2012年8月24日金曜日

DSD256の聴き方!

Ama Ama Audio Visualのsunacchi さんやBunpeiさんなどに触発されてDSD256をしっかり聴いてみた。

正直DSD64でも素晴らしい音なので、DSD256まではいらないんじゃないかと思っていたのだが、sunacchi やBunpeiさんが、あれほど絶賛されているので、やはりきちんと聴いてから評価しないと申し訳ないと思い、環境を整え本格的にDSD256を聴いてみた。

DSD256を聴くといっても、DSD256を受けることのできるレシーバーが必要だ。現在、私が知る限りで、DSD256を聴くことができるのは、以下の3つだ。

 ・ ElectrArt 「UDA(DoP)基盤」(バルク転送モード:最新ファームウエア)
      http://fpga.cool.coocan.jp/electrart/uda_dop.html

 ・ 外国(カナダ) 「exaU2I」(DSD512までOK)
      http://www.exadevices.com/exaU2I/Features.aspx
      http://asoyaji.blogspot.jp/2011/04/exau2i-usb-to-i2s-interface.html

 ・ chiaki氏 「SDTrans384」
      http://www.chiaki.cc/Transport/sdtrans192.html

さて、いただいたDSD256音源を、UDA(DoP)基盤で聴こうとしたところ、テンポが遅れゆっくりとした低音が再生される。どうやってもまともに再生出来ない。

エレアトの田力さんに相談すると、私の基盤はバルク転送モードのファームウエアが最新でなくDSD256に対応していないとのことで、早速、最新のものに書き換えていただいた。

これでようやくDSD256を聴くことができるようになった。


PCM44.1kHzをDSD64,128,256に変換した音の感想だが、

PCM 音圧が高く聴いた瞬間に良い音だ!と感じる。DSDより良いと感じる。しかし音量を上げると、全体が同じように音量が上がり何やら苦しさを感じる。音源によっては、音が破綻する。全体に耳が痛くなる。

DSD64 第一印象はPCMより落ち着いた音だ。しかし、ボリュームを上げると、より小さな音や細部まで見通せるようになり、かなり解像度が高いことがわかる。また、空間感や奥行き感や背景の静けさが格段に違うことを感じる。

(PCMとDSDの違いはボリュームを上げるとよくわかる。)

DSD128 DSD64より音の厚みが増す。

DSD256 DSD256より更に音の厚みが増し、非常にしっかりとした音になる。解像度も増して、1音1音が煌めくように感じる。より一層、空間感や奥行き感や静けさが増す。驚くほど完璧な音に感じる。圧倒的に素晴らしいと感じる。

PCM44.1kHzの音が、こんなに良い音になっていいのか?とさえ思ってしまう。

これなら、膨大なPCMの音源をもう一度最高の音質で楽しみ直すことができる。

やはりDSDは素晴らしい。そして64より128、128より256の方が格段に良い!


それでは、どうやったらPCMをDSD256に変換できるのだろうか?

ここで登場するのが、Ama Ama Audio Visualのsunacchi さんのHPだ。ここに、DSD256への変換ソフト「wav2DFF」がある。これを使えばいい。

「wav2DFF」はコマンドラインで実行するプログラムだが、なんとバージョン1.5から、Wave Pcm Upconvert Playeのyuki_sanが専用のGUIを用意してくれた。おかげで、コマンドプロンプトを使わなくとも簡単にWindowsを使って変換することができる。これは便利!sunacchi さんにyuki_sanさん、ありがとう!


DSD256の作りかた Ama Ama Audio Visualより

(1)wav2DFFを使う

PCM-DSDコンバータ version1.5 http://ama-audio.seesaa.net/article/287217665.html
Wave to Dsdiff Converter - Version1.5 - GUI http://members3.jcom.home.ne.jp/yuki_san/

上記リンクからプログラムをダウンロード

PCM44.1kHzを用意し
Wave to Dsdiff Converter - Version1.5 - GUIで選択

オプションで各種設定

・・・で進行状況が把握できるようになった。

終了時に変換時間も表示される
変換時間は大幅に短縮された
(Coa2Duo2.4GHzにて半分くらい)

PlayAudioで、できあがったDSD256を再生



(2)hchfs441.exe、chfs256.exe AudioGate,DSD Directを使う

Ama Ama Audio Visualのsunacchi さんのHPからダウンロード。
http://ama-audio.seesaa.net/article/287217665.html

PCM 44.1kHz16bitを用意し、AudioGateで176.4kHz/24bitに変換(4倍) 

このファイルを ① chfs441.exe にドロップ
自動的にPCM 44.1kHz/16bitに偽装される

できあがったファイルをDSD DirectでDSD64DSFに変換
(4倍×64倍=256倍)。
*DSD Directは、DSD64_DSFにしか変換できない

DSFはPlayAudioでは再生出来ないので、
AudioGateでDSD64DIFFに変換する

DIFFファイルを ② chfs256.exe にドロップ
自動的にDSD256ファイルができあがる

これをPlayAudioで再生。






Bunpeiさん、いろいろありがとうございました。





2 件のコメント:

  1. 失礼します、JKです。
    ソフトの話題を一つ。

    最近の新譜情報で思わず「オッ」と声が上がってしまったのが、リヒテルの平均率の初SACD(SICC-10144)です。
    早速予約・入手済みだったんですが、何となく「ファイル化」が遅れ、数日前にようやく聞きました。
    いやぁ、素晴らしい、期待は裏切られませんでした。

    既出盤の非常に残響の多い、何か夢を見ているかのようなピアノの音(タッチの違いなんてわかりゃしません)が、コリッとした芯のある響きとなり、タッチの違いや細かいニュアンス付けの違いも見通せるようになりました。
    録音場所が場所ですから、残響の多さに変わりはありませんが、演奏者の息遣いも感じ取れるようになり、また、驚くほどリアルになったバックの鳥の囀りが、あたかもその場所に同席しているかのような錯覚さえ覚えさせます。
    かつて吉田秀和氏が書いていた、「神のような存在に一人対峙しているかのような演奏」の感を更に深くします。

    この盤は、日本のみの企画ということで、はっきり言って高いのですが、それでも買う(買い直す)価値は、十分にあると思います。

    それにしても、こういうのを聞くと、DSD64⇒DSD128、DSD256の高性能変換プログラムを、誰か作ってくれないかなぁって思っちゃいますね。(AudioGateとは別に)

    最後に、以前投稿しましたプレスト・クラシカルで、10/17まで、
    ハルモニア・ムンディが30%Off、アクサンが20%Offのセールが始まりました。安いです。
    (他にもセールのレーベルあります。)

    http://www.prestoclassical.co.uk/

    返信削除
  2. JKさん
    リヒテルのバッハ「平均律クラヴィーア曲集」全曲いいですね。これを聴きながら紅茶を入れ午後の一時を優雅に過ごす。そんな感じですかね。
    是非、入手したいです。4枚で8400円なら日本にしては安い方でしょう。

    返信削除