4700はエラーアンプの入力インピーダンスが高いようです。
    加算電圧が高くなると誤差も増えます。
    固定の電圧でしか使わない場合はメッキ線などを半田付けして使うのをお薦めします。

    ダイオードは逆接続して壊れるとリファレンスの1.4V以外には使えなくなるので入れてあります。

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  3. rtm_iinoさん
    感謝申し上げます。
    苦労しましたがなんとかすべて動きました。
    QFNのTPS7A4700や3端子貫通コンデンサの半田付けどうなるかと思いましたが、意外に簡単にできました。
    今回、半田の太さやこて先もいろいろ勉強することができて、半田付けには相当の自信がつきました。
    端子台とジャンパーは、便利ですが、やっぱり実際に使う際は半田付けしようと思います。

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  4. Bunpeiです。
    私の場合、TI純正のTPS7A4700評価ボードを使っているのですが、アナログ部分の電源用途の場合、コンデンサを交換したらかなり改善できたように感じましたので、もしご参考になりましたならば。

    もともとのコンデンサ構成では、タンタルとセラミックが使われています。ディジタル部分の電源用途では問題は感じませんでした。しかし、アナログ用途ではあまり満足できる結果ではなく、悩んでおりました。 そんなところに、ドラゴンワンさんのブログ記事を拝見し、それをもとに、以下のフィルムコンデンサとOS-CONに取り換えました。
    入出力側のバイパスコンデンサ:秋月 ルビコン 10μF 薄膜高分子積層フィルムコンデンサ+千石 サンヨー 47μF OS-CON
    NRコンデンサ;千石 WIMA 1μF PPSフィルムコンデンサ

    asoyaji様がお使いのボードでは、NRコンデンサを換える余地しかありませんが、それでもアナログ部分用電源の場合、変わる可能性があるかもしれません。

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  5. Bunpeiさん
    さすがですね。
    ●秋月 ルビコン 10μF 薄膜高分子積層フィルムコンデンサ
    ●千石 WIMA 1μF PPSフィルムコンデンサ
    そんなコンデンサあるんですね。

    部品選びの中で、コンデンサを選ぶのが一番難しいといつも思っています。

    ですが、最近は、製造中止の高価なコンデンサでなくて、こうしたチップ型の良さげなフィルムコンデンサが結構あるんですね。

    ただし、チップ型は基板とサイズが合わないとダメなのでなかなか使いづらいです。フィルムは結構熱に弱いですし。

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