2011年12月3日土曜日

PCM→DSD変換計画

わがNASのPCM音源をすべてDSDに変換しようという(壮大な)計画に欠かせないのがHDDだ。しかし、HDDは先頃のタイの洪水で価格が高騰しているらしい。

価格.COMで調べると確かにとんでもなく高騰している。一時は3倍近く高騰していたようだが、今はやや戻しているがそれでも2倍近くはしている。


S氏に壮大な計画を話したら、2TBのHDDが余っているというので、思わず頂いた。ただし、ちょっと訳ありだ。


HDD側の電源ピンが折れてしまって、直接ピンから線を出している。コネクタの形状も普通と違う。

SATAのピンを調べると以下のようになっている。3.5インチHDDの電源は、5Vと12Vのようなので、1-2-3の3.3Vは不要。4-5-6でGNDを取っているので10-11-12も不要。


ということで、カギ部、橙1-2-3(不要)、黒4-5-6(GND)赤7-8-9(5V)、黒10-11-12(不要)、黄13-14-15(12V)の3本を、マザーボードの電源線に結線してみた。


恐る恐るPCを起動するとBIOSでしっかりとHDDが認識されている。OKだ! まずは、貴重なHDD資源を無駄にせず有効活用できたようだ。めでたしめでたし。

これでDSD用の2TBの容量を確保した。ここにPCM→DSDの変換音源を保存していく。

11 件のコメント:

  1. 質問ですが普通のCDをDSDにすると、音は良くなるのですか。
    初歩的な質問ですみません。

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  2. kita さん

    PCMをDSDに変換したからといって音が良くなることはないと思いますが、PCMとDSDの音の傾向はまるで違うので、その違いをもっとよく確かめたいと思っています。

    PCMをDSDに変換するのは、DSDの音源が足りないこともありますが、聴き慣れたPCMの楽曲をDSDで聴けばよりその違いを感じられるかもと考えてのことです。

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  3. Oです。

    DSDにする場合、2.8Mでやるのか、5.6Mで保存するのか、
    悩むところです。容量の問題であれば、2.8Mでしょうが、
    倍速DSDとは明らかに音が違うので悩み所ですね!

    是非試してみて下さい。

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  4. Oさん
    容量の問題で2.8MHzと決めていましたが、やはり5.6MHzですか。Oさんがおっしゃるんだから間違いないでしょう。

    昨日の夕方から取りあえず日本の楽曲2000曲を変換していますが、いまだに終了していません。まだまだ、ジャズやクラシックやロックが控えてるのに、こりゃあPCが夜も休まずに変換しても1週間は掛かりそう。

    さらに5.6Mhzにするとどうなるんだろう。とりあえずハイレゾ楽曲のみ5.6Mhzにしてみようかと。

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  5. 初めてコメントさせていただきます。
    いつも楽しく拝見・勉強させていただいておりますが、
    今回の件は、まさに私も現在進行中のことであり、一言失礼致します。
    現在私は、SACDからのリップファイルおよびCDのリップファイルをAudioGateで5.6MDSDにコンバートしたものをKorgのMR-2000Sで再生しておりますが、CD音源の変貌ぶりには大変驚いております。(ソフトはクラシックオンリーです。)
    変化は多岐に亘りますが、特に
    1.微細(小)情報の顕在化、クロースアップ。
    2.余韻の拡大。
    3.音場の拡大、深化。
    といった点が顕著かと思われます。
    私にとっては、大変好ましい方向への変化なのですが、
    ただ一方で、「こんなのは異常だ、色付けされ過ぎ。」
    と非難・否定されても抗弁できないような変化でもあります。

    これは、特にピアノやオルガンの音に感じられ、
    具体的には、グランドピアノの音が、フォルテピアノや極端な場合、ホンキートンクのような響きに感じられる場合があります。
    (これも全てでというよりも盤・CDによる違いが大きく、
    DGのミケランジェリ、ドビュッシー前奏曲集のように、これってSACDでしたっけ、というほどの理想的変化の場合もあります。)

    いずれにしても、私の場合は、これほど上手く騙してくれるなら、このまま騙し続けて!、といった心境で、
    もう元には戻れないでしょう。(現時点では)

    お話に出ている、2.8M、5.6Mの差は、上述しました特徴の現れ方の度合いにリニアに反映されていると感じています。

    あともう一点、
    HDTracksからDLしましたハイティンクのブルックナー(88.2/24)、DSDにコンバートの結果、私には大変満足できる再生結果になったことも付記させていただきます。

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  6. JK さん

    1.微細(小)情報の顕在化、クロースアップ。
    2.余韻の拡大。
    3.音場の拡大、深化。

    これは正にDSDの特徴ですね。

    ただ、色づけされたというより、PCMの色づけされた部分が取れた音ではないでしょうか。

    PCMは全域にわたって音が強調されていて、一聴すると非常に良い音に聴こえます。音が強くキリットして艶があります。

    DSDに変換するとこうしたPCMの色づけされた部分が削り取られて、落ち着いたナチュラルな音になります。

    音源によっては、高音が削り取られたように感じるものもありますが、いずれにしても聴いた感じはかなり変わります。

    音量を上げても全くきつくなく疲れない音で、一度聴いてしまうと、素晴らしく良い音のPCMより、いつまでも聴いていたいと思ってしまいます。

    CDリッピングファイルをDSDに変換して分かったのは、PCMの特徴が少し残るということです。PCM3割、DSD7割といった感じでしょうか。音源によっては高域が削り取られたように感じるものもあります。

    2.8Mhzと5.6Mhzの違いは微妙ですが、5.6Mhzの方が滑らかですね。確かに5.6Mhzが好ましいですが、ファイル容量は確実に倍になります。HDD容量との兼ね合いですね。

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  7. asoyajiさん、

    JKです。

    >ただ、色づけされたというより、PCMの色づけされた部分が取れた音ではないでしょうか。

    う~ん、この辺どんなもんなんでしょうか。
    電気・電子理論に疎い文系の私としては、試行結果についての感想によってしかお話しようがないのですが、
    MA recordingsの、エグエズ、バッハ、リュート組曲。
    CDの段階でも非常な優秀録音盤かと思いますが、こちらのDSDの音は、大変な残響・余韻の出現という結果になりました。
    総体の音そのものとしては、ご指摘の通り、滑らかで潤いのある実に自然なプレゼンスで、文句の付けようがありません。
    しかし、この残響・余韻は、なんとしても過剰で、バランスを欠いていると思われます。
    もしPCMによる色付けが取れたものとすると、最終的なCDマスターになる前の音がこれということで、これはちょっと考え難い気がします。

    私としては、特徴の1として書いた、微小信号のクローズアップによりPCMの時には目立たなかったものが大きく顕在化した結果かと思われ、誤解を恐れずに言うなら、DSD化の際のある種の色付けと捉えたほうが正しいように思うのですが。

    ただこれは、AudioGateの特性によるものかも知れず、
    SaraconやPyramixといった高精度のコンバーターの場合には違ったものになるかもしれません。
    しかし今度は、値段と変換時間の点で非現実的ですよね。

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  8. Oです。

    JKさん、はじめまして。

    MA recordingsでは、KorgのMR-1000、もしくはMR-2000を使ってDSDフォーマットでのレコーディングを行っております。そもそもがDSDフォーマットのマスターですから、もしSACDからリッピングされたものであれば、ほぼ完パケのマスターデータそのものです。その音がどうかは後は判断ですが・・。

    DSD再生自体も、まだ完成された形があるわけでは無いようです。MR-2000を使った再生も聴いたことがありますが、そこそこの音だと思います。

    実際DACチップで音がごろごろ変わりますからもう少し色々と試してみては如何でしょうか?

    今のところ4種類くらい試して、一番良かったのはasoyajiさんも使われている、FN1242Aチップでした。はっきり言ってかなり違います。(ねっ、asoyajiさん)

    ご参考まで。

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  9. Oさん、

    サジェッション有難うございます。
    勉強・参考にさせていただきます。

    >MA recordingsでは、KorgのMR-1000、もしくはMR-2000を使ってDSDフォーマットでのレコーディングを行っております。

    この件は承知しておりましたが、掲載のCDは、99年の録音と古く、パイオニアD-07A特注機による、96K(bit数不明)PCM録音の旨ライナーに明記されておりますので、これを踏まえて書かせていただきました。
    (MARecordingsからは、現在88.2/24とDSDの両ファイルを収めたROM盤がリリースされていますが、まだ未聴です。)
    SACDリップのDSDファイルの再生では、このようなことはなく、大変満足のいくバランスでの再生ですので、CDデータのDSD化にあたり、こういうこともありましたと云う一つの事例としてお話させていただいたわけです。

    >実際DACチップで音がごろごろ変わりますから・・・。

    いや実際、現状としては、こういうことなんでしょうね。
    私としましても、MR-2000SがBESTと考えているわけでは決して無いんですが、広義のPCオーディオでDSDファイル再生が可能で、しかも自家工作が出来ない者でも扱えるものとなるとKORGくらいしか無いというわけで。
    ただ、そんな形で導入したKORGですが、結果的には、その出音に相当満足しています。(HDDをSSDに換装して劇的に音の改善を見ました。あと、レギュレーター電源による外部電源化は是非行いたいと思っています。)

    asoyajiさんのブログで展開されている、DSDコンバーターとDDコンバーターは、是非製品化していただき、遍く福音を広めていただきたいというのが、目下の私の切なる願いです。

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  10. JKさん
    すみません。投稿がスパムになっていました。後からの投稿は削除させていただきました。すみませんでした。

    Oさんのおっしゃるとおり、まだまだDSD再生専門の機器がほとんどなく、結構おとが変わります。特にオペアンプの違いは顕著に現れますす。

    >asoyajiさんのブログで展開されている、DSDコンバーターとDDコンバーターは、是非製品化していただき、遍く福音を広めていただきたいというのが、目下の私の切なる願いです。

    私もそう願っています。実際、様々な動きが出てきていますから、DSD-DACもPCからUSB経由でDDCへの転送方式なども近いうちにスタンダードになりそうなものが出てくると思います。

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  11. JKさま

    CDをDSD化する件ですね、当方の勘違いでした。ご迷惑をお掛けしました。
    当方の考え方では、現状PCMはPCM(CDでも良いですが)として再生するのが良いと考えております。ちなみにFN1242AチップでのPCM再生は、個人的にはあり得ない程好みとかけ離れております。DSD再生の音とはあまりにかけ離れています。

    PCM再生を本当に良い音で行うには、いくつかのポイントを抑える必要があると思いますが、(例えばクロックなど)結局高コストになるなというのが感想です。機材を減らす方向で考えるならば、すべてのファイルのDSD化はメリットがあると思います(ストレージの巨大化を除く)。

    結局それぞれの最適化を図ると、機器が増えるという問題がありますね。難しいところです。

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