2019年10月19日土曜日

Minimal DAC-STDを推薦いただきました

suise

NetAudio vol36で、「ネットオーディオマスター」の「吉田苑」さんが、当方のMinimal DAC-STDを紹介していただきました。ありがとうございます。

是非とも吉田苑さんで、トランス出力DACの極上の音をお聴きください。


2019年10月10日木曜日

Audirvana

Audirvanaは、ずっと以前から知っていましたがMac専用ソフトというイメージが強く、なじみもなかったせいか、昨年、Windows版が出ても使用には至りませんでした。


先日、ケンリックサウンドの細井さんから今AudirvanaがWindowsで一番音が良いとお聞したので、早速購入して聴いてみました。比較したのは、TuneBrowser、HQplayer、JRIVER、です。

結論から言いますと、Audirvanaが最も好ましい音でした。バランスがとてもよく聴きやすいです。それに比べると、TuneBrowserは少しうるさい感じ、HQplayerは高域がキラキラした感じ、JRIVERは可もなく不可もなくといった感じで、Audirvanaが気に入ってしまいました。

しかし「Audirvanaお前もか!」

なんとフォルダービューがありません。楽曲を探すのに時間が掛かりすぎてへとへとになります。また多くの楽曲が探すことすらできません。これではストレスいっぱいです。

roonといいAudirvanaといい、何故、フルダービューを用意してくれないのか。これは、製作者の強いポリシーによるもので、あえて付けないのが正解のようです。

でもクラシックもロックも何もかも一緒くたに検索するなんてあまりにも辛いです。
使いたくても使えないそれがAudirvana!
残ーー念ーーー!(ギター侍)

と言いつつ何とかならないか考えてみたところ、NASの全曲をライブラリーに登録するから大変なことになるで、それを止めて、当面聴くだけの数十~百曲当たりの曲を入れておけば、良いのではないかと!

ということで、Audirvana は、当面のデモ曲のみ登録して聴く! が私の正解でした。


●クリックノイズがなくなる!
それと、オーディオデバイスの設定で、WASAPIを選び「Mute During sample rate change」をONにしておくと、DSD→PCMへのクリックノイズが無くなります。これも大変ありがたい機能です!




ガチンコ勝負

今回、当方Minimal DAC Duの評価をお願いしたら、ケンリックサウンドで使っているDDC+改造DACとのガチンコ勝負をしようと誘われました。

http://blog.kenricksound.com/2019/10/usbdakenrick-sound-ddc-dac-vs-asoyaji.html

ケンリックサウンドの細井社長さんには、以前からお世話になっていますが、何Hzのあたりの音が・・・、高域の何Hzが・・・、などHzレベルで音を判断される驚異の耳の持ち主でで、これほどの人が製作したDDC+改造DACですから、相当レベルの高いものです。

細井さんは、ホームページでも自撮り画像をYOUTUBEとして公開されておられますが、YOUTUBEであれほどの高音質を実現する機材も相当レベルの高いもので、今回はご自慢の録画録音機材を持ち込まれての収録でした。

セレクターで両DACを適時切り替えながらのリアルタイム比較勝負です。

かなり傾向の違うDAC同士で、当方の力強く温かみのある音と、先方のスッキリとまたふわったとした高域が特徴の音です。そのあたりを聴き比べてください。

YOUTUBE
https://www.youtube.com/watch?v=ngs6NqvLb04

細井様、ありがとうございました。


ベルウッドさん2

ベルウッドさんの訪問日誌は前編と後編で構成されていて、前編はDACを中心とした当方の音に付いて、後編はゴア線USBケーブルへの驚き」というタイトルでUSBケーブルについてです。

http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20191008/


「背景がより静かに空気の透明感が増し、すーっと無音の闇が拡がり、そこから、実に生々しいリアルな楽音が立ち上がります。特に、オーグラインに換えてからの自慢でもあった響きの余韻の美しさや立ち下がりのクリアさという点でもゴア線が上回ってしまいます。クリアさやリアリティが増すといっても、ことさらシャープさを強調させることはなく、音の品位とか品格はそのままです。」

ということで、非常に気に入っていただき早速40cmでご注文をいただきました。




ベルウッドさん

ファイルウェブのベルウッドさんが、わが家を訪問されました。訪問日誌を書いていただきました。それにしてもベルウッドさんは物凄い勢いで日誌を書いておられます。なかなかこれほどの量を書くことは(もちろん質も伴って)誰にも真似できることではありません。ベルウッドさんに脱帽です。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20191007/







2019年10月3日木曜日

ついにAK4499を聴いた


電源に4Vと6Vが必要なので、TPS7A4700電源基板を使い取り合えず商用電源で音出しです。一発で音が出でほっとしました。

音の印象は余裕があり力強いといったところでしょうか。今、4497が素晴らしく良いのでもう少し聴いてからにします。SNはバッテリー駆動の方が断然上のように感じます。


●4499の半田付けについて
今回のAK4499EQは、ピン数が128ピンと4497の64ピンの2倍もあり、半田付けが大変です。価格も4497の2倍はするので失敗は許されず、ミス無しで半田付けできたことは嬉しい限りです。

ピンが非常に柔らかいので、ほんの少し力を加えただけで、例えば鏝先でピンを少し押しただけでもピンが曲がります。ピンに90度に鏝先を当てて一列を上から下まで一気に鏝を滑らして半田付けする方法は、簡単で気持ちの良いものですが、このICに関しては危険です。

私も半田付けの経験は長く熟練の域にあると思っていますが、この柔らかく細いピンのICの半田付けは相当レベルが高いです。AK4499の半田付けの難しさは、この直ぐに曲がるピンを如何に曲げずに優しく半田付けするかが鍵なのです。

やなさんからもいろいろアドバイスをいただき参考にさせて頂きました。結局、元々自分がやっていた一番やりやすい方法でやりました。

私がいつも使っている鏝先はこれです。先の尖った円錐です。

半田付けの必須アイテムは、フラックスです。フラックスを使って半田を浸み込ませるイメージです。

ランドにフラックスを塗って少し粘り気が出たら、ランドの上にICを置き(絶対に方向を間違わないように)、4方のピンを寸分の狂いなく完全な位置合わせをします。根気よくです。

まずは、四隅のピンにのみ半田付けしICを固定します。

次に、ランドとピンにフラックスを海のように塗ります。

鏝に半田を乗せ、鏝先の斜面を使ってランドの方からピンに垂直に素早く左右に動かし半田を浸み込ませていきます。こて先を長く当てないように、スピード感を持って下に向かって何回か繰り返します。途中、何度か半田を継ぎ足します。とにかく、ピンを曲げないようにピンと90度方向には絶対に鏝を動かさないように気を付けます。本当に直ぐに曲がります。
大体、何か所かにブリッジができると思いますが、その時は、フラックスを海にして、鏝先の半田を完全に拭いてからブリッジに当てると、フラックスが余計な半田を洗い流してくれます。失敗したら、少し時間をおき冷やしてから、再度フラックスの海を作り、再挑戦します。必ず取れます。

半田吸い取り線は、熱が伝わりにくく、ピンが曲がったりランドが剥がれたりするのでなるべく使わない方が良いです。以前、吸い取り線で何度も痛い目に合いました。気を付けましょう。


もしピンが曲がったら、細いピンセットで真っ直ぐに修正します。半田付けされているのでフラックスを海にし、ピンセットで曲がったピンを押しながら、鏝先をピンに当てると、半田が溶けピンが動きます。ピンセットで優しく真っ直ぐに修正します。力を入れ過ぎるとピンが折れることがあるので要注意です。

最後に、ICのピンの上部とランドの先あたりを、テスターで全ピンについて導通テストします。これで導通確認できれば成功です。4499さえ半田付けできれば後は楽勝です。


●トランスIV変換
AK4499は電流出力ですが、当方では出力にトランスを使っているので、そのままトランスでIV変換もしてしまいます。IV変換用のオペアンプ回路は不要です。

●クリックノイズ改善
AK4497までは、DSDを停止してPCMを再生するとブチッというクリックノイズが出ていましたが、AK4499ではこれが改善されノイズが出ません。

これは朗報です。クリックノイズを消すためにMUTE回路を入れると音質劣化の要因になる為入れるのを躊躇してきたので本当に嬉しいです。ただし、DSD64からDSD128に切り替えると楽曲によってはノイズが出るものと出ないものがあるようです。

そもそもクリックノイズというのは、グリッチというDAC変換時に出力が異常に変化し信号が1に張り付く現象です(これが異常音=クリックノイズになります)。

性質上本来はDACチップの内部で処理すべきだと思っています。実際に、PCMに関するグリッチは完全にDACチップ側で対策がさ慣れておりクリックノイズは出ません。しかし、DADは、DACの前段の主要部分をスルーして、後段のLPFだけを通るので、グリッチ対策がなされていなかったのです。それを、今般ようやくDACチップ内部で対策が施されたようです。

各メーカーは、苦労して、DDCで入力コードの変更の時にミュート信号を出し、それを受けて信号をMUTEするというアナログチックな対応策を取ってきました。しかし、MUTE信号のパルスが7μSと非常に短く、リレーでは追いつかないのでトランジスタなどで回路を作ります。しかし、MUET時間をどのくらいにするかで、楽曲の頭が切れたりクリックノイズが出たりします。