先日、知り合いからイリーナ・メジェーエワのCD「ショパン:ノクターン集」をいただいた。ロシアの人で、1975年生まれの37歳。1997年から日本を本拠地に活動しているのだという。発売元は若林工房という富山県のレーベル。
このCDの録音の良さには驚いてしまう。ピアノソロなので録音はさほど難しいとは思われないが、ピアノの響きがうまく録音されていて、新川文化ホールに響くホールの空間感まで感じられる。
ゆったりとしたテンポで、超絶技巧や自分の感情をぶつけるような演奏ではないが、作品のイメージを大事にした柔らかく折り目の正しい演奏だ。
聴いていて疲れない癒されるような演奏だ。時折聴こえるスースーという音は彼女の息遣いだろうか。
久しぶりに良いピアノを聴いた。
JKです。
返信削除イリーナ・メジューエワの記事が出ましたので、思わず筆を取りました。
彼女は、日本人の音楽プロデューサーの方と結婚され、それを機に日本に定住、日本を活動の地にされたのではなかったかと思います。
十数年前のデビュー間もない頃、知り合いのオーディオ・ショップの企画・招聘による小規模のピアノ・リサイタルが開かれ、当然のプロモーション不足で、確か3~40人程度の観客を前にしての、彼女には申し訳ない、聞き手には贅沢な演奏のことが思い出されます。
その時の演奏も、デビューCDも、緻密で清潔な演奏ではあるが、それ以上でもそれ以下でもないといった印象だったんですが、その後の不断の努力で、今では常に感動的な演奏を聞かせる最も信頼できるピアニストの一人と言えるまでになられたことには、敬服の他ありません。
残念なことに、まだSACDのリリースが無く、もうそろそろ出されても良いのではないかと期待しています。
と、ここで、最近聞いた秀逸なピアノ演奏盤について。
田部京子「ブラームス後期ピアノ作品集」(COGQ58)
田部女史の弾かれるブラームス、悪かろうはずも無く、申し分のない演奏にブラスしてDSDの実に深々とした録音が、ピアノを聴く魅力を満喫させてくれる一枚です。
それにこの盤は、オンラインのDVD/CDレンタルショップでも借りられます。
JKさん
返信削除そうですか。日本人と結婚したから日本に定住しておられるのですね。美人ピアニストを奥さんにもらった人は幸せ者です。
是非、この音質をSACDで聴いてみたいですね。1枚くらい出して欲しいですね。
田部京子「ブラームス後期ピアノ作品集」(COGQ58)はDSDですか。聴いてみよう!
JKさん
返信削除田部京子「ブラームス後期ピアノ作品集」(COGQ58)は、
「DSDレコーディング」じゃありませんか!こりゃすごい。
最近は、過去の名演奏をテープからマスタリングしたものばかり聴いているので、たまには、こうした(DSD直録)の新鮮で生々しいものも聴いてリフレッシュしたいですね。
asoyajiさん、
返信削除JKです。
田部女史の新盤、asoyajiさんのデュアル・モノDSD-DACでは、どのように鳴り響いたのでしょう。
是非、ご感想をお聞かせいただきたいものです。
私のKORG MR-2000S改による再生でも、圧倒的な高音質で響き渡り、
その澄み切った音質による極微小信号入力により、それまでまったく気付かずにいた
スコーカーのビリツキまで見つけてしまったと云うオマケつき、オチでありました。
(現在、スコーカー・ユニットは、オーバーホール中です。)
DSDによる様々な新録の登場、期待したいですね。
JKさん
返信削除まだ入手していません。これから買います。
感想はその後お知らせします。
いつもこちらの記事を拝見させて頂いて参考にしています。
返信削除昨年、イリーナ・メジューエワさんの演奏を聴きました。
soyajiさんが仰るように清潔で響きの美しい演奏でした。
以前から彼女の音源はe-onkyo-musicで扱っていて何曲かダウンロードしましたがDRMがついていましたのでvoyageMPDでも再生できるように改造(?)して聴いています。
富山県での最近の録音はDSDで行っており「ショパン・ノクターン集」も素晴らしい録音ですがDSDはさらに音の表情、余韻豊かに聴かせてくれます。
匿名さん、
返信削除JKです。
イリーナ女史の演奏、e-onkyoよりダウンロード購入可能と教えていただきましたが、
DSDファイルのものも有るのでしょうか?
e-onkyoのサイトを、ちょっと見たところ、見つからないようですが、
ご存知でしたらお教えいただけませんか。
JKさん
削除e-onkyo musicにはDSDのものはでていないようです。
私が購入したDSDはシューベルトの作品でしたが、若林工房の最近録音で2枚ほどでていると思います。
昨年聴きに行った時の「ラ・カンパネラ」が良かったのですが、その時はまだCDが発売されていませんでした。
asoyajiさんの情報で若林工房を探ってみたら「ラ・カンパネラ」のCDが発売されていましたがDSD録音だったらいいなと思っています。
e-onkyo musicのものは16bit44.1khzとなっていますがアップコンバートされているようで音がCDより太く感じます。
匿名さん、
削除JKです。
ご連絡有難うございました。
そうですか、やはり出ていないんですね。
残念です。
現状では、パッケージ・メディアとしては、CDに加工して発売されるのは、商売として止むを得ないと思うんですが、配信を主としている所からは、できるだけ元音源を提供して欲しいですし、少なくともそちらの方向へと積極的に取り組み・働きかけをして欲しいですよね。
せっかくの宝、貴重な財産が、みすみす放置されるのは、何とも残念です。