2010年11月6日土曜日

キング・クリムゾンのDVD-AをFireFaceUCで4chミックスダウンで聴く!(2)


マルチチャンネルは5.1が主流だ。DVDもSACDも5.1chだ。しかし「人間の音声を真ん中のスピーカーから出して聴く必要があるのは、人間の声のせりふが重要な映画だ。大きな映画館では、左右からしか出ないと聴きづらい。」とある人が言っていた。

まさに、そのとおりで、音楽に人間の台詞はなく、ステレオ録音であれば、音声はしかるべき位置に定位する。それを無理やり、センタースピーカーで真ん中で出力させるのはむしろ不自然だ。また、サブウーハーはあってもいい。だが、低音の出る大きめのスピーカーならなくてもいいし、たいていの人はサブウーハーなんて持っていない。

4chで十分なのだ。ただし、センターとサブウーハーにもしっかりと音源が入っているので捨てるのは勿体ない。そこで、センターとサブウーハーの音をフロントの2chに半分づつミックスダウンして入れ込んでしまえば無駄にせずに済む。

そこで登場するのが、FireFaceUCだ。AUDIO BASIC誌の55号にもその使い方が詳しく紹介されている(山本耕司氏記事、好評連載中!)。

山本耕司氏の解説
AUDIO BASIC 56号

 まず、ユニバーサルプレーヤーからの出力6ch分を、FireFaceUCのアナログ入力につなぐ。また、FireFaceUCの出力から、AVアンプのアナログマルチチャンネル入力に、フロント左右2ch、サラウンド左右2chの4ch分をつなぐ。

FireFaceUC 
FireFaceUC 
そして、TotalMixというソフトウエア・ミキサーで、センターとサブウーハーの出力を、フロント左とフロント右のチャンネルに半分づつ分割して入れ込むのだ。その際は、パンという機能を使う。
これで、フロントからは元々のフロントの音とセンターとサブウーハーの音が出力される。サラウンドはそのままで、結局、5.1chが4chにミックスダウンして出力されるようになる。

さらに、そのまま、TotalMixの4ch出力でLoopbackというボタンを押すと、その出力がPCの再生ソフトに送り込まれる。それをDIGICHECKというソフトを使って、4chの音声をそのまま、マルチチャンネルPCMというWAVファイルに録音・書き出しができる。つまり、DVD-Aの5.1chの音声を、4chのWAVファイルにすることができるのだ。

「クリムゾン・キングの宮殿」の5.1ch録音のサンプルレートとビットは48kHz24bitだが、DEGICHECKの録音は96kHz24itにした。
DIGICHECK GrobalRecord
device と sample rate の選択
これは凄い機能だ。よほどの高級ソフトにしか付いていないマルチチャンネルPCMの作成が、いとも簡単にボタン一発でできてしまう。

FireFaceUCにはこうし洗練された高機能のソフトが付いている。高機能なFireFaceUCだが、これらのソフトを上手く使えば、FireFaceUCを使い倒せると思う。

AUDIO BASICの山本氏の使い方講座も見逃せない!

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