前回のDACES9018Dの失敗が頭をよぎる。
しかし、今回は、慎重にルーペを使いながら完璧な半田付けをしたつもりだ。
そして、電源オン!
おおおおおっ!音が出た!(感動で涙がこぼれる)。
音だが、私のFN-1242Aデュアルより見通しがよくなりややすっきりとした感じがする。
しばらく聴いていると、音の生々しさが圧倒的に高いことに気がつく。バイオリン、ギター、ピアノ、ボーカルいずれも澄み切った空間の中でその楽器のもつ鮮烈な音色が再現される。これは素晴らしい。空間感や奥行き感や背景の静けさは、明らかにデュアルを上回っている。もちろんDSD特有の自然で太くしかりとした低音が心地よい。強調された部分がなく全体に自然な音だ。解像度はDAC1794に肉薄する感じだ。
リファレンスにしているYESのMOODFORDAYを聴く。
うーん。最高。このギターをここまでしっかりと再現するとは恐るべし。レコードと比べても遜色ないのではないか。ついにレコードを超えたかも。
ところで、MyAnyStyleさんのブログでDSD(DoP)を再生すると、ノイズが入ると書いてある。確かに小さなポツッというノイズが入る。しかし、ほとんど気にならない程度だ。これなら全く問題ない。
しかも、基盤は大きいが電源もUDA基盤もこの基盤の上に乗るので非常にコンパクトになる。
DSDとPCMの切り替えなしの自動再生も魅力だ。これでストレスなくPCMもDSDも聴くことができる。
これは、MyAnyStyleさんのFN-1242A DACの中ではこれまでで最高の仕上がりではないだろうか。
これはいいぞ!
おはようございます
返信削除私も聴いてみたいです~
私のリファレンスは何だろうと考えてみました
ストーンズのホンキートンクウィメンか悪魔を憐れむ唄か
はたまたビートルズのアデイインザライフか・・・
CHORD QUTE HD 週末あたりに発送されそうです。
届くのが楽しみです。
mac mini audirvana plus~chord~サウンドデザイン SD-05が
私のPC AUDIOの終着駅になりそうな予感が(笑)
いや あとスピーカー変更の余地があるかも
それではまた
あ、VoyageMPDを忘れてました 汗
返信削除失礼します、JKです。
返信削除素晴らしい新型DACの完成、おめでとうございます。
asoyajiさんは、多分、このDACの前段にElectrArtさんのPCM⇒DSDリアルタイム変換基板を組み込まれてplayback DesignsのようなDAC形態を構想されているのではないかと拝察いたしますが、いかがでしょう。
確かにすべての楽曲をDSDで聞きたい場合には、これは最も合理的で、利便性の高い、ベストな方法かと思いますが、一方最近、前の投稿にも書きました、変換ソフトによる音質差が、ちょっと無視できないほどに明らかになってきましたので、既に実験・確認済みであればお許しいただきたいのですが、まだのようでしたら、最終形態DAC完成の前の実験・お遊びに、是非お試しされてはいかがかと存じます。
具体的には、「Ama Ama Audio Visual」のSunacchiさんが作られたwav2dffを使うか(Ver.1.4でマルチスレッド対応となり、3倍ほど変換スピードがアップしています。Sunacchiさん、有難うございました。)、「たくぼん」さんや「sky」さんがブログで示されている、AudioGateとDSD-Direct(SONY VAIO)を併用する方法ですが(ご両者にも感謝申し上げます。)、本当に高音質で、もうAudioGateだけの変換には戻れない感じです。
私の場合、再生環境の制限で、DSD128での使用なのですが、特にDSD-Directの高音質ぶりには、目を瞠らされます。流石にオリジネーターの実力です。
A.G+DSD-Dが最高音質、wav2dff(t:32768)が、それよりやや下がって次点、大分差を付けられてAudioGateといった感じです。
前二者の高解像度、空間情報の多さ、音像の確かさ、そして特に低域の解像度の向上は驚くべきものです。
これまで特に不満も感じず使っていたAudioGateですが、これらを聞いてしまうと相当な「ゆるふん」であることを認めざるを得ません。(これまで稀にあった変換後の過剰な音質変化の理由が判ったような気がします。)
DSD-Directの入手は、SONYのVAIOを中古取得するしかないというのが、非常に特殊ですが、苦労するだけの価値はあると思います。
ま、しかし、これだけ使い勝手が良く、変換スピードも圧倒的で、音質もこれだけで考えれば十分に素晴らしいんですから、AudioGateも、本当に立派なソフトでありますね、再確認しました。
JKさん
返信削除いつもありがとうございます。
ソフトウエアによるリアルタイム変換は、特段の装置も不要でとても手軽ですから、最も可能性が高いかもしれませんね。
うちのCore2DUO(2.4GHz)ではちょっと苦しいですが、最新のCPUでは苦もないでしょう。
ただし私はエレアトさんのFPGAによるリアルタイム変換にも大いに期待しています。やはりハードウエアにより処理の方が全体でみれば負担がかかりませんし、これにローパスフィルターを付け加えれば、DACは不要になります。
まあ、このあたりは技術革新の中でどちらも進んでいくでしょう。
SonyのDSD-Directがいいのはわかっているのですが、なかなか買う気にはなれず、そんなに違うなら・・・ですが。
そのまえにエレアトさんのFPGA基盤を買ってしまうと思います(笑)。
そのうち音質比較などしてみたいです。
こんにちは、えふです。
返信削除本当に良いですよ、DSD Direct。当方もCore2DuoなのでCD1枚分変換する(DSD128)のに相当な時間が掛かりますけど、それを差し引いても余りあるという感じでしょうか。当然、DSD Directでの変換部分で一番時間が掛かっています。
当方も、たくぼんさんのバッチファイルを使わせてもらっていますが、半自動で処理が出来て大変重宝しています。
JKさん
返信削除いちどソフトウエアの違いを確認してみます。
情報ありがとうございます。
えふさん
返信削除VAIOお持ちなんですか!
そんなにいいんですか!
うーん。ちょっと考えてしまいます。
JKです。
返信削除私の文章が下手で、キチンと真意が伝わっていない点もあるようで、申し訳ありません。
>そのまえにエレアトさんのFPGA基盤を買ってしまうと思います(笑)。
↓
多分こうなさるのではないかと思い、そうなれば、PCMファイルのDSDへの事前変換など必要なくなるわけで、そのFPGA基盤導入前の少し時間のあるところで、変換ソフトの違いによる音質差を試されてみると云うのも、お遊び・実験として面白いのではないかと思った次第です。
さて、
ChandosからDLしましたピアノソロの楽曲、96-24bitのflacファイルで、AudioGateで、
88.2-24bit、96-24bitの二つのWAVファイルに変換、バイナリエディタでどちらも44.1Khzに偽装、後はDSD-Directを使う例の方法でDSD128のDFFファイルを作りました。
再生してみますと、あら面白や、96-24からの変換ファイルは、半音ほど低くなっています。
再生時間も元が6分少々に対し、30秒ほど長くなっています。
96-24を44.1-24に偽装した時点で、DSD-Directにはじかれると思っておりましたので、上手く変換できたことにも驚いたのですが、この結果は大変面白く、原理を理解しておられる方には、当たり前のことかもしれませんので、是非ご説明・ご教示いただければ有り難いのですが。
Bunpeiです。
返信削除JK様
96-24を44.1-24に偽装したのであれば、DSD128のDFFのファイルのサンプリング周波数は、44,100*128=5,644,800ではなく48,000*128=6,144,000にしなければ、正確な音程で再生できません。つまりDSDには44.1kHz系と48kHz系の2種類がありえるのです。
SDTrans384とexaU2Iでは自動的にどちらかを認識してDCLKの周波数を切り替えてくれますが、UDAのPlayAudioの場合は48kHz系のDSDは受け付けてくれません。
また、DACについてはES9018、PCM1795、簡易LPFともにDCLKの周波数にかかわらず正常に再生してくれます。
Bunpei さん
削除JKです。
早速のご教示、有難うございました。
いや、お恥ずかしい限りで、投稿した後、「当たり前のことじゃないか、なんてバカな質問をしちゃったんだろう」と、後悔しておりました。
DSDに44.1と48の二系列があることは、素人なりに承知しておりまして、デジタルのものは整合が取れなければ受け付けないとばかり思っておりましたので、44.1に偽装した系列違いの96のファイルをDSD-Directが受付・変換したことに驚き、喜んで、後先も考えず、あんな質問をしてしまいました。ご笑赦ください。
ただ、計算の合わないファイルでも、雑音としてではなく、音程の高低で現れてくるなんて、何とも人間くさくて(アナログ的で)、ますますDSD気に入っちゃいました。
ところで、
>SDTrans384とexaU2Iでは自動的にどちらかを認識してDCLKの周波数を切り替えて
>くれますが、UDAのPlayAudioの場合は48kHz系のDSDは受け付けてくれません。
と云うことは、44.1、48、二系列を受け付けてくれるハード(ソフト)があれば、48系列を無理やり44.1で変換したDSD-Directのファイルでも正確に再生できるということでしょうか、それとも、そもそも系列違いでの変換ファイルの正しい再生は不可能と理解すべきなのでしょうか。
JK様
削除bunpeiです。
44.1 kHzと48 kHzではヘッダー部にそう書いてあるだけの違いであってデータ自体にDSD Directが処理する上での本質的な違いがあるわけではありません。だからサンプリング周波数の相対関係さえ適切に設定されていれば良いのです。
Bunpei さん
削除JKです。
早速に有難うございます。
そこで、さらに、すみません、出来の悪い生徒に噛んで含めるように教えていただきたく、
>サンプリング周波数の相対関係さえ適切に設定されていれば良いのです。
↓
つまり、今回の場合は、6.144MHzのサンプリング周波数を指定できるハード(ソフト)があれば、正しく再生が出来るのであって、
DSD-Directの変換にあっては、44.1KHzと認識出来さえすれば(そのように偽装すれば)、元ファイルがどのようなサンプリング周波数のPCMであっても、変換そのものには支障がないと云う理解で正しいでしょうか。
JK様
削除Bunpeiです。
私の実際経験の範囲ではまさにその通りでした。
Bunpei さん
削除JK です。
有難うございました。
これでまた、DSDファイルの扱いに対する実践的な理解が少し深まりました。
JKさん
返信削除AudioGateとwav2DIFFの音質比較をしました。
確かに、wav2DIFFの方が音が伸びやかでアタック音がよりはっきりしているようですね。
AudioGate+DSD DirectはVAIO持ってないので比較できません。wav2DIFFを上回るなら凄いですね。
エレアトさんのFPGA基盤は、wav2DIFFを上回ると思います。
なお、HQplayerのリアルタイムPCMDSD変換の音も侮れません。
asoyaji さん
削除JKです。
wav2dffによる変換とDSD-Directを間に挟んだ変換との差は、個人的には、そんなに大きなもの(AudioGate単独との差ほど)には思えません。
半歩から一歩といった感じでしょうか。
(ただ、人によって歩幅もずいぶん違いますからねぇ)
エレアトさんのFPGA基板によるリアルタイム変換がwa2dff変換を上回る高音質を期待出来るとあらば、これは素晴らしいですね。
せっせとオフライン・コンバートする意味がなくなっちゃいますね。
HQplayerのリアルタイム変換ってそんなに良いんですか。
知りませんでした。
ソフトによるリアルタイム変換には非常に懐疑的だったので、考えを改めなくちゃいけませんかね。
asoyaji様
削除Bunpeiです。
> エレアトさんのFPGA基板は、wav2dffを上回ると思います。
ここでの「思います」という表現は、「実際にElectrArtさんのボードをお聴きになっての婉曲表現」でしょうか、それとも「想像の上の希望的観測」ですか?
またwav2dffはどんな設定でお使いになりましたか?
JKさん
返信削除wav2DIFFを聴いたらAudioGateはもう聴けないといった感じでもないんですよね。
HQplayerはできることが凄いのであって決して音が凄いわけではありません。音は、まあまあですね。
asoyaji さん
削除JKです。
>wav2DFFを聴いたらAudioGateはもう聴けないといった感じでもないんですよね。
↓
いや、コレ、困ったなぁ、どうお答えすれば良いんでしょう。
確かにその通りで、AudioGate変換でも充分に高音質で、大きな不満を抱えるわけではないんですが、一度wav2dffやDSD-Direct変換の音を聞いてしまうと、
AudioGate変換ファイルを聞いている間中、アッチを使ったらもっと良い音なんだろうなぁ、という思いを抑えられないのも事実なんです。
>HQplayerはできることが凄いのであって決して音が凄いわけではありません。音は、まあまあですね。
↓
あっ、そういうことなんですね。承知しました。
Bunpeiさん
返信削除最初の質問の答えは差し控えさえていただきますが、音は良いです。
wav2DIFFは、先日プログラムをダウンロードしようとしたら、もうありませんと言われたので使ってません。
友人が変換ファイルを何曲か送ってくれたのでそれで比較しました。
asoyaji様
削除Bunpeiです。
御回答ありがとうございました。
なるほど、そうでしたか。
ところで、もしご希望でしたら、DSD Directで変換したDSD64,DSD128,DSD256,DSD512の曲をお送りできますのでおっしゃって下さい。
asoyaji様
削除はじめまして、wav2diffの開発者のsunacchiと申します。
私はPCM2DSD基板を試食させていただいた経験があります。
PCM2DSD基板のメリットとしては、
・44.1k音源を努力なしで音質アップできる。
・変換する時間を消費しない。
・ディスク資源を消費しない。
だと思っています。
頒布版に関してはS/PDIF入力も準備されるとのことですので、お手軽感がますますでてくると思っています。
エレアトさんもメールで書かれていましたが、オンザフライ変換のPCM2DSD基板もオフライン変換のwav2diffやDSDDirectもやっていることは変わりらないため、じっくり時間やリソースをかけるオフライン変換には性能では適いません。
wav2diffでも時間がかかりますが、変換精度をあげればあげるだけ、良い音になることがわかっており、音が違うので評価もいろいろ変ると思います。
変換ものはソフトやファームで大きく音が違う結果になることは経験していますので、PCM2DSD基板の頒布版ではますますいい音になると思っていますし、上記のメリットがあると思っていますので私は入手予定です。
言葉だけが独り歩きする可能性が大きいので、○○は音がよい、悪いと断言される場合は、前提条件をできるだけ記述いただけないでしょうか。
wav2diffについては諸般の事情で今は公開を止めていますが、次版の目処が立ったら公開します。
その際には、是非ご自分でご確認いただけないでしょうか。
sunacchiさん
返信削除コメントいただきありがとうございます。
あまりにファイル変換に対する対応がおざなりなのでお叱りの意味もあるのではと恐縮しています。
私は、昨年、AudioGateやsaraconなどで、PCMをDSDに変換すると素晴らしい音に変わることに気が付きました。
そこで12月に、AudioGateにて、所有する全PCMファイルをDSDに変換しようと一大決心をし、1月~2月に合間を縫って変換を開始しました。
しかしながら、1ジャンル終わるのに昼夜とおして2~3日かかるような状況で、そうこうしているうちに2TBのHDDがいっぱいになってしまい(まだ3分の1も変換していないのに)、HDDが2~3倍に高騰している時期でもあったので、さすがに気持ちが萎えてとうとう諦めてしまいました。
しかし、PCMをDSDで聴く思いは捨てられません。そこで見つけたのがアンドレアス・コッチ氏のプレイバックデザインです。しかし100万円200万円ではあまりに高価すぎて、またも奈落の底です。
それでも、諦めきれず、基盤を買うたびに製作者の方に、PCMをDSDに変換するFPGAを作る気はありませんかと、半ば冗談でお願いしていました。
田力さんは「機会があれば」といった感じでしたので、もしかしたら既に心の中で作ってみようかと考えておられたのかもしれません。
2か月後に本当に製作されるとは夢にも思いませんでした。ほんとうに腰を抜かすくらい驚きました。
私もお借りしたのですが、FPGA基盤は素晴らしいものでした。44.1kHzのPCMとDSDネイティブの音源との区別がつかないのです。多少ネイティブのほうが余裕がある感じたでしょうか。
以前、AudioGateで変換したときは、DSDの音になってはいるけどややざらつき感があり滑らかさに欠ける感じがあったのですが、これがすべて解消されていることに驚きました。
というわけで、ますますファイル変換から心が離れてしまっていたのです。どうか失礼をお許しください。
基盤はお返ししたので、今は、さみしい限りです。
asoyaji様
削除sunacchiです。
ご回答いただきありがとうございました。
オフライン変換のデメリットはオンザフライ変換のメリットの裏返しなので、asoyaji様の場合は、オンザフライ変換のメリットの方を優先させた考えをお持ちであると理解しました。
私は初めてDSD256に変換した音を聞いて、驚愕しました。
わたしの評価では、DSD64やPCMと比べDSD256は別格です。
DSD256を、とにかくよい音でというのが私の基本スタンスです。
ディスク資源に関しては、決算期を狙ってちょっとずつ買い増ししていくしかないのですが、変換に関しては、PCを今どきのものにして、プログラムを工夫したり、変換手順を自動化して楽にできるようになるようになってきていると思います。
そのためのお手伝いをできたらヨイと思い、いろいろとプログラムを公開してきました。
今は、お気に入りの音源だけは変換して、後はエレアトさんの基板で聴くというのが新しいスタンスになっていくんじゃないかと思っています。
てにえと申します。
返信削除2ヶ月ほど前linux導入の際に、asoyajiさんにもいろいろとご指導いただきました。お蔭様で、今はVortxBox2.1でもVoyage MPDでもDSD128のダイレクト再生ができるようになりました。その節はありがとうございました。
今回、皆様のやり取りをお読みしていて、私も思うところがありましたので、長くなりますが投稿させて戴きます。
私はElectrArtさんのUDA基板でDSD信号を送り出しています。ごく最近(今月上旬)、最新版のUDA基板が届くまでDSD128までしか再生できませんでしたが、今はDSD256の高音質を楽しんでいます。
昨秋PCオーディオに手を染めて、まずAudioGateをダウンロードしCDをDSD128に変換して聴いたときには、その高音質に驚いたものです。それまで(今もですが)CDは、ヒロさんのASRCで192kにアップ・サンプリングして聴いておりました。アップ・サンプリング自体に私は当初懐疑的でしたが、実際にASRCを製作して音を聴き懸念は霧消しました。「まるで生の音だ」と感じ、ASRCなしではCDが聴けなくなりました。
PCオーディオを始めた当座は、まだDSDダイレクト再生をする環境がなく、変換したDSD128も結局192kのPCMに変換して聴くほかなく、「ASRCで192kにするのと果たして差があるか」と思っていたものですが、これも実際に音を聴いて音質の高さに驚きました。同じ192kと言っても、きめ細かさ・生々しさがずっと向上しました。「オン・ザ・フライ」で192k再生するASRCに対し、AudioGateによる変換は手間ではありましたが、その手間と時間を掛けて変換する価値があると思い、気に入ったCDを少しずつ変換し外付けHDDに蓄積して来ました。
今年の正月にDSDダイレクト再生を実現すべく、2年前に買った切りになっていたElectrArtさんのUSA Audio基板(UDAになる前の版)とヒロさんのDAC1242-2を組み立て、まずは(Windows7と)Play AudioでDSD128再生をいたしました。PCM変換した上で聴くのに比べ遥かに生々しく、またまた感激。その後さらにlinux再生の音質の良さを体験して、今はVoyage MPDまで到達しました。
そのたびに向上する生々しさやきめ細かさに感激して来たものです。私は、クラシックとジャズが好きなのですが、ピアノが特に好きで、その減衰音(余韻)がいかに本物らしく聞こえるか、がまずは一番のポイントです。細かい音がきちんと聞こえるほど生々しく感じられます。同様に、弦楽アンサンブルのピチカートの分離もポイントにしています。
今年6月になってsunacchiさんがwav2diffを公開されましたが、当座使い方が分かりませんでした。このwav2diffが次第にヴァージョン・アップされ、7月下旬にはタップの設定によって変換精度が上げられるようになり、お使いになられた方々が「t=32768に設定して変換すると、時間はものすごくかかるが、その高音質は素晴らしい」と異口同音に言われているのを読んで、私も改めてwav2diffに取り組み、何とか使えるようになりました。それにしても、私のPC(CPU:Xeon 1.6G)ではDSD128のt=32768変換で1枚のCDが十数時間から20時間ほどかかるのに、まず驚きました。AudioGateでは、1枚の変換にかかる時間はCDの再生時間よりも短かったのです。それだけ時間を掛けて変換しても、DSD128のデータの容量は、当然ですがAudioGateで変換したときと同じです。同じ容量のファイルに変換するのに、20倍以上の時間を掛けた訳です。
さて、そのt=32768による変換の音は、私にはAudioGateの変換とはまるで違って聞こえました。ピアノに関して言えば、遥かに豊かな響きがスピーカーから溢れ出して来るように感じたものです。
sunacchiさんが、ここへの投稿で「wav2diffでも時間がかかりますが、変換精度をあげればあげるだけ、良い音になることがわかっており(後略)」と述べておられるのはそのことですね。asoyajiさんは、ElectrArtさんのPCM2DSD基板(試作版)を実際にお聞きになられたうえで、「エレアトさんのFPGA基盤は、wav2DIFFを上回ると思います」と仰っておられますが、Bunpeiさんも「wav2dffはどんな設定でお使いになりましたか?」と質問しておられるように、wav2diffの設定をどのようにされて比較されたのか私も関心があります。もしデフォルトの設定(t=2048)での変換であったとしたら、wav2diffの真価は経験しておられないことになります。sunacchiさんが、「言葉だけが独り歩きする可能性が大きいので、○○は音がよい、悪いと断言される場合は、前提条件をできるだけ記述いただけないでしょうか。」と仰るのも、そのことをご指摘おられると思います。
私は、上に書いたようにt=32768にした場合の変換はAudioGateに比して圧倒的に優位と感じましたが、余りにも時間が掛かりますので、この目的だけのために、お盆前に中古のCore2Duo 3.0Gを買って来ました。この換装とV1.4の導入により変換は数時間で済むようになりました。それと同じ日に最新版のUDA基板が届きましたので、以来wav2diffではt=32768によるDSD256変換を連日行っています。今はDSD256は、これも最新版のPlay Audioでしか再生できませんが、それで聴いて、同じt=32768で変換したDSD256とDSD128は、これまた随分異なります。AudioGateとの比較で「細かい響きに溢れている」と感じたDSD128(t=32768)は、DSD256(T=32768)の後で聞くと「響きが縮こまって、全体に音がくすんでしまっている」と聞こえました。つい先日まで「なんて豊かな響きだ」と感心していたAudioGateによるDSD128は、「ずん胴のような音」と感じるようになりました。
私も、ElectrArtさんのPCM2DSD基板には大いに期待しています。「のどから手が出るほどほしい」と云う感じです。今までもElectrArtさんの各種基板は愛用し重宝して来ました。やはりsunacchiさんが言われるように、「変換ものはソフトやファームで大きく音が違う結果になることは経験していますので、PCM2DSD基板の頒布版ではますますいい音になると思っています」と云うのは全く同感で、ElectrArtさんの稀有な技術力に大きな期待をしています。
ただ一方で、またsunacchiさんの投稿の引用になりますが、「オンザフライ変換のPCM2DSD基板もオフライン変換のwav2diffやDSDDirectもやっていることは変わらないため、じっくり時間やリソースをかけるオフライン変換には性能では適いません。」と云うのも真かと思います。私は試作版の音を聞いた訳でもないし、ElectrArtさんの高い技術力に絶大な信頼を措いているものの、(現在の私のPCで)1枚のCDを変換するのに数時間掛かる(寝ている間には終わる)変換は、「オン・ザ・フライ」変換に対してadvantageはあるのではないか、と思っています。無論、実際に音を聞くまでは断言はできません。「そんなことないだろう」と思っていたのに、実際に音を聞いて「目から(耳から?)鱗の落ちる思い」をしたことは何度もありますので、なるべく予断は持たないように心掛けてはおります。
「のどから手が出るほどほしい」ElectrArtさんのPCM2DSD基板が頒布されましたら、私も即刻購入するつもりです。そして、その音を実際聴いた上で改めて判断することではありますが、現時点では、sunacchiさんのように、特に気に入ったCDはwav2diffでt=32768にしてDSD256に変換し、それ以外のCDはElectrArtさんの基板でオン・ザ・フライで聴くことになるのではないか、と考えております。
今、手元にCDだけで7,000枚くらいありますので、このような使い分けで満足な音楽生活に浸れると期待しているのです。
長々と失礼いたしました。
Bunpei様
返信削除てにえと申します。初めまして。
BUnpeiさんのiternationalなご活躍は、あちこちで拝見しております。
8月14日のここへの投稿で、「ところで、もしご希望でしたら、DSD Directで変換したDSD64,DSD128,DSD256,DSD512の曲をお送りできますのでおっしゃって下さい。」とありますが、DSD512を送り出すことのできるハードウェアはあるのでしょうか。
受け手としては、DACなら9018Sもありますし、DAC抜きでLPF(+バッファ)も可能でしょうが、送り出せる機器もしくは既存の機器で送り出す方法を知りませんので、ご教示戴けたら幸いです。
てにえ様
削除Bunpeiです。ありがとうございます。
DSD512はカナダのexaDevicesのexaU2Iでやってみてうまく行きました。
ところで耳よりな情報がありますのでよろしければメールを。
bunpeita2so-netnejp
Bunpei様
削除早速のご回答ありがとうございました。exaU2Iと云うボードを知りませんでした。ウェブサイトをざっと見てみました。
Specificationsには384kまで対応することは書いてありますが、DSDへの対応は書いてありませんね。後ほどサーチエンジンで検索してDSDへの対応方調べてみます。
430$ですか・・・ElectrArtさんのPCM2DSD基板を購入してから考えよう・・・
返信削除てにえさん
いつも読んでいただきありがとうございます。
また貴重なご意見をいただき感謝します。
さて、wav2DFFへの私の感想がいい加減だと多くの方々からお叱りを受けています。
まず、wav2DFFで変換したDSD256を聴いてもおらずに、「エレアトさんのPCM2DSDが上回ると思う。」と憶測発言したことは確かに不用意であり、関係の皆様には深くお詫び申し上げます。
これまで、DSD256は、まずは音源がないこと、変換ソフトがないこと、変換に莫大な時間が掛かるだろうということ、ファイル容量も巨大であること、受けられる機器がないことなどの理由で、音を聴くこともなかったし、聴く環境もないのでした。
それが、DSD256をエレアトさんの試作基盤で聴いて、PCM44.1kHzがDSDネイティブ音源と遜色のない音になることに驚き感動しました。
そこで、DSD256をやってみようと思ったのですが、私のUDA(Dop)基盤では、DSD256は再生出来ず、wav2dffもここにあると言う場所にプログラムはなく、頓挫しておりました。
エレアトさんに連絡すると、私の買ったUDA(DoP)基盤は、DSD256に対応しておらず、その後に頒布された最新の基盤が対応していることがわかり、バルク転送モードのファームウエアを書き換えてもらえることになりました。
wav2dffは素晴らしいですが、その掛かる時間とファイル容量は巨大です。何曲かは変換して聴けたとしても、限界があります。ですから、今は、雌伏の時です。こうした問題は、間違いなく時間が解決してくれます。CPUがもっと早くなり、HDDの容量がTからPになれば良いんです。これは、ソフトウエアでリアルタイムで行うPCM→DSD変換にもいえることです。技術革新が問題を解決してくれることは過去に何度も体験してきたことです。
ですから、これ以上CPUが高速になって何に使うんだ? という疑問に対する答えが一つ出てきたことを素直に喜びたいと思います。
時間と容量は掛かりますが、DSD256の素晴らしさを多くの人が知ってくれて、DSDの普及拡大が進めばいいのだと思います。wav2dffは、その意味での最先端のツールでしょう。
sunacchiさんが仰るとおり、最先端のDSD256の啓蒙はwav2dffやDSD Directで推し進め、一方で、膨大なPCM音源をエレアトさんのPCM2DSD基盤でのんびりと聴く。これ最高です。