2016年5月31日火曜日

自作のすすめ”半田付けこそ天国への階段”

オーディオの価格はピンキリだ。数千円の超安価なものから、数百万円の超高級品まで様々だ。

普通の人が、普通に購入できるのは、数万円~数十万円までで、それなりの名前のあるオーディオメーカー製だろう。そして、一度買うと、その後10年20年はそのまま使っているのではないだろうか。基本的な構成は、CDプレーヤー、アンプ(プリメイン)、スピーカーだ。

次に、オーディオマニアの場合はどうだろう。ここで、自作できるか否かが大きな分かれ目となる。

自作できない(しない)マニアは、自ずと高級オーディオに関心が行き、高音質をうたうアクセサリーなどにも手を出していることだろう。有名な高級感あふれる製品を所有する満足感も高いことだろう。

一方の自作派のマニアであるが、これも二通りある。基板から設計してしまうツワモノ自作派と、ツワモノが頒布してくれる基板を購入して楽しむ通常の自作派だ。

ツワモノ自作派は神様だ。自分が欲しいと思った基板を楽々設計し、どんなものでも作ってしまう。羨ましい限りだが、通常の自作派には、ハードルは高い。

そこで、私がお勧めするのは、通常の自作派だ。ツワモノ自作派がどんどん最新の基板を頒布してくれるので、その恩恵に預かればいいのだ。基板を購入し部品を半田付けするだけでオーディオ装置が出来上がる。実に簡単だ。

頒布される基板には、部品が最初から半田付けされているものもあるが、多くは、添付された部品を自分で半田付けすることになっている。また、部品は添付されず自分で買ってこなければならないものもある。

要するに、半田付けさえできれば、最新のオーディオ装置を次から次へとっかえひっかえ試すことができるのだ。これは、超お金持ちだけに許されてきた、高級オーディオ装置を次から次へと買い替えるのと同じだ。

貧乏オーディオマニアにとっては、”半田付けこそ天国への階段”だ。

半田付けしているうちに、部品や回路のことも理解できるようになり、ハードウエアの知識も自ずと向上してくる。

何よりも、自分で半田付けした基板から音が出ると、それはそれは嬉しいものだ。この喜びこそ自作派だけに許される醍醐味と言える。

というわけで、非自作派の皆さん。これからは、勇気を持って半田ごてを持とう!

4 件のコメント:

  1. 大変、ご無沙汰しています。

    基板は設計できないけど、基板(ユニバーサル基板)から製作している私は、さてどの分類になるのだろうと悩みは尽きません(笑)

    冗談はさておき、『半田付けしているうちに、部品や回路のことも理解できるようになり、ハードウエアの知識も自ずと向上してくる。』は、正にその通りだと思いますね。

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    1. えふさん
      えふさんはもちろんツワモノです!
      初心者から始めた私も今では少し進歩して簡単な(簡単なですよ)回路ならユニバーサルで組めるようになってきました。また、いろいろ教えてくださいね!

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  2. 半田ごてを握り始めてまだ5年の初心者です。
    聴きたい音を求めていましたら、知らない間に市販品が周囲からなくなっていました。英語のデータシート、呪文のような専門用語、プログラミング、基板製作、測定、シミュレーションなどの次々と立ちはだかる壁の脇を匍匐前進ですり抜けながらやってます。

    最近は老眼との戦いでしょうか。

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    1. tackbonさん
      先にはもっとすごいプロフェショナルもいますが、tackbonさんは立派なツワモノです。基板だけでなく、回路設計、マイコンやCPLDのプログラム、クロックと、幅広くしかも深く専門的に突っ込んでおられいつも感心しています。
      私も興味はありやってみるのですが、どうしてもついていけません。ぜひとも、おこぼれを頂戴できればありがたいです。老眼も最終的には裸眼が頼りです。

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