2013年12月31日火曜日

トランスのケースを手作り(6)

音出し成功!

おおお、一発で音が出た!よかった。ほっとした。

そして、音が凄い。解像度がグーンと上がった感じがする。ノイズ感が全くない。限りなく透明。ケースに入れるだけでここまで音が良くなるとは思わなかった。底板を銅板にした甲斐もあった。

いやいや素晴らしい、これでしばらくは、また音楽を聴き入ってしまいそう。


2013年12月29日日曜日

トランスのケースを手作り(4)

もう一息!

板は、全てさび取り液でさびを落とす。銅番が驚くほど奇麗に鮮やかになった。プライマーで下塗りをしクリアラッカーで塗装。これで、触っても手に油やシミができない。

また、前後のパネルの箱鳴りは、S氏のアドバイスで、アルミのLアングルをねじで固定し、更にボンドの超強力接着剤「プレミアムハードウルトラ多用途用SU」で接着した。鈍い音はするが軽いタンタンタンという音はしなくなった。

後は地道にエナメル線を半田付けしていくだけ。エナメル線は、トランスの巻線と同じもので、オートトランスとロータリースイッチの間は157mm(素数)に揃えてある。


2013年12月27日金曜日

トランスのケースを手作り(3)

後は天板のみ。ただし、底板の厚さが3mmしかないので、M3ねじの穴が開けられず、正面板と後面板を底板に接続することができなかった。側板のみの接続となったが、叩くとタンタンタンという音がする。困った。


トランスのケースを手作り(2)


タップハンドル、スパイラルタップM3、ドリルダイド4mm、抵当ねじM3-8mm、六角穴付ボルトねじM3-8mm、さび止め、クリアラッカー、プライマー

ドリルガイトを使って穴あけ2.5mm

タップ切り、ドリルガイドを使うと実に簡単にできる!

ねじを入れてみる、OK

出来上がり! 下から

 出来上がり! 上から

2013年12月24日火曜日

トランスのケースを手作り

ほぼ音も落ち着いてきたので、トランスをケースに入れることにした。最初はタカチのSLを使おうと思ったが、底板は銅板がいいというので、思い切ってケースを自作することにした。


使ったのは「秘密基地」さんの銅板とジェラルミン板。秘密基地さんは、アルミ、ジェラルミン、銅など様々な素材を、自由な大きさに切って送ってくれる。随分前に、S氏から紹介されていたのだが、なかなか自作には踏み切れなかった。

注文の仕方は、ちょっと変わっていて、基本の大きさが100mm×100mm(面積10,000)と決まっており厚さで値段が違う。まずは、基本で注文し、備考欄に必要なサイズを記入する。すると、サイズに合わせた料金で再計算したメールが届くという具合。

例えば200mm×100mm(面積20,000)だと、面積が基本の2倍なので料金も2倍になる。そして、驚いたのはその速さ。注文して2日後に届いた。こりゃすごい。

注文通りの大きさに切ってあるので、後は、タップを如何に真っ直ぐにあけるかが鍵となる。8mmの低頭ねじを使うので、底板3mmで5mmの深さのタップをあける。普通のタップしか持ってなかったが、S氏の勧めでスパイラルタップというのを注文した。

さて、正月はゆっくりとケース作りに専念だ。うまくいけば、パワーアンプのケースもこれで行こうと思う。


http://www.rakuten.ne.jp/gold/auc-himitsukichi/

2013年12月14日土曜日

FN1242Aは最高のDSD原理基板だった

先日、元新潟精密の開発責任者の方々とお会いすることができた。
いまだにFN1242Aを楽しんでいることに驚いておられた。

新潟精密が出したフルーエンシ理論によるDACにFN1241があり、幾つかのメーカーで製品化されたが、FN1242AはLUXMAN等が製品化したきりで、ほとんど世に出ていないことがわかった。

また、FN1242にデジタルアンプを追加したFN1245という全く世に出なかった幻のDACもあったのだそうだ。

FN1241は今でも秋月で買える。PCMのみであればこれでフルーエンシーでデータ補完されたアナログ的な音が聴ける。


ところで、FN1242Aについて、新たに確認できたことがあった。


(25.1.17 追記)
* 先日ようやく元新潟精密の技術の方に確認がとれて、アナログ段のLPFは、詳細は不明ですが、3ビットΔΣ変調後の信号を、抵抗とコンデンサのLPFでアナログ変換しているとのことでした。つきましては、以下文中のFIRフィルターはCR_LPFに訂正します。不正確な情報を書いたことを深くお詫びいたします。


それは、FN1242Aに入力されたDSD信号は、デジタル回路をパスして(要するにフルーエンシー補完はされずに)、直に、FIRフィルターに入りアナログ化されているということだ。

FN1242Aの音の良さは、フルーエンシーフィルターだけでなく、このFIRフィルターにもあったのだ。

DSD信号に対しては、FN1242AはDSD原理基板そのものだということ、だ。

これまで、エレアトさんややなさんのDSD原理基板を作ってきたが、TAPを多くすると抵抗やコンデンサの部品が多くなり、精度を上げることが難しくなるし、良い部品を使おうとするととても高価になる。

そのDSD原理基板がこのチップのなかで精度高く作られているわけで、もちろん、素晴らしい音が出てくるのであるから、まさに最高のDSD原理基板だといえるだろう。

残念ながら、DSD原理基板を手作りするなら、その手間と精度の実現を考えると、FN1242AをDSD原理基板として使う方が遙かに簡便で安価で音もいい。

それにしても、こんな素晴らしいDACチップがほとんど日の目を見ず埋もれ在庫も残り少ないというのは返す返す残念なことだ。マスクは残っていないが、設計図はあるようなので、誰か再度製造してくれないものだろうか。と質問したら、数千万円かかるので難しいだろうとのことであった。

オーディオメーカーには音のソムリエのような人がおり、こうした人は自分の音を守りたいがためにフルーエンシー理論がお好きではなかったようだ。フルーエンシーの周波数特性か何かのスペックが他のDACチップに比べると落ちるらしく、メーカーのメンツ上それを公表できなかったそうで、なかなか採用してくれなかったらしい。ただし、ブラインドで試聴テストをすると、誰もがフルーエンシーの音の方を選んだのだそうだから情けないことだ。

このチップの音には間違いなく音力がある。デジタルの美しく奇麗なスッキリとした音ではなく、アナログ的で艶のある音が特色だ。こんなチップ他にはない。


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*注意!*

半導体計測屋さんのタンデム基板の申し込みの中止について

2月20日以降の新規コメントが、おそらくブログの限界を超えたのだと思いますが、表示されなくなってしまいました。

読み込み中を何度もクリックして、最新のコメントが表示されなくなっており、途中のコメントに返信しても表示されません。よって、このブログからの申し込みは中止させていただきました。

今後は、半導体計測屋さんのブログから申し込みを行ってください。

よろしくお願いします。

http://zx900a.blogspot.jp/

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PCM1795

PCM1795の音出しがようやく上手くいった。

音の印象は、いつもTIのDACに感じる、完璧で文句のつけようもないいい音だ。

でも、FN1242Aは艶があってアナログ的、やっぱりFN1242Aがいいね!