2018年6月17日日曜日

TVC ー プリアンプ考

プリアンプの機能
プリアンプとは何だろう?その主な機能を列記してみた。

①電圧増幅機能:レコードは、音声信号が刻まれた溝の上を針が振動しながらトレースし、この振動を電気信号に変換する。この信号が非常に微弱なために、信号を増幅するアンプ(プリアンプ)が必須である。プリアンプの本来の役割はこの電圧増幅であある。

②フォノイコライザー:レコードは、低域を減衰させ高域を強調して記録されているので、再生時には逆にそれを戻す必要がある。それがフォノイコライザーで、レコードを聴くには必須の機能であり、独立機器もあるが、通常プリアンプに搭載される。

③ボリューム:オーディオシステム全体の音量調節は、プリアンプにおいて、その入力信号の電圧を上下させるのが一般的である。

④セレクター:入力機器のセレクター。

①②はレコード再生には必要な機能であるが、デジタル再生においては、上流からの出力電圧が高いので①は必須ではなく、②のフォノイコライザーは不要である。

デジタル時代の電圧増幅機能
①電圧増幅について、デジタル時代の上流の出力電圧は十分に高いので、レコード時代のように大きく増幅率を上げると逆にゲインが高くなりすぎて、ボリュームを1/3も上げられないといった弊害が生じることがある。

これを避けるために、プリアンプの出力段には抵抗でアッテネーターを組みゲインを下げる仕組みが入っているが、明らかに無駄である。

デジタル音源を再生するには、①電圧増幅はなくても全く問題なく、あっても1~3倍程度で十分だ。

トランスの電圧増幅機能
電圧を増幅するデバイスとして、真空管、トランジスタが最もよく使われるが、トランスにも電圧増幅機能がある。トランスは真空管やトランジスタと違い、電源や周辺回路が不要で、トランス一発で電圧増幅が可能である。

トランスは、1次巻き線と2次巻き線の比がそのまま増幅率となる。例えば、巻き線比が1:2であれば電圧は2倍に増幅される。ただし、巻き線比を大きくするとインピーダンスも巻き線比の2条に比例して増加するので、せいぜい1~3倍程度が良いと思われる。

ノイズ吸収や周波数特性に優れたファインメットコアのトランスを使えば、電源や様々なデバイスや回路が必要な真空管やトランジスタを使うより、はるかに、音質的には有利である。

デジタル時代のプリアンプ=TVC
デジタル時代にふさわしい電圧増幅器こそファインメットコアのトランスであり、このトランスとロータリースイッチを組み合わせたものがTVCだ。

冒頭の写真は、TVC(=トランス・ボリューム・コントローラー)に使うトランス達で、4つとも「さみず音響」寺本氏製造の特注トランス(ファインメットコア)である。

上の二つは「オートトランス」で、ライントランスからの信号を受けて、セイデンのロータリースイッチと組み合わせてトランスの巻き線比を変えることで信号の音量を変化させる(=ボリューム)。

オートトランスからは27本の中間線の端子が出ている。両端が全開で、これをセイデンのロータリースイッチで1つづつ切り替えることにより巻き線比を変更し音量をコントロールする。

通常の抵抗を使ったアッテネーターやボリュームとは異なり、1本の抵抗も使っていない。あくまでもトランスの巻き線比を変えることで信号電圧を変化させる。

更にノイズを吸収する特性も持つファインメットのコアを使うことで、上流からの信号を極力劣化させずパワーアンプへ繋ぐ。

下の二つはライントランス「TLT-1595wwjj」で、巻き線比が1:2.5と入力電圧が2.5倍になり、ちょうど良いプリアンプとなる。

プリアンプの最後の機能が入力信号のセレクターだ。これもセイデンのロータリースイッチを使う。

最高の音質の為に
レコード再生用に作られた従来型のプリアンプには、電源、様々な回路、抵抗やコンデンサやICなどのデバイスが信号線に対して直列で繋がれており、音声劣化の大きな要因になる。

それに比べて「TVC」は、一切の回路、デバイス、電源さえも使わない究極のデバイスである。ファインメットコアのライントランス一発でゲインを稼ぎ、ファインメットコアのオートトランスでボリュームをコントロールする「TVC」は、音質的に最も望ましく、劣化のない鮮度の高い信号がアンプへと送り込まれる。

TVCは、正にデジタル時代のプリアンプなのである。



ASOYAJIオーディオでは、従来型のプリアンプではなく、TVCを新しいデジタル時代のプリアンプとしてお勧めします。
ASOYAJIオーディオでは、「さみず音響」寺本氏と協力しTVCを製造販売していきます。


2018年6月15日金曜日

試作機が遅れています

試作機の製作が2か月ほど遅れており、それに伴い製品化も遅れています。販売は7月末もしくは8月初旬にずれ込むスケジュールになってしまいました。

初めて正式にデザインされたケースを製作するので、手直しもあり忙しい製造工場様との調整もあり、この2か月の遅れは正直痛いです。それでもいいものができるという期待感でいっぱいです。

皆様には、もうしばらくお待ちください。音質的にも、ビジュアル的にも素晴らしいDACが出来上がります。



2018年5月6日日曜日

AsoyajiDAC試聴会 御礼

AsoyajiDAC試聴会が無事に終わりました。合計23名の方のご参加をいただきました。ご参加の皆様ありがとうございました。

本格的な試聴ルームではなく、普段は事務室として使っている普通のマンションの1室を急ごしらえの試聴ルームとして提供していただいたもので、音響的にも十分ではなかったことをお詫び申し上げます。

以下の3つのDACを用意しその比較をしました。
① AsoyajiDAC スタンダード版、商用電源駆動
② AsoyajiDAC スタンダード版、バッテリー駆動
③ AsoyajiDAC デュカロン版、バッテリー駆動

*いずれも試作段階のDACです。

追記
試聴会で使用したTVCに不具合があり、かすかにハムノイズが出ていました。いわゆるケースシャーシ不具合によるGNDループノイズです。気が付かなかったのは当方のミスです。

ケースに落とすGNDケーブルのネジが緩んでいました。これを締め直すと全くの無音となりました。これに気が付かれた方が一人おられましたが、若い方でした。

年配の方々にはモスキート音=15KHz以上は聴こえませんし10KHzあたりも怪しいものです。我々には気が付かなくても若い人にはうるさく聴こえたことでしょう。急ごしらえだったので気が付きませんでした。失礼しました。お詫びいたします。

尚、AsoyajiDAC(電源版、バッテリー版)共に、電源に起因するノイズおよびGNDループによるハムノイズは一切ありませんので誤解なきようお願いいたします。。


試聴会は、今後も随時開催していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
日時などはブログ若しくはHPに掲示いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。


参加された皆様の感想

感想1
専用のホールで聴いているように感じました。臨場感として、ホールの中心あたりが電源駆動、バッテリーものが目の前、デュカロン版は演奏者本人の音のように思いました。聴き比べが進むと、今まで聴けなかった音が聴こえてくるのが驚きでした。


感想2
電源の違いによる音の出方の差がとても大きく、音が広がっていくのが良く分かりました。
バイオリンは、デュカロンとスタンダードは、ストラディバリウスと安いバイオリンの差のように、間の音が良く分かりました。


感想3
電源駆動、臨場感と響きが良い。音場、響きが、相当出る、広がる。
スタンダード、聴きやすい。
デュカロン、これが本当の音なのか。いつも本当の音を聴いていないのか。そうであろう。


感想4
ムターのバイオリン。スタンダードではオーケストラの中で演奏しているように聴こえます。他方、デュカロン版では、ソリストがオーケストラの前に出てきます。本当にコンサートで聴く臨場感があります。


感想5
バッテリー駆動の効果が良く分かりました。
デュカロンは、特にバイオリンの音が、素晴らしいと思いますが、コスト的に難しい。


感想6
スタンダード版と比較してデュカロン版の方がより出音のひとつひとつがキメ細かく感じました。


感想7
スタンダード(AC)解像度がやや悪くもっさりしている。
スタンダード(バッテリー)立体感があり、解像度も高いがわずかにかさつくギスギスした所が気になる。
デュカロン(バッテリー)音に滑らかさがあり、自然な響き。これを聴いてしまうとスタンダード版は人工的に聴こえる。


感想8
スタンダード→バッテリー→デュカロンに行くと、林間コースからゲレンデに出てデュカロンになるとピーカンになるような印象でした。


感想9
商用電源、バッテリー、バッテリー+デュカロンと変わっていくにつれてノイズが少なくなり空間表現、低域が良くなっていくのが良く分かった。
商用電源とバッテリーの差が結構あったので、電源レギュレーターの質がよくないんだろうと思った。そうなると、デュカロンの低雑音も生かし切れていないのでは?頭でっかちな設計なのではないかと想像しています。


感想10
バッテリー駆動でノイズフロアが下がり、余韻が分かり易くなる。
デュカロンで更に透明感UP。ノイズと音楽が分離して聴こえる。音源によっては高音が目立ったり少し音が変わって聴こえたりする。全体的にストレス無く音楽に集中できる。


感想11
想像以上にアナログライクな音でした。
バッテリー使用のタイプは、音が滑らかで、1音1音がつぶだって聴こえました。デュカロン版は、音が前に飛び出してくるといった印象をもちました。
他のDACよりも低域から高域まで非常にワイドなレンジでしかもより原音に近いと感じます。


感想12
バッテリー駆動の澄み切った見通しの良さ。
デュカロンの粒立ちの良さ、スピード感を体験することが出来、非常に貴重な経験ができました。


感想13
スタンダード版で背景が一気に静かになり、デュカロン版でつっかえていたものが外れて伸びやかになる、無理せずに音楽に集中して、しかもリラックス出来る感じが素晴らしいです。


感想14
音の粒立ちが良く、空間表現も良い。
聴こうとしなくても、音が飛び込んでくる。
聴き疲れない。素晴らしいの一言。


感想15
非常に自然な音が出てくるのが本当に印象的でした。
聴き慣れた音源であってもスタジオでの収録風景まで見えてくるようでした。


感想16
クリア、ステージが見える、エクセレント


感想17
クリアで美しい音と感じた。


感想18
デュカロンの有無より、電源の違いの方が分かりやすかった。
デュカロン付は、曲の最初の方が違いが良く分かったが、曲の中心部ぐらいまでいくと、分かりにくかった。
デュカロン付を聴いてしまうと、戻れなくなりそうです。


感想19
初めての試聴会でしたが、そんな自分でもはっきりと音の違いがわかりました。電源駆動1種、バッテリー駆動2種の計3種を聴くことができましたが、バッテリー駆動にすると、明らかにノイズが減って音が前に出てきます。スタンダード版からデュカロン版にすると、音に色が付くような、音楽がただの音階の集積でないということがわかるような感じがしました。繊細が録音であればあるほど、スタンダード版とデュカロン版の違いが出るように思います。貴重な経験をさせて頂きました。ありがとうございました。


感想20
①ノーマル(電源仕様)
やはり何時も聞いている音と云うか、音の広がりがとても心地良いです。
去年は、この音にノックアウトされた感じです。

②ノーマル(バッテリー仕様)
①に比べると音の広がりは、そのままでDレンジがかなり広くなり、上も下も十分出ていました。

③デュカロン
①、②とは明らかに違い、ピントが合ってきた感じかつ、デジカメに例えると画素数が格段に上がった感じです。
しかし、①、②に比べると、若干、私の好きな広がりが少なくなった様にも感じました。
逆に広がりと感じたのは、雑味かもしれません。それが取れたことで本来の音に戻ったのかと。


感想21
前回のMJの際には広めの会場で少し後ろのほうで聴かせていただいたのですが、
今回はかなりスピーカーから近い位置で聴かせていただいて、
機材の違いがよりハッキリわかりました。

通常電源でも充分ノイズは低いので、バッテリーとの違いはわずかでしたが
バッテリー駆動のほうが、余韻の美しさに違いがあったように感じました。
また、ハイパワーを一気に出すような打楽器系の音は、
バッテリーのほうが余裕が出ているようでした。

クロックの精度の違いは、本当に劇的で
周波数の特性が変わったわけでもないのでしょうけれど、
どの曲も、とても自然で聴きやすく変わった印象でした。
(言い古された表現ですが、この音こそアナログっぽい、
というのが適切なのだと思います)

デュカロンを使っているシステムは、ソースによっては、
収録時からあったと思われる微小なノイズまで聴こえてしまうため、
よりソースの良否が見えてしまうものでもありました。
手持ちの音源をとっかえひっかえ聴いてみたい誘惑に駆られる
非常に魅力的なシステムだと思います。

感想22
先日の試聴会では、非常に有意義な経験をさせて頂きました。
ありがとうございました。

試聴会というもの自体、初めての経験でしたが、今まで自分が店頭等で
聴いてきた音とは、まるで違う音が聴けました。
自分の理想とする音があるとするならば、それに限りなく近い音だった
ように思います。

そもそも、私が試聴会に参加した理由は、自分の目指す「方向」を知り
たかったのと、完成品としての「パッケージ」を知りたかったからでした。

というのも、メーカーごとの音作りの傾向を大まかにつかんで、その中
から評判等を参考にして、可能な限り試聴をして、高級品を買う。
そして、自宅のシステムに導入して失敗する(笑)、という苦い経験を
何回かしているからです。

オーディオは、方向を定めずにパッチワークのように高級品を繋いでいっ
ても上手く鳴ってくれない、と経験から学びました。
まず、上流から下流までの、完成品としてのパッケージを頭の中に描いて、
その方向へ少しずつ近づいていくしかない、と今は考えています。

なので、これからも様々な試聴会に参加していく予定ですが、自分の目指
す方向として、PCオーディオで間違いはない、バッテリー駆動が重要だ
という2点が、先日の試聴会でわかりました。
ファインメットトランスの力も大きかったのでしょうが、なかなか高価な
ものなので、今の自分には厳しいかなといったところです。


試聴会とは関係ありませんがモバイルバッテリーに関する感想をいただきました。

さて、私も貴社のブログを拝見し、DACを改造してもらいモバイルバッテリーで音楽を楽しんでおります。ご紹介いただきありがとうございます。

・Anker
・Panasonic
・サンワサプライ
・NTT HMB−1(充電中は給電できず)

どれも優劣つかず、真空管の球の交換のようにして音色を楽しんでおります。
どれも見通しが良く、抑圧感がなく、遠近感もしっかりして良くなっています。

貴社の事業の成功をお祈りいたします。


2018年4月29日日曜日

AsoyajiDAC試聴会のお知らせ(2)

AsoyajiDACの試聴会を、5月3日~6日の4日間開催します。

5日(土)6日(日)は、まだ、空きがありますので、お時間のある方はお気軽に聴きに来てください。

http://asoyaji.blogspot.jp/2018/04/asoyajidac.html


当日のシステムを紹介します。

オーディオシステム
DAC    AsoyajiDAC スタンダード版、デュカロン版、(バッテリー駆動)

ボリューム TVC(ファインメットコア・ライントランス+ファインメットコア・オート
      トランス+セイデンセレクター)

アンプ   LM3886 4パラ・モノ・パワーアンプ左右1台

スピーカー EgglestonWorks Andra loudspeaker
      FOCAL-JMlab  Micro Utopia Be

上流
レンダラー      MINIPC、Foobar2000 (バッテリー駆動)
メディアサーバー   QNAP+MinimServer
コントロールポイント タブレット

HUB         ELECOM EHC-G05MN-HUB(バッテリー仕様に改造)
ルーター       ELECOM WRH-583YL2-S(バッテリー駆動)


香港オーディオ事情

26日~28日の3日間香港に行ってきた。現地でNDKのA氏とK氏、MJオーディオフェスティバルに来てくれた香港在住のC氏の4人と合流し、香港のハイエンドショーを主催する音楽雑誌社とハイエンドオーディオショップを回ってきた。

まず訪問したのは「 AUDIO TECHNIQUE 社 」。日本の STEREOSOUNDのような、超高級オーディオ機器を中心に掲載しているオーディオ誌の出版社だ。
ここで、香港のハイエンド事情を聴くと、香港のハイエンドマニアが聴くのは、①レコード、②CD、③SACDだという。デジタル音楽は聴かないのか聴くと、PCは音が悪くてダメだとのこと。

香港ではPCオーディオはほどんど相手にされていないようだ。PCオーディオがダメということは、DACも不要と言うことになる。なんとか、PCオーディオの良さを説明したが、あまり理解してもらえなかったようだ。

試聴室は、半端でないハイエンド製品ばかり。CDプレーヤー、10Mクロック、プリアンプ、パワーアンプとピカピカのばかでかい超高級品が所狭しと並び、太い高級ケーブルで繋がれている。それで、CDで1曲クラシックを聴かせていただいた。

次にセントラルにあるハイエンドオーディオショップを2店舗回った。セントラルは金融街で下町的な九龍地区とは全く違う高級感漂うハイソな街だ。

まずは「Jasdis」
何気ないビルの25階にある高級オーディオショップ。客は一人もおらず若い店員のお兄さんが接客してくれた。ここでも、やはり香港はレコードとCDがメインだという。PCオーディオは論外と言う感じであった。ここも世界中の超弩級オーディオが所狭しと並んでいる。

下写真はHPのものだが、EMM LABの大きなアンプが2台左右に配置され、写真には写っていないが左サイドにCH PrecisionのCDプレーヤー+クロック+電源等が並んでいる。

実際にこの部屋でCDで数曲聴かせてもらった。定位や空間感は素晴らしく音も余裕の音だが、何せ目に見えるだけでも数千万円はしそうな装置なのだから当然だ。しかし、このCDプレーヤーをPCオーディオ+AsoyajiDACに変えると、これまでに聴いたことのない音に変わることは容易に想像できる。問題は、どうしたらそれをわかってもらえるかだ。

次に訪れたのは「avantgarde HONG KONG」
ここもセントラルの何気ないビルの2階だったように思う。年配の叔父さんが数人試聴している。店員さんは気さくな叔父さんで、大きめの試聴室に案内してくれた。聞くとやはり香港ではレコードがメインだという。CDは仕方なく置いているといった感じ。ここでもPCオーディオは全く音が悪いと言っている。香港ではPCオーディオは未だに音が悪いままなのだ。

試聴室の左の壁1面にレコードが収納され、超弩級のレコードプレーヤーが部屋の中央奥に鎮座している。ここでも数曲を試聴させていただいた。下の写真もHPのものだが、とにかく超弩級ばかりで何がなんだかわからない。

ORPHEUSのCDプレーヤーで何かジャズを聴いた後で、何と中村雅俊のレコードを持ってきて、どの曲が良いかと聞かれたので「俺たちの旅」をリクエストした。何と懐かしい曲を、この香港で、しかもレコードで聴くとは!

次に「NILS Lofgren」のレコードから「Keith Don't Go」が掛かった。この曲は、当方も良くデモでやる曲だ。もちろんリッピングしたデジタルデータで。耳にこびりついている。ナイス選曲。

どの曲も、先のお店同様、素晴らしい定位と空間感があり余裕の高級な音だ。これで満足する人がほとんどだろう。しかし私には、PCオーディオ+AsoyajiDACの音が間違いなくこれを超えると確信することができた。PCオーディオとAsoyajiDACをこの装置で鳴らしてみたらこの店員さんはどんな反応をするのだろう、そんなことを考えながら「Keith Don't Go」を聴いた。



さてさて、香港はいまだにアナログがメインだと知った。CDは止む無くといった感じ。なので、オーディオショップは、レコードプレーヤーに関する商品がメイン。

AsoyajiDACを持ち込めば、皆ため息をついてくれるだろうが、PCの環境を誰が広めるのか、メンテナンスするのか、そこが解決しない限り、DACは売れないんだろうなあ。

また、香港のハイエンドは本当に超弩級で、全ての商品が最低数百万円~数千万円だ。ここではデュカロンも安いとの認識。PCなんてCDプレーヤーと比べたら安物で商売にならないという認識もあるようだ。

更に、日本と同様オーディオマニアは高齢化しているとのことで、今更、PCだ、ネットワークだ、なんて面倒なことやりたくないんだろうね。

そのギャップをついて、欧米の高級ブランドメーカーが超弩級アナログ製品を持ち込んでいる。

香港は古い街だからそれでいいのかもしれない。恐らく、香港より、若くて伸び盛りの中国本土の方が、デジタルに関心のあるハイエンドマニアが多くいるのかもしれない。

AUDIO TECHNIQUE 社 のジェネラルマネージャーのレベッカさんが、香港がアジアのハイエンドオーディオの中心だと言っていたが、香港は伝統的な高級アナログオーディオの中で時間が止まっているように感じた。

そして、最新のデジタルオーディオの分野では、近いうちに中国本土に席巻されてしまうのではないかと危惧した。そして、それは日本も同様かもしれないと思いながら霧の香港空港を後にした。



2018年4月9日月曜日

モバイルバッテリー比較

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今回比較するのは、「①AnkerFusion5000」「②サンワサプライ700-BTL028W」「③Panasonic QE-AL-201」の3つで、DACの電源として使用し音の違いを比較する。

① Anker Fusion5000

② サンワサプライ700-BTL028W

③ Panasonic QE-AL-201


この3種を選定した理由は、以下の通り。
・バッテリーでありながら、コンセント付で充電器なしで充電ができるもの。
・充電しながら放電ができるもの。
・消費電流が2A以上のもの。
・薄型なら2セル、電池タイプなら2個以上使っているもの(外形で判断)。
・安全保護装置のついたもの。

最初に3機種共に、ノイズのない素晴らしい音が再生されることを断りしておく。基本的には、ノイズレベルが大きく下がり、静けさがと音の見通しがよくなり、奥行き感が出て空間感が増すと共に、埋もれていた音の粒が鮮やかに見えてくる。

3つともノイズの無い素晴らしい音なのだが、大きく以下の違いが感じられた。

・Panasonicは、空間感が大きく音が太い。
・サンワは、空間感は小さいが、滑らかで艶のある音。
・Ankerは、その中間で、空間感もあり滑らかで艶もある。

 ●広がりと音の太さ  Panasonic > Anker > サンワサプライ
 ●滑らかさと艶  サンワサプライ > Anker > Panaspnic

大きい部屋で聴くなら、Panasonicが素晴らしい空間感を出してくれるだろう。
小さい部屋で聴くなら、サンワかAnkerだ。ちょうどいい空間感と滑らかで艶のある音で、バランスよく楽しむことができる。

どれも基本的にはノイズのない素晴らしい音であることに驚かされる。どれを選ぶかは好みの問題で、自分の部屋の大きさや好みに応じて選択すればいいだろう。それにしても、バッテリーの違いでこんな違いがでるとは思いもしなかった。

追記
利便性としてはコンセントに刺したまま音楽を聴いても良いが、音楽を聴くときはコンセントから外し(タップの電源を落としても良い)、終わったら刺しておく(タップの電源を入れる)使い方の方がよりノイズレベルが落ちる感じがする。


2018年4月5日木曜日

AsoyajiDACの完成イメージできる

AsoyajiDACの最終図面が確定したので、イメージ図を作ってもらった。上がデュカロン版、下がスタンダード版だ。これから工場で試作機の製作に掛かる。

デザインしたのは、ウープス㈲の高橋さん。
http://oops.jpn.com/index.html

広告デザインが中心の実績のある凄腕デザイナーさんだが、オーディオ好きなことから、AsoyajiDACのデザインをやってもらえることになった。本業のデザインだけでなく本業外の設計図面(平面、CAD、3D)までやっていただいた。

デザイナーさんが作るデザインって違うね。




AsoyajiDAC 試聴会のお知らせ

ゴールデンウイークに「AsoyajiDAC 試聴会」を開催します。ご興味のある方は是非ともお越しください。

日 時  5月3日(木)~6日(日)の4日間連日

時 間  午前の部 10時~12時(9時30分開場)
     午後の部 14時~16時(13時30分開場)

会 場  東京都港区南青山 6-12-3
     南青山ユニハイツ103号室 ウープス㈲事務所

内 容  AsoyajiDAC デュカロン版、スタンダード版
     (いずれもバッテリー駆動)のデモ再生

お申込み
お名前、携帯番号、メールアドレス、希望日時を書いて、下記メルアド宛にお申込みください。
asoyaji@asoyajiaudio.jp

*参加費は無料です。
*部屋の関係で1度の最大収容人数は10人です
*この会場がASOYAJIオーディオの試聴室になります。
*今後も、随時、試聴会を行っていく予定です。

  

2018年4月4日水曜日

簡単なレンダラーとメディアサーバーの作り方

ミニPCを2台用意して、両PCにFoobar2000とUPNPコンポーネントをインストールし、1台をレンダラーに、1台をメディアサーバーにすれば、非常に簡単にレンダラーとメディアサーバーを構築することができる。1台目をJPLAYに、2台目をFoobar2000のメディアサーバーにすることも可能だ。

1.先日の最新PCオーディオの構成の通りに接続する。
2.両PCにFoobar2000をインストールし、UPNPコンポーネントをインストールする。
   http://www.foobar2000.org/components/view/foo_upnp

3.1台目のミニPCをレンダラーにする
①Foobar2000のUPNPの設定で、
 Media Renderer を Start する。
 Media Server を Stop する。
*JPLAYならインストールしsetthingsで設定するだけ。
②ControlPointに「Foobar2000 Renderer」が現れる。

4.2台目のミニPCをメディアサーバーにする
①ミニPCに楽曲の入ったUSB-HDDを繋ぐ。
②Foobar2000のMediaLibraryのMusic foldersで、接続したUSB-HDDの楽曲のあるフォルダーを指定する。
③Foobar2000のUPNPの設定で、
 Media Server を Start する。
 Media Renderer を Stop する。
④ControlPointに「Foobar2000 MediaServer」が現れる。

ControlPoint




2018年3月28日水曜日

AK4497とES9038とデュカロン

AK4497とES9038、どちらも現在の最先端のDACチップだ。当然、どちらが音がいいのか、誰もが関心のあるところだろう。

これまで、AK4497にはデュカロンを入れ最高の音を聴いてきたが、ES9038にまで手が回らずデュカロンなしのままだった。今回、バッテリー化の改造と合わせてようやくデュカロンを入れた。

これでようやく2者の比較ができるようになった。

AK4497
AsoyajiAudioの最高峰のデュカロン版AsoyajiDACだ。バッテリー駆動用の基板も取り付けてある。専用ケース(試作機)。

ES9038
既存のタカチケースから商用電源を取り除きバッテリー基板とデュカロンを取り付けた。
デュカロンはDDCに入力し、このクロック信号でI2Sをリクロック(同期)、更にこれをMCLKとしてES9038に入力。受けるESS9038もMCLK逓倍の同期モードにする。ジッター除去回路とDPLL回路は使わず、ジッタークリーナーも使わない(デュカロンより精度が落ちるため)。

ESSのDACチップは、MCLK不要で、I2S信号のBCLKもしくはLCLKを逓倍して内部でMCLKを生成する非同期モードがあるので便利だったが、この方式は基板上の水晶発振器の精度が低いと音質向上は望めない。

さて、音出し比較。

どちらもデュカロンを入れると、明かに音が変わる。言葉では説明しきれない極上の音だ。いわゆる自然な音=ほんとうにそこで演奏し歌っているように感じるという意味。どちらもほんとうに素晴らしい。やはりこれはデュカロンの効果だ。

さて、違いは?

どちらも甲乙つけ難い極上の音だった。以前の両社の音は、AK4497が温かみのある艶のある音で、ES9038が透明で綺麗で少し引いた感じの音と、正反対のような音であったが、今回の比較では、大きな違いはなないように感じた。ここまでくると好みの問題かな。

それでも良く聴き込むと、両社の違いはある。それは従来の傾向に近い感じだ。

AK4497の方は、温かみがあり、艶があり、惹きつけられる音、前に出てくる音で深みのある音。音楽が楽しいのはこっち。(意外なことに)解像度もこちらのほうが高く感じる。また、音の生々しさ臨場感がこっちが上だ。

ESS9038の方は、落ち着いた音、綺麗な音、正確な音、クラシックを聴くにはいいかも。
デュカロンを入れると断然良くなる。これは意外だった。これもありかな。

*注意:これはあくまでも当方のシステムでの音の比較であり私の個人的な感想です。




2018年3月25日日曜日

PCオーディオの最新

さて、このタイトルである。これまでPCオーディオについていろいろやってきたが、最新の状況をまとめておこうと思う。
構成は以上で決まりだ。

1.機器の選定

機器のグレード
いずれの機器も技術が進み「小さく安価なであっても」機能的には十分すぎるものを持っているので、通常グレードの安価なもので十分。できる限り5Vモバイルバッテリーで駆動できるものを選ぶ。

ネットワーク
ネットワークは、インターネットには繋がない音楽専用のネットワークとする。家庭のホームネットワークが、192.168.0なら192.168.2を使う。機器同士をHUBもしくはWIFIで繋ぎ、ルーターで同じネットワーク(192.168.2)のIPアドレス(1~255)を付与する。

ルーター
ルーターは、エレコムの小さなルーター「WRH-583YL2-S」(バッテリー駆動)で十分。安いうえに無線(WIFI)も付いているので、タブレットやスマホも使える。

HUB
電源内蔵タイプのHUBの電源は、ほぼスイッチング電源なので、ACアダプター入力(=DC5V入力タイプ)のものを選ぶ。使用時、ACアダプタは使わず変換ケーブルなどを使ってモバイルバッテリー5Vを入力する。
また、浮遊ノイズから保護するために、プラスティックではなくメタル筐体のものを選ぶ。

しかし、有名メーカーの製品はほぼ、ACアダプター(DC入力タイプ)の筐体はプラスティックで、電源内蔵タイプの筐体がメタルだ。直流入力でメタル筐体の製品は見当たらないので、ACアダプター(DC入力タイプ)でプラスチック筐体を選ぶしかないようだが、電源内蔵タイプでメタル筐体のものを選び、簡単な改造(中のスイッチング電源基板を取り外して、代わりにモバイルバッテリー5Vを基板に入力する)で、DC入力かつメタル筐体とすることができる。

改造はこちらを参考に。
http://asoyaji.blogspot.jp/2018/02/blog-post_18.html
http://asoyaji.blogspot.jp/2018/03/blog-post_24.html

RendererPC
ミニPCは、Windows10がインストール済みで5Vバッテリー駆動のものを探す。これも余計なアプリや設定は徹底的に削除・停止して音楽専用にするので、元々余計な機能の付いていないシンプルなものがいい。

MediaServerPC
これは上記と同じPCでOKだが、RaspberryPiでも十分にOKだ。
http://asoyaji.blogspot.jp/2018/03/raspberrypinasnew.html

もちろん、QnapなどNASにMinimserverなどをインストールする方が簡単だ。

レンダラーやメディアサーバーは、電源を入れたら一切操作しない(ディスプレイもキーボードもマウスも接続しない)縁の下の力持ち=黒子になる。

タブレット
有線で繋がったPCを使ってもいいが、やはりWIFIで繋がったタブレット、iPad、スマホ、モバイルPCがお奨めだ。

2.ソフトウエア

ContolPoint
コントロールポイントの画面には、メディアサーバーとレンダラーが表示される。メディアサーバーから楽曲を選択しレンダラーに再生指示をうると、楽曲が再生される。

LINNのKAZOOやKINSKY、AudionetRCPなど、自分の使いやすいものを選ぶ。
ただし、KAZOOはOpenHomeに対応したものしか表示しないので注意。

Renderer
JPLAYはインストールするだけ(シングル)でRendereになる。超簡単。
Foobar2000は、下記のUPNPコンポーネントを使ってRendereにする。
http://www.foobar2000.org/components/view/foo_upnp

MediaServer
PCにUSB-HDDを繋ぎNASにしたもの。市販のNASに、MediaServerソフトをインストールすることでMediaServerとなる。MinimServerが使いやすい。
なおJPLAYはトランスコードを持たないので、メディアサーバーでトランスコードする。


3.小型化とモバイルバッテリーの恩恵

機器が小型化し省エネ対応となり、モバイルバッテリー駆動が可能になった。特にPCは、ついこの間までバカでかいATX電源を使っていた訳で隔世の感がある。

バッテリー化により電源由来のノイズは解消され、ノイズレベルが格段に下がる。SNが上がり見通しが非常に良くなって音の一粒一粒が浮き上がってくる。綺麗な音だが力がないとか高域はいいが低域が今一つなどといた音質面でのマイナスは全くなく、むしろ力強く低域も素晴らしい。

従来の電池や鉛蓄電池などを使わなくとも、モバイルバッテリーが安全かつ手軽に使えるようになってきたことも大きい。

PCオーディオは、機器の小型化とモバイルバッテリー技術の進化の恩恵を最も大きく受けることのできる分野だ。この幸運を使わない手はない。




2018年3月24日土曜日

上流のバッテリー化(新)

PCオーディオの上流
PC     :  ControlPC  RendererPC  MediaServer
Network :  HUB  Router 

現在、上記PCオーディオの上流機器ははすべてモバイルバッテリー5Vで稼働している。
これは、機器がすべて小さく省電力になったからこそ実現できたことで、驚くほど技術は進んでいる。

ノイズレベルは益々小さくなり、それに反して音楽信号は益々際立ってくる。PCオーディオの世界でも、ようやく重厚長大の時代に終わりを告げ、短小軽薄の時代に入っているのだ。そろそろ上流に関しては商用電源から離れてもいいのではないだろうか。

DACですら、モバイルバッテリーで軽々と駆動する。




アライドテレシスのバッテリー化

アライドテレシスのHUBの中。3.3V,0.2A駆動だ。音が良いと評判のアライドテレシスだが、これも残念ながらスイッチング電源が入ってる。

スイッチング電源を外し、自作基板(MicroUSB5V入力 → LDO:TPS7A4700で3.3Vに降圧 → HUB基板に入力)に取り換えた。

尚、先日のELECOMのHUBの基板は5V入力だったのでLDOなしでバッテリー5Vを直接入力できる。

2018年3月23日金曜日

RaspberryPiをNAS・メディアサーバーにする方法

(「RaspberryPiをNASにする方法」を書き直したものです)

1.準備

(1)用意するもの
(  )は私の手元にあったもの。適当なものをご用意ください。
・RaspberyPi (2-B)
・USB-HDD(6TB)
・SDカード(4GB)

(2)USB-HDDを「exFAT」でフォーマットする
作業PC:WindowsPC

LINUXでHDDを使う場合、Windows標準フォーマットである「NTFS」が使えない。

そこで、LINUXの大容量HDD用フォーマットである「ext4」でフォーマットしようかと考えたが、ネットにWindowsで認識されない場合もあるとか書いてある。

結局、WindowsでもLinuxでも使える「exFAT」フォーマットを使うことにした。これだとMacでも読める。

USB-HDDをUSBでWindowsPCに繋ぎ、「ディスクの管理」でフォーマットする。

(3)USB-HDDに楽曲をコピーする
作業PC:WindowsPC

フォーマットが終わったら、フォルダー「MUSIC」を作成し、この中に楽曲をコピーしておく。

(4)MicroSDカードをフォーマットする
作業PC:WindowsPC

4GBのMicroSDカードを用意し、SDFormatterでフォーマットする。

再利用の場合で元の容量と合ってない場合は、オプション設定で、論理サイズ調整をONにしてフォーマットすると元の適正なサイズに戻る。




(5)MicroUSBカードにRASPBIAN(OS)をインストール
作業PC:WindowsPC

コマンドラインで作業および動作させるので、RASPBIAN STRETCH LITEを使う。

ダウンロードしたら、解凍して、中のイメージをDDWin(管理者として実行)でMicroSDカードに書き込む。

2018-03-13-raspbian-stretch-lite.ZIP → 解凍
2018-03-13-raspbian-stretch-lite.img → DDWINでSDカードに書き込む
                  

管理者で起動すると、対象ディスクにSDカードが表示される。ファイル選択でダウンロードしたRASPBIANのイメージを選ぶ。その時、デフォルトではddiファイルしか表示されないので、All filesに変更して選ぶ。

選んだら、書き込みボタンを押すと、書き込みが始まる。


(6)SDカードから起動しIPアドレスを確認する
作業PC:RaspberryPi

RaspberryPiに、ディスプレイ、LANケーブル、SDカードを挿入し、電源を接続すると、RASPBIANが起動する。

LOGIN  : Pi
PASSWORD : Raspberry

を入力し、コマンド、プロンプトが出たら、

$ ifconfig

でIPアドレスの設定画面が表示されるので、ルーター(DHCPサーバー)から割り振られた eth0 のIPアドレスを控えておく。

SSHで作業するために、これを許可する設定をする

$ sudo raspi-config

5. Interfaceing Options

P2 SSH

YES
終了する

これで次項の別PCからのSSHでの操作が可能となる。

(7)SSHでログインし作業をする
作業PC:WindowsPC(SSH)

Windowsで作業をする方が断然楽なので、ネットワーク上の他のWindowsPCからSSHでRaspberryPiにアクセスして作業を行う。

ダウンロード先
https://www.putty.org/

Puttyをインストールし、起動する。Puttyに先ほど調べたIPアドレスを入力し「開く」を押すとコンソール画面が現れる。

ログインIDとパスワードを入力する
login as: pi
pi@192.168.2.102's password: raspberry

ここからは、別のWindowsPC上でのSSHのコンソール画面上の、コマンドラインでの作業となる。

2.NASを作る

(1)USB-HDDをマウントする
作業PC:WindowsPC(SSH)

① RaspberyPiで「exFAT」が扱えるように以下のファイルをインストールする。

$ sudo apt-get install exfat-fuse exfat-utils

② USB-HDDをマウントするためHDDのUUIDを調べる。

$ sudo blkid
UUID="AA41-69F2"  

③ /etc/fstabにマウント設定を書き込む

$ sudo vi /etc/fstab
UUID="AA41-69F2"        /mnt/hdd/usbhdd    exfat-fuse   async,auto,dev,exec,gid=65534,rw,uid=65534,umask=007    0       0
:wq

再起動。
$ sudo reboot

再起動後、マウントできているか確認。

$ sudo df

これで、RaspberryPiで、USB-HDDの中を見ることができるようになった。

(2)sambaをインストールする
作業PC:WindowsPC(SSH)

① WindowsPCから、RaspberryPiのUSB-HDDを見ることができるように、RaspberryPiにsambaをインストールする。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install samba

② sambaの設定
$ sudo vi /etc/samba/smb.conf
[NAS]                                          ・・・Windowsから見える共有名
   comment = RaspPiNAS      ・・・コメント
   path= /mnt/hdd/usbhdd/music  ・・・楽曲のフォルダー
   read only = No
   guest ok = Yes
   force user = pi
:wq

④ sambaの起動
$ sudo /etc/init.d/samba restart

これでsambaが起動しWindowsかRaspberryPiのHDDにアクセスが可能となった。

⑤ Windowsのネットワークドライブの割り当てで
「¥¥raspberrypi¥NAS」を(Y:)等に割り当てておく。

普段は使わないが、Windowsから楽曲を更新する際に使用する。
これで、NASの完成!


3.メディアサーバーを作る
次に、RaspberryPiをネットワークオーディオ用のメディアサーバーにするために、Minimserverを使う。

(1)JAVAのインストール
作業PC:WindowsPC(SSH)

MinimserverはJAVAで動くソフトなので事前にJAVAをインストールしておく。

$ sudo apt-get install oracle-java8-jdk

(2)Minimserverのダウンロード
作業PC:WindowsPC

MinimserverのHPから以下のファイルをダウンロードする。
http://minimserver.com/downloads/index.html


(3)MinimServer on the Raspberry Piのインストール
作業PC:WindowsPC

① Windowsのエクスプローラーで(Y:)(¥¥raspberrypi¥NAS)を開いた場所に、ダウンロードしたMinimserverファイルをコピーしておく。


作業PC:WindowsPC(SSH)

② 次に、SSHでRaspberryPiにアクセスし、上記ファイルを $ /home/pi にコピーする。

$ sudo cp /mnt/hdd/usbhdd/music/MinimServer-0.8.5-2-linux-armhf.tar.gz /home/pi

ディレクトリを移り、tarで解凍する。

$ cd /home/pi
$ sudo tar xf MinimServer-0.8.5-2-linux-armhf.tar.gz
/home/piの中に解凍されていることを確認

これでインストールは完了。

(4)Minimserverの起動

① 最初の設定
$ sudo minimserver/bin/setup disable_desktop  デスクトップを無効 
$ sudo minimserver/bin/setup enable_autostart  自動スタートアップ

② RaspberryPiの起動
$ sudo minimserver/bin/startc
 初回は楽曲のあるディレクトリを聞いてくるので、
/mnt/hdd/usbhdd/music
と入力、全楽曲のスキャンが開始される、結構時間がかかる。

スキャンが終われば、ControlPointにMnimserverが現れて楽曲を再生することができるよになる。これで、メディアサーバーは完成だ。

③ ただし、このままでは、SSHを終了するとMinimserverも終了するので、Minimserverを一旦終了させて、以下を入力しておくと、SSHが終了しても、Minimserverは終了しなくなる。

$ sudo minimserver/bin/startd


注)本来なら、RaspberryPiを再起動するとMinimserverが自動的に起動するはすだが、なぜか当方では上手くいかない。そこで、次の方法で、確実に自動起動させる。

(5)Mnimserverの自動起動

① 自動ログインの設定
自動起動するには、ログインが邪魔なので、自動ログインに変更する。

raspi-configで自動ログインに変更する。
これで、ユーザ名もパスワードも聞かれずに自動的にログインするようになる。

$ sudo raspi-config
3   BOOT option
B1 Desktop / CLI
B2 Console Autologin Text console, automatically logged in as 'pi' user

OK





② /etc/rc.local に起動コマンドを書く
起動時に、起動コマンドが実行されるように、実行コマンドを書きこむ

$ sudo vi /etc/rc.local
/home/pi/minimserver/bin/startd
:wq


再起動
$sudo reboot

これで、RaspberryPiを起動すると自動的にMnimserverが立ち上がるので、RaspberryPiにディスプレイを付けて起動コマンドを打つ必要がなくなる。
要するに、電源を入れるだけでメディアサーバーが立ち上がるようになる。

これで、ControlPointにMnimserverが表示される。メディアサーバーの完成だ。