2014年3月12日水曜日

タンデム基板とトランス

タンデム基板の出力をどうするか?FN1242Aは電圧出力なのでIV変換は不要。そのままアンプにつなげても良い。ただし、差動合成、増幅、LPF、インピーダンス調整などが必要になる。

そこで便利なのがライントランスだ。差動合成、増幅、LPF、インピーダンス調整のすべてトランス1つでやってくれる。基板や電源も不要、接続も簡単。しかもファインメットトランスを使えば素晴らしい音になる。トランスを検討しない手はないだろう。

お勧めは、なんといっても①TLT-1595CC (15k:95k)②TLT-0615SS(600Ω:15kΩ)だ。どちらもファインメット・ライントランスで、巻き線比が異なる。どちらも音は解像度が高くクリアで素晴らしいの一言。①の方がやや元気がある音。②は落ち着いた感じの美しい音だ。

①1595は、巻線比(=増幅率)1:2.5で十分な増幅率だ。インピーダンス比も1:6.3とそれほど高くないので、出力インピーダンスが比較的高いDACでも何の問題もなく使える。汎用性が高く非常に使いやすいトランスだ。

②0615は、巻線比(=増幅率)1:5と増幅率はかなり高い。ボリュームの遊びが少なくは9時あたりで十分な音量になるかもしれない。また、インピーダンス比も1:25と高めだ。うちでは前後に何も入れずに全く問題なく音が出ているが、出力インピーダンスを下げるため、DACをシングルではなくデュアルモノにしたり、DACの後にLPFとしてオペアンプを入れたり、トランスの後段のボリュームにオペアンプのバッファを付けたりするのも手だ。

《接続方法》
FN1242A差動OUTP → +トランス1次|トランス2次+ → +アッテネーター → +パワーアンプ
FN1242A差動OUTM → -トランス1次|トランス2次- → Gアッテネーター → Gパワーアンプ

TVC (TLT-1595CC+オートトランス)
TLT-0615SS + 東京光音電波アッテネーター

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