2014年2月20日木曜日

今なぜFN1242Aなのか?

半導体計測屋さんのタンデム基板がかなりの盛り上がりを見せている。そもそも、今なぜFN1242Aが盛り上がっているのか、不思議に思われる方々も多いことだろう。

そもそもFN1242Aというチップは、内部で前段と後段に分かれていて、前段が「8倍オーバーサンプリング」+「フルーエンシー補完」+「ΔΣ変調」、後段が「3ビットDSD用のDAC&LPF」という構成になっている。

盛り上がっている理由というのは、最近になって、FN1242Aのテストモードを使えばチップの途中(ZEROL,ZEROR)からDSD信号を取り出せることが知られるようになってきたからなのである。

このテストモードを肝に、FN1242Aの前段からDSD信号を取り出し、別のFN1242AにDSD信号を入力して再生する「タンデム基板」を企画されたのが半導体計測屋さんだ。

ΔΣ変調というのは要するにPCMをDSDに変換する変調方式=いわゆるP2Dであり、FN1242Aの場合、テストモードでP2D変換されたDSD信号を後段のDACに入れる前に取り出せるのである。

FN1242Aに限らずΔΣ変調方式を採用しているDACは全て内部でPCMをDSDに変調しているので、これらも全てP2Dということができる。

ただし、FN1242Aは、フルーエンシーという技術でデータ補完した後の信号をDSDに変換しているところが他のDACと大きく違う。

ここで思うのは、FN1242Aの前段から出力されるDSD信号は、外だしせずにそのまま後段のDACに入れるのがノイズや音質的に一番安心ではないのかという点だ。 しかし、半導体計測屋さんは「タンデム基板」の方がぶっ飛びの音がすると言っている。

更に、この信号を別のLPFを通して聴いてみたいとの思いも募る。DSD再生可能なDACチップや独自のFIRフィルターなどを試してみるのも面白そうだ。

期待が膨らむ。