2019年7月23日火曜日

ゴア線USBケーブル好評発売中



ゴア社の航空宇宙スペック線材を使ったUSBケーブルです。航空宇宙スペックの線材は非常に高価で、オーディオ用途として使っている例はほとんどないと思います。

電源線2本と信号線2本は、それぞれツイストペアで撚って、別々にシールド網を通しています。

ゴア社HPより
「特殊な絶縁材を使用したゴアのPTFEフックアップワイヤーは、極端な温度などの過酷な航空宇宙環境や困難な取り付けに耐え、安定した電気的・機械的性能を提供します。軽量小型で高い屈曲性を備えながら、厳格な民間航空機・防衛航空機規格に適合し、電源ケーブルとしても信号ケーブルとしても優れた耐久性を提供します。」

これをデジタル回線に使うと驚くほど付帯音が取れて必要な音だけがしっかりと出てきます。一聴して違いがわかります。音が痩せたり細ったりすることは一切ありません。力強い低域も良く出ます。というかこれが本来の音なのです。

これまでAsoyajiDACの内部デジタル回路の配線に使ってきましたが、USBケーブルに使っても大きな効果があることを多くの方に実証していただきました。見た目はシンプルですが音質は素晴らしいです。

是非ともお試しください。

ゴア線・USBケーブル
長さ 60cm 価格 2万円(消費税、送料別)

お申し込みは、
contact@asoyajiaudio.jp

迄メールをください。
レターパック360で発送します。
代金は、銀行振り込みでお願いします。

ゴア線USBケーブル
http://www.asoyajiaudio.jp/post05.html

言葉ではなかなかその効果を説明できないので、実際に使っていただいた方々の感想を再掲載します。

Aさん
このキックとベースが演奏すれば混濁感のないスッキリした立ち上がりの良さが際立ちました。しかも低域独自の派手さやいかにも低域っていうボア???っていう感じではなく、静かに静かにシックに響く品のある芯のあるベースラインです。
すごく全体の音を取らまえやすい・・・っていう感じです。
その他ボーカル・コーラスの上下、ギター、アコギ、シンセ、ストリング、ブラスセクション、パーカッションなど演奏に音楽性を感じずにおられません。
こんないい感じで鳴っていたか?信じ難い状況です。
しかも情報量の漏れはありません。

Bさん
視聴感想です。USBアイソレータとDCCの間の接続でAIMのUA3-R005との比較です。一聴してブログに書いてあるように音に付帯音ないのが誰が聞いてもわかる位なくなり、くっきり、明瞭になりリアリティが増します。背景がクリアというか、無の状態になり音の位置関係、特に前後感がよりはっきりしました。
ピアノやギターの余韻がどこまでも綺麗に見えます。4倍位高い銀線を使ったAIMに全てに圧勝です。すごいケーブルです。ありがとうございました。

Dさん
余計な付帯音のようなものがなくなって本来の音が聞こえるような感じで、音の響き、広がり、消え方などがよく聞き取れます。
電源のバッテリーの違いもよく分かります。
予想よりも音の違い方が大きく、これは相当なものではないかと思います。

Eさん
今までオ●●●●●●●トのUSB カーボンを、半年くらい愛用していました。
カーボンに替えたとき、すごく音質が冴えて澄んだ音になりましたし、デザイン的にもブラックでカーボンらしいかっこ良さ、それから理屈的な観点からも、とっても気に入っていました。
ですので私自身は、USBケーブルを今さら変えてみる必要性がなかったのです。それが、音響マニアの友人からこちらの宇宙レベル?のケーブルを紹介されて取り付けてみました。
曲の1フレーズどころか、1音だけで、はっきりと違いがわかりました!!
全然 違います。
ここのところ、PC オーディオより断然レコードの方が音質が良かったのでレコードしか聴かなくなっていましたが、PC オーディオが楽しめます♪
今までの音質が、澄んでいなかったのか?!と思うほど、クリアさ、リアルさ、立体的な音質、が増しました。
大好きで愛用していたUSB カーボンは、一瞬で不要になってしまいました。

Fさん
USBケーブ届きました。このナチュラルさは空前絶後ですね。まるでYVCを通した時のような感覚が、この短いケーブルで再現されます。

Gさん
確かに一聴して変化が分かります。音の切れが良くなったように感じ、色々聴いてみたくなり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

Hさん
早速聴かせて頂きましたが、ブログで仰っている通り「付帯音が取れる」ですね。評価軸がどうのこうのではなく、純化したように感じられます。他のusb ケーブルでは真のusb オーディオにならない…と言ってしまいたいぐらいです。

Iさん
視聴感想です。USBアイソレータとDCCの間の接続でAIMのUA3-R005との比較です。一聴してブログに書いてあるように音に付帯音ないのが誰が聞いてもわかる位なくなり、くっきり、明瞭になりリアリティが増します。背景がクリアというか、無の状態になり音の位置関係、特に前後感がよりはっきりしました。ピアノやギターの余韻がどこまでも綺麗に見えます。4倍位高い銀線を使ったAIMに全てに圧勝です。すごいケーブルです。ありがとうございました。
マックからUSBアイソレータまでのUSBケーブルも変えたくなりました。60センチ1本追加購入希望です。よろしくお願いします。

Jさん
具体的な感想というと、ASOYAJIさんが書かれているような事そのままになってし
まいそうですが、余計な付帯音のようなものがなくなって本来の音が聞こえるよ
うな感じで、音の響き、広がり、消え方などがよく聞き取れます。
電源のバッテリーの違いもよく分かります。
予想よりも音の違い方が大きく、これは相当なものではないかと思います。

Kさん
少々驚いてます。 Windows pcのHDDにリッピングしたデータを外付けHDDに転送するときにこのケーブルを使用。
そしてこのHDDをLinuxのオーディオpcにつなぐときも、このケーブルを使用しました。 以前ノイズに埋もれていた音が出現。
コンサートホールの中での音の広がりや消えゆく様がわかるようになりました。こんな音がCDに入っていたって、本当?という感じです。 感謝です。

Lさん
早速聴いてますが、情報量が豊かなせいかボーカルの実在感が相当高いです。
しかもクッキリしている割にキツさは皆無です。
こもり感のあるピアノ曲なんかでもあまり気にならなくなり、音楽に没頭できます。
有難うございました。

愛読者レポート(Minimal DAC STD)

NetAudio(音元出版)の愛読者モニターに当選された大阪の久留さんのレポートが、35号に掲載されました。



ベテラン評論家のレポートかと思うほどの渾身のレポートです。ありがたいお褒めの言葉もあり、また、問題点などもご指摘いただきました。

「無色透明、無味無臭、あるがままに音が流れていく」「静寂な空間や低音の響きは素晴らしいという一言に尽きる」という言葉に、Minimal DAC の特徴を良く感じていただけたなあと嬉しく思いました。

久留さん、ありがとうございました。


余計な話
ASOYAJIオーディオのDACはトランス出力DACです。DACチップの出力をそのままファインメットトランス経由で出力します。

一般的なDACは、トランスの代わりに、オペアンプ、抵抗、コンデンサが、何個も信号線に直列に入っているので、歪、残留ノイズ、鈍りなどで音声信号が大きく劣化します。

これを隠すため、やや強めで華やかな音に作られています。人間は、音量が大きい方が、華やかな方が、良い音と感じるのです。

こうしたDACの対極にあるのがAsoyajiDACです。華やかさはありませんが、一切の音作りをしていない落ち付いた音です。そして、これが本来の音なのです。大音量で聴いても心地よく、長時間聴いても耳疲れがしません。音楽を聴くためのDACなのです。



Daphileがコントロールポイントに


これはDaohileの画面ですが、先日ふと見ると、画面右下に「Choose Player」があるのに気が付きました。 中を見てみると、AudioDeviceで認識されたUSBインターフェース「DIYINHK USB Audio 2.0」の他に、「UpLightMPD」が見えます。これはレンダラーですね。


試しにDACに繋がるUSBケーブルを、LightMPDの入ったPC(AUP1)に差し替えて、レンダラーに「UpLightMPD」を指定してDaphileで再生してみると、AUP1(LightMPD)から音が出ました。

先日、Daphileをupnp対応のプラグインを有効にしたからですね。Daphileをメディアサーバーにするための設定でしたが、レンダラーも指定できる、つまり「コントロールポイント」にもなるのですね。これにはびっくり。

音は、LightMPDの音ですが、何となくDaphileっぽさが加味されていい感じです。



2019年7月15日月曜日

最近のPCオーディオ再生ソフト

今年に入り、様々なPCオーディオ再生ソフトの紹介をしてきました。このあたりで中間の取り纏めをしてみたいと思います。

Foobar2000(無料、Windows)
ネットワーク対応(サーバー、レンダラー)

初めて出会った本格的なオーディオ再生ソフトがFoobar2000です。プラグインを使うことで、様々な機能を追加できることに感激しました。音も良くリッピングでもできてまさにPCオーディオの創成期を支えた貴重なソフトです。

真っ先にDSDに対応したり、upnpネットワークオーディオに対応したりと、常に最先端の新しいプラグインが追加され、今でも古さを感じることはなく、最先端の再生ソフトであり続けています。無料でこれだけの機能は素晴らしいと思います。

VoyageMPD (無料、Linux)
MPDネットワーク対応
みみず工房のyoさんからLinuxの素晴らしさを教えていただき、VoyageMPDに夢中になりました。ネットワーク対応が基本で、MPDをAlix等のMiniPCで起動しておき、別のWindowsPCでgnomeなどのソフトを使って再生します。

yoさんがファイルを公開したり詳細な解説をしていただいたことでなんとか楽しむことができましたが、それでもLinuxの知識が必要で、SSHやViを使ったりと、素人には敷居が高いものでした。

音質的には、解像度が高く非常に綺麗な音ですが、なんとなく力強さが足りない感じでした。しかし、高音質の鍵は、簡潔なOSと簡素なPCとネットワークなのかもしれないと気づかせてくれたソフトでした。

JRMC (有料、Windows、Mac、Linux)
DLNAネットワーク対応(サーバー、レンダラー)
JRMCは、高音質なのですが、オーディオだけでなくビデオの再生など様々な機能がついたオールインワンソフトです。有料でかなりのテンポでアップデートされるのですが、何が変わったのかわからないアップデートが多く、また、高機能すぎて使わない機能も多く、もっとシンプルなものが欲しいと思わせるソフトです。再生ソフトとしてのGUIはあまり洗練されてはいませんが、DLNA機能をONにすれば、JRemoteを使ってタブレットから操作できるのでとても便利です。

LightMPD/upnpgw (無料、Linux)
upnpネットワーク対応(レンダラー)
Windows勢の攻勢にLinux勢も黙ってはいません。まずは、デジファイの音さんの「LightMPD」ですが、upnpgwバージョンでは、MPDでありながらUPNPネットワークオーディオに対応し、kinskyなどのコントロールポイントで操作することができるようになりました。

しかも、LinuxなのにLinuXの知識は不要で、全ての作業をWindowsPCで終わらせることができます。SDカードにイメージをインストールし、用意されたコンフィグ・ファイルの一部分を、自分の環境に合わせで変更するだけで使えるという画期的なソフトです。

音質は落ち着いた感じの綺麗で上品な音です。非常に高音質で、HQPlayerやJPLAYと引けを取りません。対応するPCも産業用PCのALIXやラズパイやCUBOXなど低価格のMINIPCが使えて非常に経済的です。

Daphile (無料、Linux)
ネットワーク対応(レンダラー、サーバー)
数年前からマニアの間では評判でしたが、今年になって俄然注目され始めたがLinuxベースのDaphileです。従来のソフトとはインストールや使い方がやや異なります。PCのストレージやUSBメモリにインストールしたらDaphileを起動します。設定や楽曲の再生などのコントロールは、別のPCのブラウザーから行います。(upnp化しなくても)デフォルトの設定で iPad の iPeng が使えるのも便利です。

そして、その音質は鮮烈で解像度が高く抜けるような爽快さがあり驚くほど高音質です。こんな音はかつて聴いたことがありません。これまでの高音質ソフトはとどちらかというと綺麗で滑らかで上品な音に仕上げているという印象がありますが、Daphileはそうした仕上げをしない鮮烈そのものの音で、高域も中域も低域も底の底から全て出し切っているという感じです。

とは言っても、決してとげとげしい音ではなく、聴いていて本当に気持ちの良い音です。古い音源を聴くと、昔レコードで聴いた時のような懐かしさを感じます。どのソフトより本物っぽい音で、いつまでも聴いていられる音です。私の好みもありますが、このソフトが現在最も高音質だと思います。

HQPlayer 3(4) Desktop+roon (有料、Windows,Mac,Linux)
roonでネットワーク対応
あの貧弱なGUIでどうしようもなかったHQPlayerが、roonと組んで復活を遂げました。上記はroonの画面ですが、先のHQplayerの画面と比べると天と地の違いがあります。

roon の斬新かつ先進的なユーザーインターフェースに、HQPlayerの高音質が加われば、もはや最強というべきでしょう。しかも、インストールや設定も簡単で、これまでPCオーディオを傍観しておられたハイエンドの方々にも好評のようです。

ただし、roonもHQPlayerも有料で、両方合わせるとそれなりの高額になり、導入のハードルは少し高いかなと思います。

音質は、LightMPDとよく似た綺麗で透明感のある落ち着いた音です。ただしHQplayer単独の方がいい音ですが、roon があってこそのHQPlayerなのでこの辺りは止む無しでしょう。

TuneBrowser(無料、有料もあり、Windows)
OpenHomeネットワーク対応(レンダラー)
知名度は高くないのですが、Windows勢で忘れてはならないのは、TuneBrowserです。Windowsにインストールするだけでほぼそのまま使える超簡単なインストールです。設定項目はかなりの数がありますが、ほぼデフォルトでOKです。

一見何の変哲もない普通の再生ソフトに見えますが、その音質は群を抜いています。Daphileと並ぶほどの高音質で、これにはびっくりです。私の好みの音です。

Windows10にインストールするだけで簡単に使えますし、OPENHOMEのネットワークオーディオに対応しているので、タブレットのコントロールポイント(fidataなど)からの操作でもできます。機能制限なしで無料で使えますが、楽曲が500曲を超える場合は有料版を使いましょう。

Ubuntu StudioPCオーディオ版(無料、Linux)
Audacious
最近は、Ubuntu StudioPCオーディオ版というのもあります。プロ仕様のJackを使わず直でALSAを使うようにカスタマイズしたものらしく、密かに人気です。これもUbuntu Studioをインストールしてしまえば、ほぼそのままAudaciousで再生が可能です。非常に簡単で、音もHQPlayerやLightMPDとよく似た素晴らしい音です。ただし、ネットワークには対応していないのでデスクトップオーディオとなります。



2019年7月13日土曜日

DaphileをSDカードとAPUで起動する

DaphileはUSBメモリだけでなくSDカードでも操作します。しかも

LighMPD/upnpgwをスタンドアローンで構築したので、1台APUが余ったので、DaphileをインストールしたSDカードを挿入して起動してみました。するとなんと何の問題のもなく動いています。HPには、x86ベースと書いてあるのですが、インテルだけでなくAMDGシリーズを搭載したAPU1でも動作しました。これは得をした気分です。

そこで、APU1を2台使って、1台はレンダラー「LighMPD/upnpgw」、1台はメディアサーバー「Daphileサーバー」として使ってみることにしました。


DaphileをSDカードで起動させる

4GBのSDカード(容量はもっと多くても可)を用意し、SDフォーマッターでフォーマットしておきます。
次に、Daphileのイメージファイル「daphile-19.01-x86_64.iso」をダウンロードしDDWINでSDカードに書き込みます。


SDカードをAPUに装着し起動します。
設定用の別のPCのブラウザーで「daphile」を検索しアクセスします。
画面がでたら、「settings」「System Firmware」「New Installation」で、SDカード(Multiple Card Reader 3.9GB(sda))を選び「install」ボタンをクリックします。


インストールが始まります。

その他の設定は以前のブログを参照にしてください。
http://asoyaji.blogspot.com/2019/06/daphile.html

全く問題なく高音質で再生しています。APU1という古いPC(というか業務用PC)を再利用できてとてもありがたいです。

ということで、これもDNLA化し、Daphileサーバーにしてみました。
レンダラーが「LightMPD/upnpgw」サーバーが「Daphile-sd」です。 

ということで、APU12台を最高音質のPCに復活させることができました。
左が「LighrMPD/upnpgwスタンドアローン」右が「Daphileサーバー」です。
どちらも4GBのSDカードで動いています。十二分に高音質です。
ハードはこれで十分かも。




Daphileのメディアサーバー化

最近、LightMPDユーザーの方々の間で、Daphileをメディアサーバー化して、LightMPDで聴くというのが密かにブームとなっているようです。みみず工房のyoさんのブログと、その掲示板に書かれたとんぼのめがねさんの投稿を参考にさせていただきました。ありがとうございます。

みみず工房のyoさんは、一般的なDLNAではデータを一気に送信するが、squeezu.boxでは定期的にすこしづつ送っているらしく、Jplayも同様の手法を使って高音質化を図っているとのことで、Daphileもこの手法を使うことで高音質化を図っているのかもしれないというようなことを言っておられます。

Daphileは、データに保存された全ての音があふれんばかりに飛び出してくる鮮烈な音で、従来の再生ソフトとは一線を画す音です。私はDaphileのみのこの鮮烈な音が聴いて気持ち良くて好きです。

LightMPD+Daphileサーバーの音は、この鮮烈な音を少し上品に聴きやすくした感じで、Daphileの良さを最大限に残し暴れ馬をコントロールしている感じです。これはこれでありですね。

LightMPDをタンデムにしてLightMPDをフロントに、エンドに別のMPDを立てるともっと良くなるのかもしれませんが、LightMPDスタンドアローンでも十分な高音質だと思います。

注意:私の環境で、Daphileサーバーは、WAVがコントロールポイントにLPCMと表示され再生されません。MinimServerだとWAVはちゃんとWAVと表示され再生もできます。原因究明中です。

Daphileのサーバー化

Daphileの中に既に用意されているpluginをインストールすればOKです。

メニューのsettingsの一番下にある「Advanced Media Server Settings」をクリックします。

「Plugin」タブを選びます。
「Active Plugins」「InactivePlugins」「3rd party Plugins」があり、中には沢山のPluginが用意されています。

「InactivePlugins」の中の「UPnP/DLNA Media Interface」をチェックし「Apply」を押します。

「Restart now」をクリックします。

次に、「3rd party Plugins」から「UPnP/DLNA bridge」をチェックし「Apply」をクリックします。

OKを押します。

「UPnP/DLNA bridge」のアップデート画面が出てくるのでチェックして「Apply」をクリックします。

すると、チェックした2つのPluginが「Active Plugins」の中に現れます。「UPnP/DLNA bridge」の「settings」をクリックします。

「Start the Bridge」にチェックを入れます。
「Select Binary」で「squeez2upnp-x86-64-static」 を選びます。

「Restart」をクリックします。

 下の画面に変わるので、「UPnP player audio capabilitys」の「Max sample rate」を「192000」にし、「Apply」をクリックします。Maxが192KHzなので384KHzや768KHzは再生できないと思われます。

以上で、DaphileがDLNA化されてメディアサーバーになり、コントロールポイントに「Daphileサーバー」として表示されます。

以下は、レンダラーにLightMPD/upnpgw メディアサーバーに「Daphileサーバー」を選択して再生している画面です。もちろんiPdのコントロールポイントでも表示されます。


LightMPDを使っていた人達には、Daphileサーバーを使うだけで高音が向上するなら大きな恩恵でしょう。

さて、通常のメディアサーバーは、Linux等のPCと内蔵ストレージで構成されたNASです。楽曲は内蔵のストレージに保存されています。PCにメディアサーバーソフトが仕込まれていて、サーバーとしての機能を果たしています。例えばMinimServerならNASのLinuxの中にソフトがインストールされNASの楽曲をサーバーとして提供しています。Daphileサーバーも内臓ストレージに保存してある楽曲データを使えば、通常のメディアサーバーとなります。
ところが、Daphileサーバーは、ネットワーク上の別のNASの楽曲データをライブラリーとして取り込むことができるので、Daphileサーバーとして、ネットワーク上の別のNASの楽曲データを自身の楽曲データのように提供することができます。

注意! 未解決問題あり
何の問題もないと言いたいところでしたが、長時間再生しているといつの間にか「Daphileサーバー」が画面から消えてしまいます。今のところ原因がわかりません。

また、なぜかWAVが再生されません。よく見るとWAVなのにLPCMと表示されています(WAVはLPCMなので問題ないようにも思いますが)。FLACやDSDは問題なく表示され再生されます。MinimServerから同じ楽曲を再生するとWAVと表示され問題なく再生されます。何が違うのでしょう。デコーダーでしょうか。SDカードが問題なのか、インテルCPUでないAPU1が問題なのか、設定の問題なのか、これから調べてみます。


LightMPD(upnpgw)を スタンドアローンで

ハイエンドを中心に、未だにPCオーディオがとっつきにくいという理由で、レコードにCDという方がとても多いことに驚いてからというもの、マニア向けの難解で複雑なものは止めて、誰でも簡単にできるものを中心に紹介しています。もちろん音は高音質でなければなりません。

JPLAYデュアルや、LightMPDタンデムなどは、他の方々にお任せして、出来得る限りスタンドアローンでできるネットワークオーディオが中心です。

ということで、久し振りに「LightMPD」を聴いてみました。ただし、タンデムではなくスタンドアローンです。以前より断然いい音になっていますね。デジファイの音さん、素晴らしいソフトを提供していただき本当にありがとうございます。

lighrMPDはデジファイの音さんが開発されたMPD音楽再生ソフトです。upnpgwは、通常のLightMPDをupnpのネットワークオーディオ対応にするものです。

LightMPDをUPNPレンダラーにするのがlightMPD/upnpgwで、upmpdcliというプログラムを使ってMPDをUPNPレンダラーにしています。

それでは、「LightMPD / upnpgw」のインストールと設定の仕方を紹介します。

スタンドアローンのLightMPD UPNPレンダラーの構築
https://sites.google.com/site/digififan/home/digifi-labo/lightmpd-upnpgw
こちらをよく読んでからインストールしてください。

インストールと設定

●作業環境
・全作業を、WindowsPC上でSDカードを使って行います。
・圧縮ファイルの解凍には7-Zipを使うと便利です。
・必要なファイルはデジファイの音さんのブログからダウンロードしてください。
https://sites.google.com/site/digififan/home/digifi-labo/lightmpd-upnpgw

●必要なもの
・SDカード 4GB

・PC    作業用PC WindowsPC   
       再生に使用するPC
                   APU1(生産終了なので流通在庫のみと思われます)
                     APU2 (まだ生産しているようです、PC ENGINEの業務用PC)
       (インストール作業には一切使用しません)
        *当方は、APU1(apu.1c)を使用しています。

・BOOTイメージファイル
  apuboot4g.img.xz  (4Gbyte用のイメージ、解凍後のサイズ: 849.0Bbyte)
    解凍した中身

・パッケージ
  ダウンロードして解凍しておきます。
  apu1  lightmpd-upnpgw-apu1-v1.0.0.zip
  apu2  lightmpd-upnpgw-apu2-v1.0.0.zip
    解凍した中身
      

・rootイメージ
  ダウンロードして解凍しておきます。
  upnpgw-initrd-20170428.zip
    解凍した中身     

●SDカードのフォーマット
「SDFormatter」などでSDカードをフォーマットします。その際、SDカートにボリュームラベルを付けてください。名前は自分が分かり易いように好きに付けて結構です。


●BOOTイメージの書き込み
DDWINで、BOOTイメージを書きみます。書き込み終了したら、一度取り外して再度装着します。

●パッケージの上書きコピー
次に、上記SDカードをエクスプローラーで開いて、パッケージを解凍した中身の2つのフォルダーを上書きコピーします。


●rootイメージの上書きコピー
bootフォルダーの中に、すでに同じ名前のファイルがあるので、上書きコピーします。


●munu.lstの編集
boot/grubの中に、menu.lst があるので、これをメモ帳などで開いて、一番下のlightmpd.bootdevに、フォーマットした時に付けたボリュームラベルの名前を指定します。

●lightmpd.confの編集
lightmpdフォルダーの中に、lightmpd.confがありますがこれは使わないので削除するか別のフォルダーに退避しておきます。

次に、confフォルダーの中にある「lightmpd.conf-standalone」というファイルをコピーして持ってきます。ファイル名を「lightmpd.conf」に変更し、元からあったlightmpd.confと置き換えます。

置き換えた「lightmpd.conf」をメモ帳などで開き、自分の環境に合うように書き換えます。といっても、書き換えるのは[network]のIPアドレスの部分だけです。後は、そのままでOKです。書き換えたら上書き保存しておきます。

・IPアドレスの設定
使用するネットワークに合わせて書き換えます。一般的には、DHCP機能を使って、ルータから自動的にIPアドレスを割り振ってもらうのですが、ここではDHCpを使わずに自分で固定的にIPアドレスを決めます。2~254まで好きな数値を津得ますが、ネットワーク上の他の機器で使われていない数値を選ぶ必要があります。例えば、10が空いていれば、下記のように10を書きこみます。

・ネットワークアドレスの変更
上記の例は、ネットワークアドレスが、0の場合です。IPアドレスの上から3番目の数値がネットワークアドレスです。これは使用しているルーターによって違っており、0、1、2などが良く使われます。自分のPCのIPアドレスを調べて、その3番目の数値を見るとネットワークアドレスが分かります。自分のネットワークに合わせて変更してください。
参考にですが、[upmpdcli]に書かれている「UpLightMpd」という名前が、コントロールポンとに現れる名前となります。


●mpd.confの編集
lightmpdフォルダーの中に「mpd.conf」があるので、これをメモ帳で開きます。書き換えたら上書き保存しておきます。

dsd-native再生するために、adio_outputを以下のように書き換えます

audio_output {
        type            "alsa"
        name            "uda"
        device          "hw:0,0"
        priority        "FIFO:54"
mixer_type      "disabled"
# dsd_usb          "yes"
dsd_native              "yes"
dsd_native_type         "2"
buffer_time      "150000"
period_time      "37500"
}

また、mpdをUPnPレンダラーとして使用するために、inputを以下のように書き換えます(そのとおりであれば書き換えなくてもOKです)。

input {
      plugin "curl"
      proxy                     "127.0.0.1:8123"
}      

以上でインストールと設定は終わりです。

APUにSDカードを挿し込み、LANケーブルをHUBに、USBケーブルをDACに繋ぎ、電源を入れると起動します。ネットワーク上のコントロールポイントを使って再生します。


コントロールポイントを立ち上げます。レンダラーとして、LightMPDがしっかりと認識されています。[upmpdcli]に書かれていた「UpLightMpd」を選びます。

PC上のAudionetRCPから


iPadのiPengから

いやあ、素晴らしい音です。Daphileと引けを取らないかもしれません。ただし、楽曲(メディアサーバー)は、MinimServerより、Daphileサーバーの方が格段に音が良いです。Daphile恐るべしです。

みみず工房のyoさんが、Daphileサーバーを絶賛しておられる理由が分かりました。LightMPDユーザーの方にとっては、サーバーにDaphileを使うだけで高音質化が図れるのですから、DaphileをDLNA化するのも当然かと思います。

とはいっても、Daphileをそのまま使えば、それだけで素晴らしい音です。