2016年9月6日火曜日

NEW MY SYSTEM

長くバラックで試行してきた「USB-DAC」をケースに入れて以来、矢継ぎ早に「真空管プリアンプ」、「パワーアンプ」を新たに制作しなおしてケーシングした。
そして、天地がひっくり返るほど音が激変した。

1.USB-DAC
まず、一番手の「USB-DAC」だが、驚くほどの高音質を引き出してくれた。DXIO768、AK4495デュアルモノDAC、ライントランスTLT-1010の組み合わせだが、高域から低域まで(中域も痩せることなく)素晴らしい周波数特性で、明るく豊かで極上の高音質が出力される。特に低域が凄く、10cmフルレンジだけでも低音がドンドン出てくるのには唖然とさせられる。

最新のXMOSチップ、AK4495SEQ、8つの独立電源、ライントランスTLT-1010、42KHz、45KHzの2つのデュカロンがうまく組み合わさりこれほどの高音質になっているのだろう。なお、1010は差動合成、IV変換を受け持っている。

2.TVC(既存)
DACの出力はTVC(ライントランス1595とオートトランスは寺本製、ケースから全て自作)で受ける。 ライントランス1595を通ることで力強さと艶が出てくる。このあたりは豊かで高音質な1010と艶のある1595の組み合わせの妙を楽しむ。尚、TVCがプリアンプのセレクターとボリュームを受け持つ。

3.12AU7・2段・真空管プリアンプ

TVCの出力を真空管アンプに入力する。真空管の持つ優れた周波数特性を存分に生かし、音質を劣化させることなく電圧を増幅し信号をパワーアンプに引き渡す。ボリュームとセレクターを外すことで更に音質劣化を抑えている。

プリアンプの役割は上流のアナログ信号を如何に劣化させることなく電圧増幅してパワーアンプに伝えるかであろう。真空管はちゃんと設計すれば周波数特性が良くリニアな電圧増幅をしてくれる。回路もシンプルで部品点数も少なく音質劣化を極力抑えることができる。

また、真空管を取り換えることによって音の印象が変わるので、真空管を交換して音の違いを楽しむこともオーディオの楽しみの一つだ。今は、スロバキアのJJのゴールドピンを使っているが、チャイナのフルミュージックもなかなか元気があって良い。

4.LM3886・8パラモノ・パワーアンプ
最後に、LM3886の8パラ・モノ・パワーアンプ2台だ。これまで、片チャン6パラ×2のステレオパワーアンプを使っていたが、8パラに変えて、まるで次元の違う凄みさえ感じる音になった。

S氏が8パラが凄いというので、そこまで必要かなと思いながらどうせケーシングするならと思い切って8パラモノに挑戦したのだった。いやあ6パラと8パラでこれほど違うとは驚きだ。6パラの方は是非とも8パラにされることをお勧めする。

DACが出力する素晴らしい周波数特性の中低域を、パワーアンプが更に力強さと厚みを加えている感じだ。低域がより厚くゴリゴリとした音になり、この低域に支えられた中高域が深く豊かに広がり、ボーカルや弦楽器、ピアノがまさにリアルな迫力で迫ってくる。キンキンする感じやノイズ感が全くなく、静かでとにかく気持ちが良い。ほんとうに気持ちがいいのだ。

以前、ダウンロードして大したこととないと思っていたDSD楽曲を改めて聴いみて、あまりの素晴らしさ愕然とした。実はリアルで迫力のある素晴らしい演奏だったのだ。古い44.1KHzの楽曲もほんとうに素晴らしく蘇るので、寝られない日々が続く。

基板は、6パラ基板1枚から、シングル基板を8枚パラで接続し、トロイダルトランスを300VA2台から500VA2台に替え、コンデンサもKMETの33,000μFを片側4個(+電源で2個、-電源で2個)づつ使用した。

ただし、LM3886は発熱が凄く、8個も使うと大きめのヒートシンクでもあちあちになるので、巨大なヒートシンクでないと放熱が間に合わないという問題が生じる。タカチにもヒートシンク付きケースがあるのだがサイズが小さく使えない為、ヒートシンクとケースをどうするか最大の悩みだったのだ。

それがなんと、今年になって、タカチが従来より大きいサイズのヒートシンク付ケースを新発売してくれたのだ。なんというタイミングだろう。おかげで、8パラモノをピッタリとケースに収めることができた。

5.現在のオーディオラックの様子
ということで我が家の手作りラックもこのとおり。ほとんどバラック状態であった機器がどれも綺麗なケースに収まり見た目も多少はよくなった。そして、音質が激変した。数百万円する機器にも負けないのでは(と勝手に思っているだけですが)。

6.スピーカー
できればスピーカーをもっと高級なものにすればと思われるかもしれないが(確かにそうなのだが)、実は、こんな小さなスピーカーでも物凄い音がするのだ。これは金沢のS氏の自作だ。黒いフルレンジは上から下まで驚くほど豊かな音を鳴らしてくれるし、(不思議なことだが)低音も十分満足いく音が出てくる。

ここではっきり分かったことは、小口径スピーカーであっても上流でちゃんと低域をだしてやれば、(パワーアンプやスピーカで無理に低域を作りこまなくとも)低域は出るということだ。

確かに、パワーアンプで低域をより強力にすることができるが、上流がしょぼければ無理やり作ったような不自然な低域になりかねない。

時々、パワーアンプやスピーカーは物凄い超高級品をそろえているが、DACやトランスポーターがしょぼい為に、全体が不自然なゴリゴリ音になってしまっている店を見かける。上流が悪いと下段は必然的に不自然な音になると言うことだ。

幸い我が家では上流が良くなったので、下段のS式ミラードアクロポリスは、楽曲に録音されているままの自然なゴリゴリ低音を気持ちよく出してくれる。これも30cmウーハーなどではなく16cmの小口径スピーカーなので驚かされる。

まるでどこかのジャズ喫茶みたいだ。狭い我が家ではこれで十分だな。