市場が縮小しもはや絶滅寸前のDVD-Audioであるが、媒体の希少価値により、有名アーチストのものが驚くべき高値で取引されている。まあ、これでひと儲けしてやろうという業者も多いだろうから仕方のないことであるが、
・Eagles「Hotel California」→ 中古17,860円
・Yes「Fragile」→ 新品14,273円、中古9,882円・Emerson, Lake & Palmer「恐怖の頭脳改革」→ 中古12,372円
・Led Zeppelin「How the west was won」→ 新品21,974、中古12,000円
といった感じだ。まあいずれも超有名貴重盤だから手元に持っておきたいとは思うが、おいそいそれとポチることはできない。ただし、QUEEN「オペラ座の夜」などほぼ定価で売っているものもあるので、そういったものを探して今のうちに買っておいたらいいかもしれない。
先日、HDtracksで、スティーリー・ダンの「Gaucho」を発見した。FLAC/24bit/96kHz(2ch)で$17.98(約1,500円)とほんとに安い。一方、Amazonでは「Gaucho」のDVD-Audioを1,823円で買うことができる。こちらも5.1ch/24bit/96kHzだからお買い得だ。
ダウンロードするかAmazonでディスクを買うか迷うところだが、DVD-AudioやSACDなどの媒体が適正な価格で販売されているなら、媒体を買った方がいいかもしれない。ダウンロードはいつでもできるし価格も変わらないが、(更に円高が進めばもっと安くなる)、媒体は安いうちに買っておかないと値上がりするかもしれないからだ。
それにしても高値のDVD-audioの価値は、あくまでも希少な実物DISKの価値であって、中身の楽曲自体の価値ではないことは明らかだ。中身の価値はあくまでも定価であるはずだからだ。
多くの人が欲しがる稀少な「物」が値上がりするのが「市場原理」であるから、文句をいうつもりはない。
しかし、ここで思うのは、デジタル配信サイトの存在だ。サイトでダウンロードできるのは「物」ではなく、デジタルデータだ。どんなに沢山の人がダウンロードしても永久に品薄になったり廃盤になったりすることはなく、常に同じ価値でそこに存在する。良いか悪いかは別として、これは市場原理を根底から覆す危険性を孕んでいるような気がする。
HDtrockのような配信サイトが、DVD-Audioと同じ高音質のアルバムを1,500円でどんどん配信を始めたら、楽曲を聴きたい人は喜んでダウンロードする。
それでも、高値のDVD-Audio diskは、現物の稀少性から価格低下に見舞われることはないだろう。
Gauchoですが、HDTracks24/96も、DVD-Aも、16/44.1アップサンプリングCDマスターらしいのですが、そうなると日本のアナログマスターを使用したSHM-SACDが、24/96の本物っぽく思われますが、いかがなものなのでしょうか?
返信削除匿名さん
返信削除内容をこちらのブログで確認しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/efil2159/62315138.html
昨年12月Music To Go!さんのブログに、同様なLINN RecordのARTS事件が取り上げられています。LINN がミスを認めたようですが、HDTracksもデータの入手先もしくは自身が同様のミスを犯した可能性があります。真相は分りませんが、事実でないと信じたいです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/172258408.html
匿名さん
返信削除10/16/2010 のAudiophileにその議論がありました。
http://www.computeraudiophile.com/content/How-check-recording-quality
当時の録音では、20KHZ以上は入っていないので、96Khzにしたからって20kHz以上は入っていないということのようですが。
匿名さん
返信削除92年にすべてのマスターテープがデジタルマスターに作りかえられてしまったようです。その量子化とサンプルレートが16bit/48kHzあたりではないかといわれています。
DVD-A,HDTracksはマスターが違うようですが、元はこのデジタルマスターなので、はやりアップサンプリングの可能性が濃厚です。
日本のマスターテープも、このデジタルマスターから作られたものらしく、となれば、SHM-SACDも同様ですね。
いずれにしても元々の録音があまりに素晴らしいのでアップサンプリングでも何でも関係ないような気がします。
asoyaji さん
返信削除昨年日本で発売されたGaucho(2010 SHM-SACD)は、国内のアナログ・マスターから製作されてます。
そのオープン・リール(1/4インチ)のアナログ・マスターはLP時代に2回使用されただけで大変状態が良く、
現在の海外デジタル・マスターより優れていたそうです。日本製は過去最高のデジタル化でしょう。
LINNの件もHDTracksの件もそうですが、ハイレゾという言葉に余り過信しない方がよさそうですね。
海外のアナログマスターは悲惨な状態だったらしく、それで16bitのデジタルマスターが作られたらしいのですが、
返信削除日本版のアナログマスターが状態が良かったということは十分にありえますね。
だだしそれだけ状態がいいものが、DVD-AやハイレゾデータではなくSACDで出たというのが残念です。SACDはPCオーディオとは別世界のものです。
Oppo DV-980H -> HDMI 1.3 -> Octava 1x2 HDMI Distribution Amp -> toslink -> M-Audio Transit USB -> Reaper 3.1x・・・
返信削除SACDのリッピングは大体こんな感じでされてる方が多いですよね。
匿名さん
返信削除Oppo DV-980H -> HDMI 1.3 -> Octava 1x2 HDMI Distribution Amp -> toslink -> M-Audio Transit USB -> Reaper 3.1x・・・
こんな方法があるとは知りませんでした。貴重な情報ありがとうございました。
普通のSACDプレーヤーやユニバーサルプレーヤーはDSDをデジタル出力できませんが、Oppo DV-980H は、HDMIでデジタル出力(DSD->PCM変換)できるんですね。
更に、SPDIF出力の付いたHDMIスイッチャーを通してSPDIFを取り出し、デジタル録音するということですね。
リッピングではなくデジタル録音になるので、音質はOppo DV-980HのDSD->PCM変換能力に係ってきますね。
それにしても私のやっている「ユニバーサルプレーヤー -> coaxial -> FireFaceUC -> Global recordでデジタル録音」よりも確実に音はよさそうですね。
で、Gaucho(2010 SHM-SACD) Babylon Sisters 24bit/88.2kHzのスペクトラムです。
返信削除http://photozou.jp/photo/show/1741347/83341479
上のブログ中にあったHDTracksのと比較されるとわかりますが、とても自然な感じです。
匿名さん
返信削除Guchoは2000年にアナログマスターを使ってデジタルマスターを作ったそうですが、なぜ20kHzまでしか入っていないんでしょうかね。当時のデジタル技術は20kHzまであれば十分ということだったのでしょうか。HDTracksはこのデジタルマスターを使っているので20kHzまでしかないのだそうです。
それに比べて、SHM-SACDは、25kHzあたりまで自然な感じで伸びていますね。日本版マスターの方が全然状態が良かったことがはっきりとわかりますね。これは聴いてみる必要がありそうです。
2000年のリマスターの際、アナログマスターが劣化のため使用出来ず、デジタルマスターを使用したとあったので、2000年にデジタルマスターを作ったのではなく、それより前のCD化の際とかに作られたマスターを使用したとすると全てが合点しますね。
返信削除匿名さん
返信削除DSD->PCM変換での音質の劣化はどうでしょうか?
Oppo DV-980HとSPFID出力付きHDMIスイッチャーよさそうですね。
問題ないと思いますが、比較するSACDプレーヤー次第でしょうか。
返信削除現行OPPO BDP-93の試聴会等で確認された方がよいかと思います。
http://www.nuforce.jp/information.html