M2TECH YOUNG |
32bit/384kHz対応の楽曲など存在しないし、今後も出てくるのか予想すらできない。そうした不安に対するM2TECHの”売り文句”がこれだ。
「現状で32Bit/384kHzというスペックで録音された楽曲は存在しないはずです。なぜならば、単純に、32Bit/384kHzのスペックを実現するADC、アナログ-デジタル・コンバーターが存在しないからです。歌声や楽器音をマイクで拾い、デジタル録音するためのADCがまだありません。」
「しかし、増え始めてきている24Bit/192kHzの楽曲を再生する際に、DACのスペックが24Bit/192kHzで再生するよりも、32Bit/384kHzのDACで再生した方が音が良いであろう事はhiFaceシリーズだけでなく、他社製品でも現れています。」
→ どのくらい高音質なのか?アナログレコードを凌ぐくらい?
「ましてやICも日進月歩で進化する今、32Bit/384kHz対応のADCが登場し、32Bit/384kHzで収録された楽曲が登場した時、24/192のDACでは音の良し悪し以前に再生することさえできなくなります。」
→ それは心配ないと思う。
現状では、24bit/96kHzが圧倒的な主流で、24bit/192kHzはまだまだ少ない。当面マーケットでは、CDレベルの16bit/44.1kHzから24bit/96kHzへの移行が進んでいくものと思われ、同時に24bit/192kHz化も差別化戦略として検討されるだろう。
しかし、ファイル容量の巨大化も問題になると考えられ32Bit/384kHz化はそう簡単ではない。まずは、24bit/96kHzのマーケットにおける成功が大前提だ。その成功を土台に次は、24bit/192kHzの成功があって初めて、32bit/384kHzというとてつもないスペックが登場することができる。
しかし、ファイル容量の巨大化も問題になると考えられ32Bit/384kHz化はそう簡単ではない。まずは、24bit/96kHzのマーケットにおける成功が大前提だ。その成功を土台に次は、24bit/192kHzの成功があって初めて、32bit/384kHzというとてつもないスペックが登場することができる。
それまでには、相当の時間がかかるだろう。そんなに待てないというユーザーのために24bit/192kHzよりも32bit/384kHzで再生した方がいい音がすると言っているが、24bit/96kHzでも十分に高音質なのだから、それを凌ぐ高音質効果がないとユーザーは動かないだろう。例えば”アナログレコードの音を遙かに凌ぐもの凄い高音質!”などだ。
素晴らしい装置だと思う。日本のメーカーではとてもできない冒険だ。しかし、アナログレコードを上回る高音質というくらいでないと、Hifaceのような販売を期待することは難しいだろう。
だが、こうした冒険や挑戦が後々の競争に打ち勝つ重要な要素であることも否めない。これが売れなかったからといって喜んでいるようでは、日本のメーカーは危ない。日本のメーカーももっともっと挑戦的な商品を出して、自ら市場を切り開いてほしいと切に願う。
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