1595はインピーダンス比が1:6.3、巻線比が1:2.5だ。全体にフラットで低域もよく出て、特に高域の伸びがよく気持ちがいいトランスだ。
やや出力が大きいという場合は、2次側を中点で出すのがお勧め。インピーダンス比は1:1.56、巻線比は1:1.25とちょうどいい感じとなる。
さて、1595の1次側と2次側を変えて、逆接続にしてみる。インピーダンス比が6.3:1となりアンプの受けがよりロー出しハイ受けとなる。出力は落ちるが、特性は見事にフラットとなる。特に低域がしっかりと出るのは魅力だ。
0615はインピーダンス比が1:25、巻線比は1:5だ。全体に1595より増幅率は大きく、艶のあるボーカルが魅力だ。ただしインピーダンス比が高いのでそのままでは使いづらい。
そこで、0615は中点を使った逆接続がお勧め。そのまま両端をつかうとインピーダンス比25:1となるが、中点を使うと、6.25:1となるるのでどんなアンプでも問題ないだろう。巻線比も2.5:1なので音量は落ちるがそれほど問題にはならないはずだ。そして、その特性は驚くほどフラットで、オシロで見た波形も非常に奇麗だ。
入力信号 |
出力 |
前も書いたがライントランスをパッシブプリとして使う場合、トランスの特性が悪いと使いようがないが、これほどフラットであれば全く問題はない。流石ファインメットトランスだ。
IV変換、差動合成、GNDアイソレート、増幅、インピーダンス調整と、電源無しでこれほど逞しく働いてくれる部品(やつ)はいない。しかもお手軽で、特性がフラットで、素晴らしい音、なのだから使わない手はない。
*この測定結果はあくまでも私の環境下でのものです。
参考になります。ACボルトメーターで測定されたのでしょうか。当方は持っていないのでオシロの簡易測定かwavespectraで測ってみようかと思っていたところでした。
返信削除いいえ、テスターだけです。
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