LM3886のデータシートにある代表的なアプリケーションにあるように、非反転増幅回路として使います。
オペアンプは、負帰還回路を構成したとき、非反転入力端子(9)と反転入力端子(10)の電位差を、常に0Vとなるような電圧を出力端子(3)から出力する。
言い換えれば、オペアンプは、2つの入力端子の電位差を常に0Vにするように出力電圧を調整する。実際にショートしているわけではないのに2つの入力が同じ電圧になることを仮想短絡(バーチャル・ショート)という。
オペアンプの電圧増幅率(ゲイン)は、抵抗、Rf1とRiの比で決まる。上記の回路図ではRf1が20kΩ、Riが1kΩなので20倍となる。
LM3886の特徴
電源電圧が20V~94Vと範囲が広く、定電圧電源が不要である。また高いDC電圧を入力できる。全高調波歪(TD+N)で、20Hz~20kHzの帯域で、8Ω負荷に対し38Wの連続平均電力を出力することが可能。瞬間ピーク出力電力は135W。SPiKeプロテクション回路により、ディスクリートのアンプやハイブリッドのアンプより優れたダイナミックSOA保護を行う(SPiKeプロテクションは、過電圧、低電圧、さらに電源への短絡、熱暴走、瞬間温度上昇などを含む過負荷に対して、出力が保護されていることを意味する)。
LM3886は、2μV(代表値)の低ノイズ・フロアで、92dB(min)以上の優れたSN比を実現。定格負荷への定格出力で、オーディオ周波数の全域にわたって、0.03%の非常に低いTDH+Nを示し、IMP(SMIPE)は、0.004%の優れた線形性を持つ。
非常に高音質かつ簡単な回路で動作するので、自作派が多いが、
ジェフローランドのパワーアンプに使われているのは有名である。
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