Windowsは長い付き合いですが、Linuxは全く使ったことがなく、なかなかやる気が起きなかったのですが、PC オーディオ実験室( http://www.yung.jp/bony/)やみみず工房(http://kubotayo.web.fc2.com/)さんのブログを参考になんとか挑戦してみました。
最初は、PC オーディオ実験室に倣って、分り易いGUIのあるvineでやってみました。vineMPDの音は、PCから余すところなく全ての音が迸り出ているといった感じで、音がほんとうに激変します。強さも解像度も高音も低音もしっかりと出ます。しかし、余りに激しく迸り出るので、制御が効かない暴れ馬というか、どこか音が破たんしている感じがします。これでは、ちょっと困ります。
そこで、意を決して、voyageMPDに挑戦することにしました。
CUIを使うLinuxということで、最初から何度も壁にぶつかりました。難所について簡単にコメントしておきます。
●まずは、HDDとパーティションの表示に戸惑った。
WindowsのパーティションマジックのようなGUIツールがないので大変です。
LinixではHDDは、内蔵HDDは /dev/sda 外付HDDは /dev/sdb と表示されます。パーティションは、sda1,sda2,sda3・・・と順番が振られます。基本領域(プライマリーパーティション)は4つまで。5つ以上になる場合は、4つ目を拡張領域とし、その拡張領域の中に、論理領域という領域をつくることで領域をつくることができます。*
ubuntuには良くできたディスク管理ソフトが付いています。
●領域の作成・削除が難しい。
fdiskを使います。
fdisk -l でHDDの領域の状況を確認できます。
fdisk /dev/sda とすると、command(m for help): となって入力を求められます。
操作したいHDDの番号を確認してから、
領域を作成するには「n」を入力します
領域を削除するには「d」を入力します
領域の作成・削除を反映させるには「w」を入力します
これで、領域の削除や作成ができます。
●Vi というエディターの使い方が全くわからなかった。
コマンドラインから「vi 文書名」で改行するとviの場面に変わります。
文字を書く場合は、「i」を押します。すると文字が書けます。
1文字削除する場合は「ESC」を押します。すると文字を書くモードから、コマンドを操作するモードに変わります。そこで削除したい文字の上で「x」を押すと文字が削除されます。
保存して終了する場合は「ESC」を押して「:」を押します。すると一番下の行に「:」が現れます。そこで「wq」で改行すると保存終了します。
保存せずに終了する場合は「q!」です。
●周辺装置はいちいちマウントしないと使えないようだ。
Windowsでは周辺装置はBIOSやOSが認識し必要があればドライバーをインストールすれば使えますが、Linuxでは一々マウントといった作業が必要です。ただし、Linuxで標準にドライバーが用意されているのでドライバーのインストールは必要ありません。逆に言えば標準のドライバーが用意されていない装置は使えないということになります。
問題は、楽曲の入ったNASをマウントすることでした。Linuxには様々な種類があり、さらにそれぞれ頻繁にバージョンアップしています。ググっても種類が違ったりバージョンが違ったりで、何度やってもうまくいきません。なんとかかんとか試行錯誤でようなくNASにマウントできたときは、なんでこんな簡単なことがどこにも書いてないのかと腹が立ちました。
●いいこともあります。SSHは簡単に使えて便利です。
Linuxのインストールや設定は、Linuxをインストールするパソコンの画面でなく、SSHというソフトを使って、リモートコントロールで、Windowsパソコン上にLinuxインストールパソコンの画面を呼び出して行います。
このメリットは、Windowsパソコンで様々なサイトの情報を探して、それをそのままコピー・貼り付けして利用できる点です。意味不明のコマンドや長いコマンドを一々キーボードから入力すしなくていいので、ほんとに助かります。作業がどんどん捗ります。PederosaというSSHソフトを使いました。
●インストールや設定自体は簡単です。
Linuxの基本的なことがわからず四苦八苦しますが、実際のインストールや設定自体は非常に単純で簡単でした。取っ付きの悪さが90とすればインストールや設定の難易度は10くらいでしょうか。
●voyageMPDの音は素晴らしいです。
vineMPDは、凄すぎる音を制御できない感じでしたが、voyageMPDはこれをしっかりと制御した素晴らしい音です。
●USBデバイスが問題です。
WindowsやMaC対応のUSBデバイスは、最近は独自の専用ドライバーをインストールするものが多く、音質向上や192kHz24bitに対応していますが、こうした最新の専用ドライバーが必要なUSBデバイスはLinuxでは使えないのがネックです。FireFaceUCは全く認識してくれませんでした。
●voyageMPDインストールと設定の手順(個人的な備忘録)
PC オーディオ実験室( http://www.yung.jp/bony/)やみみず工房(http://kubotayo.web.fc2.com/)を参考に、自分でやってみた作業の備忘録をまとめました。ご参考までに。→ 次回
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