4月15日、APNIC(Asia Pacific Network Information Centre)が、管理するIPv4アドレスの在庫が枯渇したと発表した。アジアが他の地域に比べて最も早く枯渇することになったのは、やはり、中国やインドの影響が大きいのだろう。
APNICと一体のわが国でもIPv4は枯渇し、JPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)は、IPv4アドレスの通常割り振りを終了し特別な割り振りフェーズに移行することになる。
元々世界中で42億個あったIPv4だが、その枯渇問題は随分前から予想されており、すでに約340澗個(340兆の1兆倍の1兆倍)という無尽蔵ともいえる数のIPアドレスが使えるIPv6が用意されている。ただし、IPv4が枯渇しないうちは、IPv6への移行は全く進んでいなかった。
今後、アジアおよびわが国は、世界に先駆けてIPv6への移行を本格的に進めていかなければならなくなった。当面は、既存のIPv4の節約や使っていないアドレスの捻出などで凌ぐことになろうが、IPv4とIpv6には互換性がないため、移行は簡単ではなく問題が山積しているようだ。
以下に日本データ協会の課題をまとめた文書を掲載しておく。
http://www.jdcc.or.jp/pdf/IPv4_IPv6201103.pdf
*IPv4とIPv6の違い
●IPアドレスの数
IPv4 約 2の32乗(= 約42億)個
IPv6 約 2の128乗(= 約340澗)個(340兆の1兆倍の1兆倍)*無尽蔵!
●表記の仕方
IPv4:32bit=8bit×4、8bit毎に10進数で表記し(.)で4つに区切る
(例)192.0.1.0 *分かりやすい!
IPv6:128bit=16bit×8、128bit毎に16進数で表記し(:)で8つに区切る
(例)2001:0db8:bd05:01d2:288a:1fc0:0001:10ee *分かりにくい!
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