コイルは、ウーハー(ローパス)用で、クロスオーバー周波数を130HZ(6db/oct)あたりにしたいのでインダクタンス4.7mHのものを使う。
コイルで重要なのはDCR(直流抵抗)。0.1Ωでダンピングファクターが半分になるらしく音質への影響も大きい。DCRはなるべく小さなものが良い。
コイルには、下図のようにコアコイル、空芯コイル、銅箔コイルがある。
・コアは、大音量入力で歪が発生する場合もあるようだが、巻き線が短くDRCが非常に小さく価格も安い。
・空芯は、歪が無くて音がいいと評判だが、巻き線が長くなりDCR(直流抵抗)も高くなる。線を太くしDCRを小さくしたものは価格が高い。
・銅箔は、DCRも比較的小さく音質もいいが、まさに高級オーディオグレードで非常に高価。
鉄心コイル 空芯コイル 銅箔コイル Jantzen Jantzen DIY.AUDIO ¥2,910 ¥3,310 ¥16,980 (インダクタンス4.7μFのコイル) |
コイルはインダクタンスが大きくなるほど高価だ。クロスオーバー周波数を低くするには、インダクタンスの大きなコイルが必要になり、コスト負担も大きくなる。結局、Jantzenの P-コアコイル(15AWG)4.7mH を選んだ。
コンデンサは、5kHzあたりをハイパスしたいので、容量は4.7μFとした。ただし、フィルムコンデンサも材質による価格差が凄く、Jantzenの最高グレードの silver の価格は、standard の13倍もする! silver はいずれ使ってみたいが、今回はとりあえず安価な standard を選んだ。
standard ¥640 superior ¥4,100 silver ¥8,100 (Jantzen フィルムコンデンサ 4.7μF) |
早速、取り付け。
ツイーターは、S氏が新潟のSP01.JPで見つけた後面開放(?)タイプのリボンツイーター。メーカーはフィリップスと書いていあるが、イアホンやヘッドホンのあのフィリップスだろうか?
ネットワークを配線して完成!全体はこんな感じ。
後ろから見ると、こんな感じ。
低域は、低域の音そのものも大事だが、高域、中域の音を補完して音全体に厚みを加えより豊かにし音のリアル感を一層増してくれる。低域はそうした意味で非常に重要で、今回はその効果をはっきりと感じることができた。これはウーハーを自作した甲斐があったというものだ。
ツイーターも後面型にしたので、高域も後方に広がりYamaha JA-3504Bとのつながりがより自然でスムーズになっている。
心配した歪みも全くなく、各ユニットの繋がりも問題ないようだ。レンジも広く、太く豊かでリアル感も増している。何とも美しい音で大いに満足だ。ただし、これはあくまでS氏のオーディオルームでの視聴であって、我が家でここまで鳴らすことは難しいかも。
残るは、フェルトで後面の振動を抑えること、そして、再びサランネット作成だ。これは次回。
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