2011年3月10日木曜日

やっかいな「Voyage」のブートローダー

なんだかやることが多すぎてゆっくり音楽を聴いていない。チェックすべきことが多すぎする。なかでも、OSのマルチブートには閉口する。

こっちとら、ThinkPadX60に、VoyageMPD(OSS),voyageMPD(ALSA),ubuntu,vineの4つにWindows vistaまでインストールしたマルチブート環境を構築したいのだ。

しかし、インストールするたびにマルチブート環境がわけもわからず破壊される。OSのインストールには精通したが、時間の浪費にだんだん腹が立ってくる。それでも、失敗を繰り返すうちにMBRとPBRの仕組みがようやくわかってきた。

問題は、grubだ。上記4つのLINUXはいずれもgrubをブートローダーに使っているが、これが勝手なやつなのだ。黙っていると勝手にめいめいgrubをHDD先頭のMBRにインストールしてしまうので、せっかく作ったマルチブート環境が破壊されてしまう。

しかし、勝手なのは自分でgrubのせいではなかった。実は、ubuntuもvineも、インストールする自分のパーティションの先頭のPBRにブートローダーをインストールするような設定の仕方があったのだった。その上で、HDD先頭のMBRに、PBRを統括するブートローダーをインストールすると、しっかりとしたマルチブート環境が構築できることがわかってきた。




各OSのブートローダーを各パーティションの先頭PBRにインストールし、その上で、HDDの先頭MBRにMBM(マルチ・ブートローダー・マネージャー)というソフトをインストールすると、シンプルで美しいMBMを頂点にしたマルチブート環境が出来上がる。

ところが問題はVoyageだった!

Voyageの設定画面にも、PBRにブートローダーをインストールする設定画面がある。ところがあろうことかVoyageのインストーラーは、その設定を全く無視して、glubをPBRではなくMBRに書き込んでしまうのだ。

つまりMBMはgrubに書き換えられ消えてなくなる。そしてPC起動の最初の画面に現れるのは、Voyageのブートローダー(grub)だ。ubuntuもvineももう一つのVoyageも影も形も見えなくなる。それはないだろうvoyage!と責めても後の祭り。何度やっても同じこと。疲れがピークに達する。

結局、行儀の悪い問題児「Voyage」を使う以上は、MBMを使ったマルチブートをあきらめるしかないのであった。がっかりだ。あのシンプルで美しいMBMを使えない悔しさ。

そこで苦肉の策として考えたのが、ubuntuのgrub2だ。grub2は親分肌のブートローダーで、既にHDDにインストールされているOSがあれば、根こそぎ強制的に自分の傘下に(メニュー)に置いてしまう。

これを使えば、/dev/sda1にVoyageMPD(OSS)、/dev/sda2にvoyageMPD(ALSA)、/dev/sda3にvineをインストールした後、最後にubuntuを/dev/sda5にインストールし、MBRにgrub2をインストールすると、grub2がこれらOSをすべて強引に自分のブートメニューに表示してくれて、何とかマルチブートの環境になる。

しかし、問題があった。grub2は最初は強引にOSを集めるが、その後の面倒見が非常に悪い。傘下のメンバーが入れ替わっても知らんぷりだ。例えば、vineを削除して別のOSをインストールしても新しいOSはメニューに表示されない。これでは困る。

さらに、問題児Voyageだ。こいつを再インストールすると、親分であるはずのgrub2がいとも簡単にやられてしまう。Voyageのブートローダーgrubが強引にMBRに書き込まれ、親分grub2を消し去ってしまうのだ。こうなると、またも、起動画面に現れるのは、Voyageだけだ。他のOSは全部見えなくなってしまう。まさに西部劇の無法者だ。

もう何回LINUXをインストールしただろうか。もう嫌だ。Voyageのやろう!

しかし、ただでは転ばない昔の国司のように、VoyageMPDのインストールだけはは、目をつぶっていてもできるようになった。時間も15分くらいしかかからない。これは成果かも!

ただ、よくよく考えてみれば、VoyageMPDは、ALIXのような専用のマシン上で単独で稼働することを想定して作られているのだ。元々マルチブートなんかするものではないのだろう。それを無理やりマルチにしようという考えが間違っているのだ。

早くThinkPadから問題児Voyageを(ALIXに)追い出し、MBMを使ってubuntu,
windowsの美しいマルチブート環境を構築したい。あー疲れた。

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