2013年6月21日金曜日

FN1242A基板(4)

今回のFN1242A基板は、1チップだしシンプルそのものなのになぜこれほど素晴らしい音なのか?これまでの並み居るDACに勝るとも劣らない、もしかしたら凌駕しているかもしれないのはなぜなのか?

基板はFN1242Aチップの変換基盤のようなもので、チップのピンを外部接続できるようにしたもので、IC変換基盤を使えば簡単に自作できるものだと思われる。つまり、基板自体は特別なものではないということだ。

そこで自分なりにその要因を考えてみた。

1.基板
シンプルな基板だが、AVCCとDVCCが完全に分離されフェライトビーズで接続されていたり、エミフル貫通コンが使われていたりと、電源・ノイズ対策はしっかりとしてある。


2.ジッタークリーナー
UDA+ジッタークリーナーで、SCKのジッターをクリーニングしている。


3.電源
基板の電源は、ローノイズのTPS7A4700を2個使ってAVCC5VとDVCC3.8Vを供給。(下写真)

4.トランス
トランス(ルンダール)を使っているので、信号がアイソレートされている。また電源を使わないのでこれに起因するノイズもない。ルンダール自身の音がいい。インピーダンス調整とRCローパスで、更によくなった。


5.アッテネーター
東京高音のキットだが色が無く素直な音。これも電源不要でこれに起因するノイズなし。


6.バッファ基板
ここでオペアンプが登場する。電源はTPS7A4700を2個使った±15V。このオペアンプで音が大きく変わる。LME4920などは十分にいい音がする。結構好きな音だ。MUSES02は更に音の余裕を感じる。しかしやはり真打はLH-0032だ。これに変えた途端に音が瑞々しくなりぐっと迫力が増す。もう他には戻れない。


推論
FN1242Aがシンプルであるがゆえに、こうした様々な要因が合わさってこの素晴らしい音になっているのではないかと思われる。

2 件のコメント:

  1. お世話になります。
    FN1242Aとトランス(ルンダール)間の、抵抗とコンデンサの接続が写真では解りづらく、いつものように図で解説して頂ければありがたいのですが。。

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    1. egiさん
      FN1242A基板(3)に追記しました。

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