2012年2月12日日曜日

dcs方式(2)

dcsの流れは、こんな感じだろうか?


(dcsに関する情報が少なく、間違っていることもありますのでご了解ください。)

OS
dcsは、PCM179.4kHz/24bitのフォーマットを使って、DSD2.8224kHzを送るので、OS標準のUSB伝送方式が96kHzまでしか伝送できない「USB Audio Class1.0」ではダメで、192kHzまで伝送できる「USB Audio Class2.0」に対応していなければならない。MacとLinuxは対応しているがWindowsは対応していないので、別途USB-DDC専用のUSB Audio Class2.0ドライバーが必要になる。

DSD再生ソフト
DSD(2.8224Mhz)をPCM(176.4kHz24bit)で出力する。
再生ソフトは、DSD再生が可能であることが第一。次に、DSDフォーマットデータを、そのままPCMに乗せる(表向きはPCM、実際の中身はDSD)dcs方式(DSD over USB)に偽装する機能があること。

USB-DDC(USB-DAC)
USB-DDCは、PCM(176.4kHz24bit)を受けるとDSDフォーマットに戻して、DACに送る。

dcs方式のデータを受けるには、dcs社が販売する「Debussy DAC」などdcs対応機器が必要となる。
しかし、USB-DDCでも、dcs対応のファームウエアに書きかえれば大丈夫だ。いまのところ対応できるのはXMOS(USB Audio 2.0 Ref Design)だ。

XMOSM対応ファームウエアはこちら。
https://www.xcore.com/projects/dsd-audio-over-usb
*dcs対応XMOSはI2S出力のみとなるようだ。


I2SでDACに繋げばOK!(かな?)


注意!
コメントでyanさんがご指摘のように、24/176のPCMは全てdCS形式とみなされてしまうので、本当の24/176PCMを流すと強烈なノイズがでて、耳やスピーカーを破壊する可能性があるので十分な注意が必要です。


開発元の警告
WARNING: Do not try to playback normal 176.4kHz PCM you may damage your hearing and/or speakers!


8 件のコメント:

  1. もうすでに読んでいるかと思いますけど、24/176のPCMは全てdCS形式とみなしているようです。これに本当のPCMを流したら強烈なノイズがでます。
    開発元でも、
    WARNING: Do not try to playback normal 176.4kHz PCM you may damage your hearing and/or speakers!
    のように警告しています。

    しかし、これに気をつければ
    Compatible playback software:
    1. mpd with a modified DSD module by Jurgen Kramer. (tested - works fine)
    らしいので、mpdでdsdネイティブの再生ができると思います。

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  2. yanさん
    やはり危険であることは間違い有りませんね。
    十分に気をつけてやることにします。

    CDリッピングデータは44.1kHzですから絶対に安全ですが、PCMハイレゾダウンロード(ほとんど96Khz,192kHzですが)は、たまに176kHzがあるので、これをダウンロードしないように気をつければ大丈夫でしょう。

    手元には数曲が176Khzですが、いつか誤って再生しかねないので別のサンプリングに変換して削除することにします。

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    1. asoyaji さん、こんばんは。

      英文のdCSの論文を読んだだけで、DSD技術のことはあまり詳しくないのてで、間違っているかもしれませんが...

      図ですが、上と下は同じことですよね。

      むしろdsdデータに対する、処理の違いとして、
      - PCMデータに変換して処理する
      - dCSデータとして処理する
      - DSDデータをダイレクトに処理する
      という具合に作図した方がよくありませんか ?

      「PCM174.kHz24bits(DSD)」という部分は「PCM174.kHz24bits(dCS)」と表現した方が正確ではありませんか ?

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  3. yoさん
    そうですね。もう少し分かりやすく書き直します(笑)。

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    1. asoyaji さん、こんばんは。

      図のリライトありがとうございます。とても分かりやすくなったと思います。

      で、僕が不思議に思っているのはパッチをかけた MPD 0.17git の場合、
      [dsdiff] dff

      [dsdiff_native] dff dsf
      のどちらでも dff が再生できるようなのですが、これってどちらで再生するかどうやって判定しているのですかね ?
      パッチをかけたMPDはあるので、実験してみればいいのですが、皆様「耳が壊れる」とおっしゃるので、怖くって試せないのでよね(^^;;;。

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  4. 作者のページ(http://slimnet.home.xs4all.nl/mytek/)にmpd.confの設定例があります。

    decoder {
    plugin "dsdiff"
    enabled "no"
    }

    decoder {
    plugin "dsdiff_native"
    enabled "yes"
    dsdsampleformat "32"
    tagsupport "id3pref"
    }
    dsdiffをdisableにしろということらしいです。

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  5. yoさん yanさん

    最初は、ノイズの合間に音楽が聴こえて、どうしたものかと途方に暮れましたが、yanさんの、mpd.conf にdecoder・・・・以下を書き加えたところ、見事に音が出ました。

    感激でキーボードがうまく打てません。

    まだヘッドホンで聴いてるので良く分かりませんが、非常に良い音です。全くノイズもなく綺麗な音です。

    詳しい感想は落ち着いてからまた書きます。

    お二方には本当に感謝します。ありがとうございました。

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    1. yanさん、情報ありがとうございました。
      解説をみると、ディフォルトはdsdiffがenableでdsdiff_nativeがdisableみたいですね。ということはパッチをかけかMPD0.17gitでも、普通のPCM再生用USBDACを繋いでいても、PCMフォーマットに変換して送り出されるということですかね。
      まあ、まだ、良い子は近づいてはいけない世界のようだから(^^;;;、試すつもりはありませんが。

      asoyaji さん、dsdiff_nativeの再生おめでとうございます。詳しいご報告を楽しみにしています。

      p.s. どうもこのブログに上手くコメントできない(返信でないとできない)のですが、やり方がわるいのですかね。

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