2020年2月29日土曜日

HQPLayerを最高の音にする(2)

さて、前回はHQplayer-PCとNASをLANケーブル直結しましたがIPV4を使っていました。そこでNAA同様に、NASもIPV6で接続してみました。






NASとHQplayer-PCのネットワークアダプターにIPV6を追加します。

(1)HQplayer-PCのLANアダプター

HQplayer-PCには、オンボードで2つのアダプターと追加のデュアルポートのLANカードがあり、計4つのアダプターがあります。

IPV4は使わないのでチェックを外しておきます。IPV6にチェックをつけ「IPV6アドレスを自動的に取得する」にチェックします。


IPV4は消えてIPV6のみになっています。リンクローカルアドレスを使います。


(2)NASのLANアダプター

QNAP TS-231PにはLANアダプターが2つあります。アダプター1は0のネットワークに設定してあります。アダプター2は、今回IPV6を追加します。



アダプター2の設定のIPV4、削除できないのでそのまま残してあります。


IPV6でIPv6自動コンフィグレーション(Stateless)を選択します。Link-Localのアドレスを転記しておきます。




(3) NASの共有フォルダーと接続する

エクスププローラーでPCを選択しメニューからコンピューターを選び「ネットワークドライブの割り当て」を開きます。

ここで、NASのIPV6アドレスが必要になります。
上記NASのLinkLocalアドレス「fe80::265e:beff:fe06:d673」です。

: (コロン)は使えないので、以下のとおり - (ハイフン)に直します。
⇒ fe80-000-000-000-265e-beff-fe06-d673

ドライブは適当に選びます。

フォルダーに以下の通り記入します。「music」はNASの共有フォルダーです。

¥¥fe80-000-000-000-265e-beff-fe06-d673.ipv6-literal.net¥music



エクスプローラーに以下のように表示されたら接続は成功です。
Z:ドライブが、IPV6でNASの共有フォルダー「music」に接続されています。



HQplayerのLibralyでこれをScanします。

音質は、より生々しく空間感のある音になります。まあ、一度試してみてください。






2020年2月20日木曜日

ゴア線LANケーブル(2)

イーサネットの伝送速度は、今や10Gbpsにも達しその伝送周波数は500Mhzにもなります。これはかなりの高周波です。信号は高周波になればなるほどノイズに弱くなるので、伝送に使うケーブルには万全のノイズ対策が必要になってきます。

伝送速度が上がる度にケーブルのノイズ対策も進化しカテゴリー別には以下の表の通りとなります。最初は同軸ケーブルを使っていた時代から画期的なツイストペアケーブルを使うようになりこれが最初のノイズ対策となります。
十字介在は4組あるツイストペアケーブルを4つに分けクロストークなどを防止します。

伝送速度が1GbpsとなったCAT6Aケーブルでは、ツイストペアをアルミ箔で巻き、更にケーブル全体をシールドすることで更にノイズ対策が進みました。ただしこのシールドは端子には繋ぎません。これをUTPと言います。

CAT7ケーブルは、シールドを端子に接続します。これをSTPと言います。これにより接続機器同士がCAT7ケーブルを通してシールドが接続され、最終的に大地アースをにノイズを逃すことで更なるノイズ対策を実現しています。しかし、STP対応の機器類と大地アースが必須であり、これらが完全に配備されていない環境ではノイズを逃すことができず逆効果となるので、STPケーブルを使ってはいけません。

ゴア線LANケーブルは、伝送速度は100Mbpsの100BASE-Tですが、ツイストペアを1組づつシールド組編みで覆っているので、CAT6A相当のノイズ対策となっています。使用している端子はテレガートナーのRJ45でSTP仕様ですが、シールドは端子に繋いでいません。



2020年2月12日水曜日

ゴア線LAN、SPDIFケーブル販売開始

ゴア線LANケーブル、ゴア線SPDIFケーブルの販売を開始しました。

ゴア線ケーブルはいずれも付帯音がとれて本来の音が蘇ります。貸出試聴もすることにしたので、是非ともご検討ください。



ホームページを作り直しました



最初のホームページは、最新のグリッドを使って作りましたが、それらしく作り込むには美しい写真や画像、最新の技術が必要で、作るには作ったものの、メンテが付いていかず悩んでおりました。

結局、昔懐かしいフレームを使うことにしました。フレームはだんだん使われなくなってきていますが、メニューの画面を隣のメイン画面に簡単に表示させることができるので、作りやすくとても便利です。シンプルでメンテもし易くなりました。






2020年2月1日土曜日

ゴア線LANケーブルについて

好評なゴア線USBケーブルの利用者およびブログをご愛読の皆様からゴア線LANケーブルの販売をして欲しいとのご要望を多数いただいております。

販売に先立ちゴア線LANケーブルの概要と詳細について少し説明をしたいと思います。

ゴア線USBケーブルの概要まとめ
●線材:ゴア線
●速度:100BASE-T(100Mbps full duplex)
●結線:T568 B結線 ストレート、クロス対応
●構造:ツイストペア、組網シールド、テレガートナーRJ45MFP8端子使用

予定価格

正式価格(予定より値段を下げました。)20_2_12












速度:100BASE-T (full-duplex)
イーサネットLANの伝送スピードは10BASE-T、100BASE-T、1000BASE-T(1G)と年々早くなっています。これはHDDの容量がテラバイトレベルに向上し、相当のスピードで伝送しないと、データのコピーに膨大な時間が掛かかり、コピー終了までに何時間または何日もかかるようでは実用性に重大な支障が出るためです。

しかしこれはデータのコピーに必要なスピードであって、音楽を再生するには1000BASEの1Gbpsのスピードは必須ではなく、100BASE-Tの100Mbpsでなんの問題もなく音楽の再生ができます。

100BASE-Tを選んだ最大の理由は、実際に聴き比べてみると1000BASE-Tは高域がキツク感じ100BASE-Tの方が全体のバランスが良いと感じたからです。テスト試聴に参加していただいた方の全員からも同様の感想をいただきました。

結線:T568 B
上図のとおり、T568 Bで結線しています。送信、受信ともそれぞれ2本線の計4本で結線しているので全二重通信となります。100BASEでは4,5,7,8の線は使わないので結線する必要はありません(昔、結線無しの4線ケーブルも売られていました。)。

ゴア線は高価なので1000BASEの8本だと線材代が100BASEの4本の2倍になります。音も良く線数も半分で済むので100BASEはコストパフォーマンスに優れています。

構造:UTP、カテゴリー5
ゴア線をTD2本、RD2本をそれぞれツイストペアにします。2組のツイストペアケーブルをそれぞれシールド網組に通し、更にこれを束ねて化粧用網組を通し、テレガートナーのRJ45 MFP8に接続します。ツイストペアはシールドしていますが、ノイズの入り込みを防ぐためシールドは端子に接続していません。よってSTPではなくUTPケーブルであり、カテゴリーは5です。

*カテゴリー7のケーブルは、シールドを端子に接続していますが、ノイズを逃がすために必ず大地アースに接続する必要があります。


テスト試聴していただいたtairyoさんの感想(一部抜粋)
音の傾向は、USBケーブルのレポートで報告させていただいているものと共通しています。フラットでナチュラル、付帯音の無いクリアーなサウンドであり、スケール感・空間の拡がり・透明感・静寂感等が顕著です。また、音の鮮明感と厚み・深みのバランスの良さや、生々しいリアリティーと品格のある音質も特筆されます。特に、クラシック音楽には、最良のようにおもわれます。

一方、1000(1G)BASE-Tですが、見た目は、さすがに線を8本使用し平行に配列しているだけあって、ワイヤーワールドのケーブル(いわゆる「きしめんケーブル」)の形状と良く似ています。

こちらは、より解像度が高くなり、切れ味が鋭く、透明感がましている音質だとおもいます。オーディオクエストやエイム電子などのLANケーブルに近いものを感じます。ただ、ききすすめていくと、音のきつさ(特に高音部)が気になるようになりました。音がキレキレであり、深みがあまりないものになっているようにおもわれます。この辺りについては、バーンインよって、多少かわってくるかもしれませんが、本質にかかわる問題であるようにもおもえます。

私の好みからすると、鮮明感と厚み・深みのバランスの良さにより、100BASE-Tの方が断然好ましいようにおもいます。

また、ストリーミング再生のシステムの一部にも使用してみましたが、TIDALおよびmora qualitasの音質改善には、大きなものがありました。改めて、LANケーブルを吟味する重要性をおもいしった次第です。